パナマ ロングボード・スペシャルティコーヒー
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パナマ ロングボード・スペシャルティコーヒー

ロングボード・スペシャルティコーヒー

ロングボード・スペシャルティコーヒー(Longboard Specialty Coffee)は、パナマ(Panama)チリキ県(Chiriqui Province)ボケテ地区(Boquete District)のコーヒー会社です。

オーナはジャスティン・ボードマン(Justin Boudeman)です。

ジャスティンは、大学を卒業後、2000年頃にパナマへと移住しました。ちょうどその頃、パナマではゲイシャ(Geisha)が注目され始めていました。彼は、2003年にエスメラルダ農園(Hacienda La Esmeralda)のプライス・ピーターソン(Price Peterson)からフェナリオ (Fennario)譲り受け、コーヒーの生産を始めました。2011年に、より標高の高い場所にあるミスティ・マウンテン(Misty Mountain)とウィンディ・リッジ(Windy Ridge)を購入し、ゲイシャの生産に集中することになりました。

ワイン

ジャスティンは、コーヒーと同様にワインに情熱を傾けており、ワインの生産地で少なくとも年に1か月を過ごしています。ワインの生産者から得たインスピレーションが、コーヒー生産とカッピングに活かされています。

サーフィン

ジャスティンは、サーファーです。世界各国のコーヒー栽培地域には、優れたサーフ・ポイントが多く集中しています。彼はサーフ・トリップで巡ったパナマに魅了されて、この地に移住しました。

サーファーの「ドーン・パトロール(Dawn Patrol)」は、早朝にやって来てコーヒーを片手に最高の波を探します。この儀式はコーヒーなしではあり得ません。

ロングボード・スペシャルティコーヒーのコーヒーは、ロングボード・サーフィンのように、伝統と革新の組み合わせにより生産されています。 素晴らしいサーフ・セッションを求めるサーファーは、完璧な波がその日のどこに隠れているのか知るために、波のうねり風、天候、潮の状態を、海岸線の隅々まで絶えず研究する必要があります。ロングボード・スペシャルティコーヒーは、これをコーヒー生産に適用しています。すべての小川、谷、マイクロクライメイト(微気候)を熟知し、風、雨、天候を絶えず研究し、コーヒーをいつどこに植え、収穫し、施肥し、剪定するかを究明しています。

ストーク

"STOKE IN A CUP :: Longboard Specialty Coffees",Longboard Specialty Coffee 2020年6月20日.

ロングボードのスペシャルティコーヒーは、「ストーク・イン・ア・カップ(STOKE IN A CUP)」と表現されています。

「ストーク(Stoked)」とは、サーファーが素晴らしいサーフセッションの後に感じる特別な感覚を表現するための用語です。サーフィンにおけるストークのように、ロングボードのスペシャルティコーヒーは消費者の感覚を刺激する特別な1杯です。

バイオダイナミック農法

ロングボード・スペシャルティコーヒーは、バイオダイナミック農法を取り入れています。化学肥料、農薬、殺菌剤、除草剤を使用せず、有機肥料、手作業の雑草除去、継続的な剪定が行われ、農園は、地球、月、太陽の自然の循環と調和によって管理されています。

収穫

収穫は12月から4月にかけて、それぞれの農園ごとに平均30回以上にわたって手摘みされます。

収穫されたコーヒーチェリーは天日乾燥され、手(熊手やシャベルではなく)で1日3回反転させます。

品種

ロングボード・スペシャルティコーヒーでは、主にゲイシャ(Geisha)を栽培しています。ゲイシャの他にも、ミスティ・マウンテンでは、パチェ(Pache)、ウィンディ・リッジでは、ティピカ(Typica)、カツアイ(Catuai)、フェナリオでは、カツーラ(Caturra)、カツアイ(Catuai)を栽培しています。

精製方法

ロングボード・スペシャルティコーヒーでは、現在流行している極端な精製方法を用いず、自然に近い方法で精製が行われています。

ロングボード・スペシャルティコーヒー内の3つの農園

"Longboard Coffee Farm Tours and Cupping Lab Experience",Longboard Specialty Coffee 2020年6月20日.

ロングボード・スペシャルティコーヒーは、ミスティ・マウンテン(Misty Mountain)、ウィンディ・リッジ(Windy Ridge)、フェナリオ(Fennario)の3つの小さな農園を所有しています。

ミスティ・マウンテン

ミスティ・マウンテン(Misty Mountain)は、ボケテ地区ラ・インディア(La India)に位置する農園です。

他の農園から隔絶した原生林の隅にある静かで神秘的な場所です。主に南向きの斜面は、乾季には強い北風を防ぎ、豊かな朝の日差しが森に差し込みます。1年のうち半年は爽やかな晴天に、残りの半年は霧に包まれる独特のマイクロクライメイト(微気候)を有しています。

この農園は何もないところから手作業で建設され、年々拡大し続けています。

標高1,550m - 1,800m、農園面積は12ヘクタール、そのうち約5ヘクタールでゲイシャ(Geisha)、カツアイ(Catuai)、ティピカ(Typica)、パチェ(Pache)、パカマラ(Pacamara)が栽培されています。主な栽培品種はゲイシャで、標高の高い部分を占めています。ゲイシャは、グリーン・チップ・ゲイシャ(Green Tip Geisha)とブロンズ・チップ・ゲイシャ(Bronze Tip Geisha)が栽培されています。

ミスティ・マウンテンのゲイシャは、2018年のベスト・オブ・パナマ(BoP)(Best of Panama)のゲイシャ ナチュラル(Geisha Natural)部門で92.25点を獲得し第6位に入賞しています。

ウィンディ・リッジ

ウィンディ・リッジ(Windy Ridge)は、ボケテ地区アルト・ハラミージョ(Alto Jaramillo)に位置する農園です。

バル火山の面した標高1,550m - 1,600m、西向きの斜面に差し込む午後の日差しが、コーヒーチェリーに甘さをもたらします。その結果、コーヒーにトロピカルフルーツ、ベリー、ストーンフルーツ、フローラルなカップ・プロファイルがもたらされ、年を追うごとに複雑さと深さが増しています。

コーヒーノキは深層土壌に深く根付き、5m以上に成長することもあります。完熟実が梯子を使って手摘みされます。

フェナリオ

フェナリオ(Fennario)は、ボケテ地区パルミラ(Palmira)に位置しています。コーヒーの精製と乾燥が行われる場所であり、ロングボードのラボがある本拠地です。標高1,150mで、カツーラ(Caturra)、カツアイ(Catuai)の他に、バナナ、オオバコ、柑橘類が生産されています。

ロングボード・スペシャルティコーヒー Longboard Specialty Coffee:https://real-coffee.net/category/coffee-origin/central-america/panama/boquete/longboard-specialty-coffee

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