丸美珈琲店:マンデリンアルールバダ

今回は丸美珈琲店のマンデリン アルールバダです。こちらは2006年4月に後藤栄二郎氏がオープンした札幌市中央区に本店があるスペシャルティコーヒー専門店です。現在札幌市内に4店舗展開しています。(ホームページはこちらから)。

マンデリン アルールバダ

インドネシアは複数の島にまたがる東南アジアの島国です( 画像2枚目の太い線で囲まれている場所です)。首都はジャワ島に位置するジャカルタです。インドネシアは世界第3位のコーヒー生産量を誇る世界有数のコーヒー大国です。

マンデリンは、インドネシアのスマトラ島北スマトラ州及びアチェ州(タケンゴン地区を除く)で栽培されるアラビカ種のコーヒー豆です。インドネシアは世界第4位のコーヒー生産量を誇る世界有数のコーヒー大国です。インドネシアのコーヒー農園は小規模農園が全体の95%も占め、残りの大規模農園が国営と民営で半々です。インドネシアでは、17世紀にオランダ軍がアラビカ種をジャワ島に持ち込んだことにより、コーヒー豆の栽培が始まりますが、現在栽培されている品種はそのほとんどがロブスタ種です。これは19世紀後半にコーヒー栽培の大敵であるコーヒーさび病菌が流行し、従来のアラビカ種を栽培していた農園が壊滅的な被害を受けたため、病害に強いロブスタ種に切り換えられたためです。

具体的には、インドネシアのアラビカ種の主な品種は、カティモール種とジャワ・ティピカ種です。有名な銘柄としてマンデリンやトラジャ、ガヨ・マウンテンが挙げられます。1,000m以上の高地で栽培され、全体生産量の10%ほどです。残り90%以上を占めるロブスタ種は缶コーヒーやインスタントコーヒーの原材料となります。

主要産地は島ごとにスマトラ島がマンデリン、リントン、ガヨ・マウンテン、スラウェシ島がカロシ・トラジャを栽培しています。

スマトラ島は、インドネシア最大のアラビカ種コーヒー生産地です。マンデリンが栽培される北スマトラ州とアチェ州は、スマトラ島北部にあり、ミネラル豊富な火山灰の肥沃な土壌です。高温で降水量が多い熱帯雨林気候で、年間150~200日は降雨があり、乾季があまりはっきりしない気候です。

マンデリンは病害から生き残ったアラビカ種をもとに、インドネシア西部のスマトラ島のMandailing(マンデリン)族が中心となって栽培を行ったものです。Mandheling(マンデリン)はバタック族の一氏族であるMandailing族からその名が取られています。その生産量はインドネシアのコーヒー生産量の数%に過ぎないですが、その希少性と品質が認められ、同じくインドネシアのコーヒーであるトラジャと並ぶ高級ブランドとなっています。

マンデリン アルールバダ(Indonesia Aceh Alur Badak)はスマトラ島北部アチェ特別自治州(Aceh)タケンゴン(Takengon)で生産されるマンデリンです。全日本コーヒー公正取引協議会のマンデリンの定義によると、タケンゴン周辺のガヨ・マウンテン生産地区は除外されますが、アルールバダはマンデリンの定義に当てはまります。

マンデリン:インドネシアの北スマトラ州及びアチェ州(タケンゴン周辺のガヨ・マウンテン生産地区を除く)にて生産されたアラビカコーヒー豆をいう。

レギュラーコーヒー及びインスタントコーヒーの表示に関する公正競争規約(平成30年6月更新)

タケンゴンはルト・タワール湖(Lake Lut Tawr)の辺りの高地に位置しています。タケンゴンは中アチェ県の首都であり、西と東の二つの地区に分かれます。タケンゴンはコーヒー生産地として有名であり、先住民にガヨネーズ(Gayonese)がいます。ガヨ(Gayo)という言葉は、サンスクリット語から取られた古代アチェ語で「山」を意味しています。

その言葉の通りこの辺りは山岳地帯で、標高1,500~1600mとアチェ州の中でも最も標高の高いです。マンデリン アルールバダは約400の小規模農家が1~2ヘクタールの土地で生産しているコーヒーです。代表はイブラヒム氏です。

樹齢10年前後のコーヒーノキが多く、最も力のある時期の木から豊かなフレーバーを持ったコーヒーチェリーが収穫することができます。

精製方法はスマトラ式で、ビニールテントの下で乾燥されます。スマトラ島では湿度が非常に高く、乾式精製を行うことが困難だったため、「スマトラ式」と呼ばれる独特の精製方法を用いて精製されます。このスマトラ式と他の精製方法との大きな違いは、乾燥工程を2度に分け、含水量が極端に高い状態で脱穀することにあります。スマトラ式は、生産した農園で途中まで乾かしたコーヒーチェリーを、取引業者が集荷して、まとめて脱穀と仕上げの乾燥を行います。このような特殊な気象条件と精製方法が相まって、酸味が消え、コクが深く、独特な風味と味わいを有する、スマトラ特有の深緑色を示すコーヒ豆が生まれます。

アルールバダのスマトラ式は、収穫したコーヒーチェリーを他の産地のものとは別に単独で精製処理した後、メダン(Medan)にある専用の特別な精製工場に持ち運び、比重選別(水に沈んだ密度の高い重い豆を選別)、スクリーン選別(大きい豆を選別)、最後に2度のハンドピックを行い、マイクロロットに仕上げます。最初の精製段階でも比重選別は行われますが、メダンの工場で何段階もの選別をくぐり抜けたのがこのアルールバダです。

品種はティムティム(TimTim)、アテン(Ateng)です。ティムティムは東ティモールの意味で、その名の通り東ティモールからさび病対策として持ち込まれた品種で、アチェ州で栽培が始まりました。そのアチェ州で見つかった突然変異種がアテンです。

味はアーシー(大地の香り)な風味、マスカットやオレンジのような爽やかな味わい、スムースな口当たりが特徴です。特にスマトラ・マンデリンが持つアーシーな風味は、際立った個性であるとともに、好き嫌いを分けます。アルールバダは日本に輸入されるマンデリンの中でも最高品質のマンデリンの一つです。

<このコーヒーの生産農園について>
2017年11月に当社オーナーである後藤栄二郎が視察に行った生産地です。
この地区は、アチェ州の中でも特に標高の高い地区です。
コーヒーの樹は、10年前後の樹齢が多く樹木に力がみなぎっていることが、品質テストでも感じられるほど豊かなフレーバーを醸し出します。

丸美珈琲店ホームページより
後藤栄二郎氏の紹介

後藤栄二郎氏は2013年の焙煎技術日本大会で優勝し、2014年のイタリア開催の焙煎技術世界大会で日本代表世界第6位になった方です。

スポンサーリンク

焙煎

焙煎:フルシティロースト(8段階中6番目)

深煎りです。イタリアなどで好まれます。2ハゼ(ピチピチという音)が一番大きくなったあたりの焙煎度です。
酸味は消えて、苦味が強く出てきます。アイスコーヒー、エスプレッソに用いられます。

マンデリンは深煎りで最もその個性が出る豆です。深煎り以外で焙煎されることはほぼありません。

欠豆が若干見られます。

スポンサーリンク

非常に重厚なアーシーフレーバーとコクが印象的です。苦味も後に残らずきれいです。最高級のマンデリンの一つです。





[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

マンデリン アチュ アルールバダ【200g】
価格:1144円(税込、送料別) (2019/3/10時点)


Twitterでフォローしよう

おすすめの記事