パナマ カフェ・パロ・アルト
カフェ・パロ・アルトとテッドマン家
カフェ・パロ・アルト(Café Palo Alto)は、パナマ(Panama)チリキ県(Chiriqui Province)ボケテ地区(Boquete District)のコーヒー会社です。テッドマン家(Tedman Family)が経営しています。
カナダ人のフランク・テッドマン(Frank Tedman)は、フランスによるパナマ運河建設時の浚渫船の船長でした。彼はニカラグアに3年間滞在し、パナマに帰化しました。それ以前は、1875年から1880年までヒューストン&ガルベストン運河会社(Houston & Galvesto Navigation Co.)の船長として、また1882年から1884年まではメキシコ中央鉄道(Mexican Central Railroad)で重要な業務を担当し、さらにインターナショナル(ドゥランゴ)での探査業務や、サン・ラファエル・デ・ラス・パルマス(San La Las Palmas)からのルートでの様々な業務も担当しました。メキシコでのこれらの活動の後、彼はパナマにやって来ました。
フランクは、1892年頃にボケテ地区へと旅行し、この地域の村の創設者の1人となり、アラビカ種コーヒーの栽培の先駆者となりました。彼の長男であるフランク・テッドマン・ランダウ(Frank Tedman Landau)は、セシリア・マッキンタイア・ローザス(Cecilia Macintyre Rosas)と結婚しました。彼女は同郷のカナダ人であり、カフェ・コトワ(Café KOTOWA)の創業者であるアレクサンダー・ダンカン・マッキンタイア(Alexander Duncan Macintyre)の娘でした。
フランクとセシリアは6人の子供に恵まれ、家族による農園事業を拡大し、20世紀初頭にこの地域で最大の処理能力を持つベネフィシオ(精製所)の1つを所有するコーヒーの大手輸出業者となりました。
現在テッドマン家の第3世代は、アルト・リノ(Alto Lino)に位置するラ・フアニータ(La Juanita)、パロ・アルト(Palo Alto)とパルミラ(Palmira)に位置するA.D. マッキンタイア(A.D. Macintyre)の、アラビカ種コーヒーを栽培する3つの農園を所有しています。ここで栽培されたコーヒーは、フランク・テッドマン・マッキンタイア(Frank Tedman Macintyre)の経営するパロ・アルト・アグロインダストリアル株式会社(Palo Alto Agroindustrial S.A.)に販売されます。この会社はまた、標高1,200mから1,500mで栽培された他の農園のコーヒーも購入しています。これらのコーヒーは、国内市場およびアメリカ合衆国、カナダ、チリ、台湾、香港などに販売されます。
2002年から、カフェ・パロ・アルトはフランク・テッドマン・マッキンタイアが経営しており、妻のギルダ(Gilda)と子供のフランク4世(Frank Ⅳ)が経営をサポートしています。
<参考>
Café Palo Alto Instagram<https://www.instagram.com/paloaltocoffee/>