日本のコーヒー生豆買付グループ バッハグループ リーディング・コーヒー・ファミリー(LCF) 珈琲の味方塾(ジャパン・ロースターズ・ネットワーク) C-COOP おいしいコーヒー研究会(O.C.K.)
バッハグループ
バッハグループは、1980年にカフェ・バッハの田口 護(たぐち まもる)が設立した生豆共同買付グループです。
田口は、1978年に初めてヨーロッパを視察しました。その後、世界のコーヒー生産国・消費国を視察しました。バッハグループは、生豆共同買付の他に、自家焙煎店経営に関わるすべての技術の共有するシステムを確立し、全国にバッハグループの自家焙煎店が広まっていきました。
視察レポートの端々に「田口氏の話に感銘をうけた」的なことが書いてあって、こういう部分がひょっとしたら外部から見て「バッハグループは内輪で固まってて、何か引く…」と感じる部分なのかな、とも思わなくもなかったり(笑)。ただ実際にグループ古参の方とか見ると結構、独自色が強いのだけどね。
— Y Tambe (@y_tambe) February 14, 2012
椏久里さんは、カフェバッハの田口さんに師事して開業した店の一つ。よく「バッハグループ」とか「バッハのお弟子さん」とか言われる店の一つになるんだけど、カフェバッハは支店は出さないという方針で、開業指南した店も必ず「店主が一国一城の主たれ」という方針なので、各店が自立してる。
— Y Tambe (@y_tambe) March 11, 2013
原発事故のため避難地域になった福島県の飯舘村。そこで20年続けてきた、自家焙煎コーヒーの名店「椏久里」のマスターが書いた本が出たのでブログで紹介記事書きました(柄にもなく宣伝) http://t.co/mOxNTX9wm3
— Y Tambe (@y_tambe) March 11, 2013
@Butayama3 あの店は本当に凄いです。俗に「バッハグループ」と言われる店の中でも、本当に出色の存在。TOKIOが「DASH村」の企画やってる頃、温室でコーヒーの栽培にトライしてたのだけど、あれが収穫できてたら、きっと椏久里さんで焙煎する予定だったんじゃないかと予想してる。
— Y Tambe (@y_tambe) March 11, 2013
@Butayama3 「カフェバッハ」は日本の自家焙煎店のトップクラスなのだけど、そこで煎ってる豆の量が大体、月に3トンくらい。立地は都内だけどいわゆる「山谷」なので、そこでそれだけ売るのも驚異的なのだけど、椏久里は立地ではその上を行くかも。
— Y Tambe (@y_tambe) March 11, 2013
バッハグループが設立された1980年、後進指導のため柴田書店(現・柴田書店イータリンク)主催で「コーヒー自家焙煎セミナー」もスタートしました。その後、カフェ・バッハの定休日に近現代の歴史を勉強する「バッハ会」もスタートしました。
田口と鳥目散 帰山人(とりめちる きさんじん)は 、帰山人の母校の静岡大学の教授であった黒羽 清隆(くろは きよたか)の著書が、バッハ会で教材として使用されたことから意気投合しました。しかし、田口が帰山人にコーヒーについて手ほどきすることは何もなかったことから、二人がコーヒーについて話すことはなかったそうです。
コーヒーを探求する上で、常に「目の前の一杯のコーヒー」に話をつなげられるかどうか、というのは、非常に大きなポイントなんだと思う。
— Y Tambe (@y_tambe) November 16, 2010
最初の頃、バッハとかで僕が割とよく訊かれたのは「どんなコーヒーが好きか」ということ。でも、これは単なる雑談ではない。コーヒーを探求する上では、いちばん重要な要素の一つでもある。いいコーヒーを飲んでない人には、いいコーヒーの研究なんかできない。
— Y Tambe (@y_tambe) November 16, 2010
バッハと付き合わせてもらうようになってから、堕落したなーと思うのが、淹れ方の微調整とかをあんまりしなくなった、ということ。割と適当に淹れても、自分の好みどんぴしゃではないにせよ十分おいしい珈琲が飲めるもんだから楽な方に流れる…なんせ、根がモノグサなもんで ^^;
— Y Tambe (@y_tambe) November 16, 2010
それでも、やっぱり自分で煎って、自分で淹れたものがいちばん美味い、と思うのではあるが。まぁ、そこはそれ、好みと手間隙が違う。
— Y Tambe (@y_tambe) November 16, 2010
柴田の「コーヒー自家焙煎講座」、部数限定で復刻。http://www.qualityofcoffee.com/column/post_391.html
— Y Tambe (@y_tambe) November 17, 2010
リンク先で石脇さんも言ってるが、改めて読み直すと、昔読んだときに「気づかなかったすごさ」に気づく、そういう本。
— Y Tambe (@y_tambe) November 17, 2010
何が怖いって、これが1987年、つまり20年以上前に、科学者でも研究者でもない「技術者からの叩き上げ」の田口さんが書いた本で、海外の研究者もまだその「理論」の全貌には迫れてないってところ。
— Y Tambe (@y_tambe) November 17, 2010
それをさらに展開させたのが、NHK出版の「田口護の珈琲大全」のシステム珈琲学。
— Y Tambe (@y_tambe) November 17, 2010
僕は僕で、主に化学系の論文をかき集め、ときどき自分で確認しながら、科学の方面から焙煎理論をまとめあげようとしてるわけなのだけど、途中途中で出る小括が、いちいち田口さんの理論とかぶってしまうという有様。
— Y Tambe (@y_tambe) November 17, 2010
もちろん、「科学」と「焙煎屋」で語る言葉は違うのだけど、同じゴールを目指して進み、道を踏み外さなければ、行き着くところは結局同じだということなんだろうなぁ、と。
— Y Tambe (@y_tambe) November 17, 2010
そのおよそ10年後、インターネットの黎明期に、喫茶MLで知り合った黒沢さんらを介して、僕らもバッハの3階で夜中まで語り合っていたのでしたw @kisanjin 閉店後まで田口さんと話していた当時のオレ
— Y Tambe (@y_tambe) November 17, 2010
まぁ今だから言うけど、僕は(そして多くの「一般人」がそうであるように)、抽出からこの道に入った人間なので、どっちかというとランブルの関口さんに通じる部分を感じ入る部分が、当時は多かったのですが。
— Y Tambe (@y_tambe) November 17, 2010
1987年に柄沢 和雄・田口 護『コーヒー自家焙煎技術講座』、2003年に『田口護の珈琲大全』と『田口護のスペシャルティコーヒー大全』が出版されました。
コモディティコーヒーをベースにした自家焙煎技術を確立した田口のスペシャルティコーヒー以前の理論は、最初期のスペシャルティコーヒーの焙煎には足枷となったのでしょうか?
スクラップ整理10
— さかもとこーひー (@sakamotocoffee) November 9, 2019
喫茶店経営
田口護のコーヒーの技術全19回
田口さんが自家焙煎の全体像を解説、貢献大きい❗️
これでバッハグループに入った人が多いんじゃないかな?
が、このメソッドがスペシャルティへの足枷になったのか? pic.twitter.com/WtXwXbGWtM
夫婦で貫いた妥協なきスピリット、下町にある「人が育つ」カフェ - 週刊女性PRIME:https://www.jprime.jp/articles/-/15153
カフェ・バッハと私 - カフェアダチ:https://cafe-adachi.com/%E3%82%AB%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%BB%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%8F%E3%81%A8%E7%A7%81/
他人と共有される「あるもの」 - カフェアダチ:https://cafe-adachi.com/%E4%BB%96%E4%BA%BA%E3%81%A8%E5%85%B1%E6%9C%89%E3%81%95%E3%82%8C%E3%82%8B%E3%80%8C%E3%81%82%E3%82%8B%E3%82%82%E3%81%AE%E3%80%8D/
「焙煎のレシピ&方程式・2」 - さかもとこーひー:https://plaza.rakuten.co.jp/sakamotocoffee/diary/201106260000/?scid=we_blg_tw01
リーディング・コーヒー・ファミリー(LCF)
リーディング・コーヒー・ファミリー(LCF)(Leading Coffee Family)は、2000年前後に堀口 俊英(ほりぐち としひで)が設立した生豆共同買付グループです。
堀口は、1990年に珈琲工房HORIGUCHIを開業(2004年に株式会社化し、2014年に株式会社堀口珈琲に社名変更)、2002年に堀口珈琲研究所を開設しました。
珈琲工房HORIGUCHIの堀口 俊英、丸山珈琲の丸山 健太郎(まるやま けんたろう)、タイムズクラブの糸井 優子(いとい ゆうこ)は、2001年に初めてSCAA(アメリカスペシャルティコーヒー協会)のマイアミの展示会に参加しました。その後、丸山と糸井は、ピーツコーヒーの焙煎工場を見学しました。このマイアミの展示会くらいから、日本のコーヒー関係者が多く展示会に参加するようになったそうです。
1999年に私が『コーヒーのテースティング』(柴田書店)を書いていたときには、日本でSPという言葉はほとんど使用されていませんでした。2001年マイアミで開催されたSCAAの展示会あたりから日本の参加者も増え始め、2003年にはSCAJ(Specialty Coffee Association of Japan 日本スペシャルティコーヒー 協会)が発足しました。2004年に、私はSCAAのアトランタの展示会で「日本のスペシャルティコーヒー市場」について講演しています。このあたりが、日本のSPの黎明期といえるかもしれません。
堀口 俊英『新しい珈琲の基礎知識』新星出版社p.76
優れた生豆調達するためには、コンテナ単位(1コンテナ=250袋/60kg)で買い付けする必要があったため、林 秀豪(はやし ひでたか)の掛け声のもと、それぞれが生豆買付グループを設立することになりました。
@y_tambe あ、この「どっちも林さんの関与は大きい」というのは、前二者ね。田口さんところじゃなくて。
— Y Tambe (@y_tambe) December 4, 2013
イベント - パパ日記:https://www.kohikobo.co.jp/channel/4606/
堀口珈琲創業者・堀口俊英氏インタビュー - 創業手帳:https://sogyotecho.jp/interview-horiguchi/
スペシャルインタビュー“プロへの道” File No.7 【堀口珈琲 創業者 堀口俊英先生】 コーヒーのスペシャリストが語る「本当においしいコーヒーを求めて」 - Fun-Life!:https://fun-life-shinsei.com/interview-horiguchi-toshihide/
たった1つ、輝く豆と出会うために/ 堀口珈琲 代表取締役 堀口俊英さん - マチノコエ:https://itot.jp/interview/8670
コーヒーから始まる共生のパートナーシップ 堀口 俊英 Opinion File - J-POWER:https://www.jpower.co.jp/ge/66/opinion/index01.html
珈琲の味方塾(現ジャパン・ロースターズ・ネットワーク)
珈琲の味方塾は、1999年に生まれた珈琲屋メーリングリストから発展し、2000年に設立された自家焙煎店のグループです。日本初のクラシフィカドールである小室 博昭(こむろ ひろあき)のセミナーに参加していたヴォアラ珈琲の井ノ上 達也(いのうえ たつや)は、彼から林 秀豪(はやし ひでたか)のことを耳にしました。
「もっとおいしい豆があるんじゃないかと思い、全国各地の有志たちと『珈琲の味方塾』というグループを作ったんです。最初はインターネット上であーだこーだと情報共有する程度のグループでした。僕はその当時、日本初のクラシフィカドール(※1)である小室博昭氏のセミナーにも参加していて、ブラジルにも足を運んでいたんです。そこで、小室さんから日本に林さんというコーヒーの探求者がいることを耳にしました。『珈琲の味方塾』はよりおいしいコーヒーを追求することが目的のグループでしたので、林先生にコーヒーの基本を教えてほしいとお願いし、定期的に勉強会を開くようになったんです」と井ノ上さん。
「コーヒーで旅する日本/九州編|常に先進的かつ、考え方は合理的。九州のコーヒー文化の礎を築いた一店、「ヴォアラ珈琲」」,Walkerplus 2022年2月28日.
林が最初に日本にスペシャルティコーヒーの紹介をしたとき、日本のコーヒー関係者の反応は冷たかったそうです。それはコモディティコーヒーの焙煎でスペシャルティコーヒーの焙煎をしても、焙煎が上手くいかなかったこともあったそうです。やがて林の存在を耳にした自家焙煎店グループが、彼に教えを乞い定期的に勉強会を開くようになり、珈琲の味方塾を設立しました。そして、彼らはスペシャルティコーヒーを日本に広める役割を担いました。
話は戻るが、1990年代半ば、COEの前身のグローバルプロジェクトで、日本市場のマーケティングコンサルタントに指名された林は、SCの日本市場の開拓を試みたが、反応は芳しくなかった。そんな中、紹介した豆を最初に高く評価してくれたのが、『丸山珈琲』や『ヴォアラ珈琲』ら個人系の自家焙煎店の集まり「味方塾」だった。「若い丸山さんたちのおかげで、日本市場の可能性が見えてきたんです」
林 秀豪「コーヒー界を、常によき方向に導き続ける。」「&Premium(アンド プレミアム) 2021年2月号 [おいしいコーヒーライフ。]」,アンドプレミアム編集部 P60
丸山珈琲の規模が大きくなったことから、丸山珈琲は珈琲の味方塾から抜け、2013年4月にジャパン・ロースターズ・ネットワーク(JRN)(Japan Roasters' Network))にグループ名を変更し、再スタートしました。
2001年の4月にマイアミで開催されたSCAAのコンフェレンスのときにBSCA(ブラジル・スペシャルティコーヒー協会)主催のパーティに参加したが、その当時、月に30キロほど使っていたイパネマ農園の関係者と話すチャンスがあり、どのくらい使ってくれているの? と聞かれ、
— 丸山健太郎 Kentaro M (@maruyamacoffee) December 26, 2009
年に6袋/60kgと答えると、6コンテナ(1500袋/60kg)と勘違いされ話がかみ合わず・・・実態が分かると先方が苦笑いしていた。コンテナ単位で買わないと一流農園に全く相手にされないことを痛感し、その夜からどうやってそのレベルに到達できるか計画を作った。
— 丸山健太郎 Kentaro M (@maruyamacoffee) December 26, 2009
そのときからひたすら走り続けている。今や味方塾グループではブラジルでは年1500袋弱買い付けられるようになった。丸山珈琲単体でも500袋強。感慨深いものがある。
— 丸山健太郎 Kentaro M (@maruyamacoffee) December 26, 2009
生産者が一番困っていることはキャッシュフロー。それを助けるために肥料代を送金したり先払いをしたりするのだが、それを卸先などにはサイトをつけて販売するわけだから、今度は焙煎業者が苦しむことになる。この辺が新しいビジネスモデルへの鍵。
— 丸山健太郎 Kentaro M (@maruyamacoffee) December 26, 2009
何をして、何をしないのか、を決めないといけない時期に来ていると感じている。小規模生産者に投資しつづけているし、これからもそうする。それを世の中で標準とされている価格で販売すること、価格競争に巻き込まれることは全くの徒労。
— 丸山健太郎 Kentaro M (@maruyamacoffee) December 26, 2009
コーヒーの可能性を信じているし、それを毎回生産地で見てきている。新しいモデルを生みださなければ! と気持ちはいつも焦っている。年末年始は仕事するけれども、これからのモデルのことを深く考える時だと思っている。
— 丸山健太郎 Kentaro M (@maruyamacoffee) December 26, 2009
ジャパン・ロースターズ・ネットワーク(JRN)のメンバーは、ホームページのJRNメンバーから確認できます。
丸山珈琲×横井珈琲 コスタリカスペシャルコラボセミナー 第1部:http://yokoicoffee.blog.fc2.com/blog-entry-119.html
丸山珈琲×横井珈琲 コスタリカスペシャルコラボセミナー 第2部:http://yokoicoffee.blog.fc2.com/blog-entry-120.html
丸山珈琲×横井珈琲 コスタリカスペシャルコラボセミナー 第3部:http://yokoicoffee.blog.fc2.com/blog-entry-121.html
当店がお店でペーパードリップをハンドドリップで淹れる理由:https://note.com/shibacoffee/n/n2ca310523b90
C-COOP
C-COOPは、2003年に糸井 優子(いといゆうこ)(旧姓:山田)によって設立された共同買付グループです。
糸井は、1985年に喫茶店、カフェタイムをオープン(有限会社タイムズクラブを設立)し、その後近くに自家焙煎豆の販売店をオープンしました。2003年に共同買付グループ、C-COOPを設立し代表に就任、2004年にカップ・オブ・エクセレンス(CoE)(Cup of Excellence)に国際審査員として招聘されました。
ウニール(Unir)は、元々C-COOPに所属していました。
東京のコーヒー店でたまたまスペシャルティコーヒーを飲み、そのおいしさに開眼した山本尚さん。勤務していた会社を辞めて、京都・長岡京に小さなスペシャルティコーヒー専門店を開いたのは2006年のことだった。尚さんが生豆をローストし、知子さんがケーキを焼いて、10席ほどの小さなカフェで提供する。ウニールの強みは高品質のコーヒーをリーズナブルに提供できること。優良なコーヒー生産者と直接取引を行う共同購入グループ「C-COOP」に加盟しているからだ。
川口 葉子「これが「スペシャルティコーヒー」の世界だ ウニールが優秀なバリスタを育成できる理由」,東洋経済オンライン
コーヒーが世界を変える、未来を創る。 - 佛教大学 通信教育過程:https://tsushin.bukkyo-u.ac.jp/crosstalk/2573
コーヒーの多様性と奥深さが導く、新たな扉 Around Beauty Meetup #14 開催 - S/PARK | 資生堂:https://spark.shiseido.co.jp/fibona/activity/1439
コーヒーの夢後押し IWCA日本支部創設に尽力 - カナロコ:https://www.kanaloco.jp/news/social/article-973917.html
おいしいコーヒー研究会(O.C.K.)(ESPRIT DU KENYA)
おいしいコーヒー研究会(O.C.K.)は、松本 竜一(まつもと りゅういち)によって設立された研究会です。
松本は、ブラジルで小室 博昭に師事し、1998年にクラシフィカドールを取得しました。帰国後、有限会社アサンテコーヒーカンパニー(Asante Coffee Company)を設立し、ケニアコーヒーのブランド、ESPRIT DU KENYAを立ち上げました。
おいしいコーヒー研究会(O.C.K.)のメンバーには、日本のバリスタの第一人者の一人、カフェロッソの門脇 洋之(かどわき ひろゆき)がいます。