日本のコーヒー生豆買付グループ バッハグループ リーディング・コーヒー・ファミリー(LCF) 珈琲の味方塾(ジャパン・ロースターズ・ネットワーク) C-COOP おいしいコーヒー研究会(O.C.K.)
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日本のコーヒー生豆買付グループ バッハグループ リーディング・コーヒー・ファミリー(LCF) 珈琲の味方塾(ジャパン・ロースターズ・ネットワーク) C-COOP おいしいコーヒー研究会(O.C.K.)

バッハグループ

バッハグループは、1980年にカフェ・バッハの田口 護(たぐち まもる)が設立した生豆共同買付グループです。

田口は、1978年に初めてヨーロッパを視察しました。その後、世界のコーヒー生産国・消費国を視察しました。バッハグループは、生豆共同買付の他に、自家焙煎店経営に関わるすべての技術の共有するシステムを確立し、全国にバッハグループの自家焙煎店が広まっていきました。

バッハグループが設立された1980年、後進指導のため柴田書店(現・柴田書店イータリンク)主催で「コーヒー自家焙煎セミナー」もスタートしました。その後、カフェ・バッハの定休日に近現代の歴史を勉強する「バッハ会」もスタートしました。

田口と鳥目散 帰山人(とりめちる きさんじん)は 、帰山人の母校の静岡大学の教授であった黒羽 清隆(くろは きよたか)の著書が、バッハ会で教材として使用されたことから意気投合しました。しかし、田口が帰山人にコーヒーについて手ほどきすることは何もなかったことから、二人がコーヒーについて話すことはなかったそうです。

1987年に柄沢 和雄・田口 護『コーヒー自家焙煎技術講座』、2003年に『田口護の珈琲大全』と『田口護のスペシャルティコーヒー大全』が出版されました。

コモディティコーヒーをベースにした自家焙煎技術を確立した田口のスペシャルティコーヒー以前の理論は、最初期のスペシャルティコーヒーの焙煎には足枷となったのでしょうか?

夫婦で貫いた妥協なきスピリット、下町にある「人が育つ」カフェ - 週刊女性PRIME:https://www.jprime.jp/articles/-/15153

カフェ・バッハと私 - カフェアダチ:https://cafe-adachi.com/%E3%82%AB%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%BB%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%8F%E3%81%A8%E7%A7%81/

他人と共有される「あるもの」 - カフェアダチ:https://cafe-adachi.com/%E4%BB%96%E4%BA%BA%E3%81%A8%E5%85%B1%E6%9C%89%E3%81%95%E3%82%8C%E3%82%8B%E3%80%8C%E3%81%82%E3%82%8B%E3%82%82%E3%81%AE%E3%80%8D/

「焙煎のレシピ&方程式・2」 - さかもとこーひー:https://plaza.rakuten.co.jp/sakamotocoffee/diary/201106260000/?scid=we_blg_tw01

リーディング・コーヒー・ファミリー(LCF)

リーディング・コーヒー・ファミリー(LCF)(Leading Coffee Family)は、2000年前後に堀口 俊英(ほりぐち としひで)が設立した生豆共同買付グループです。

堀口は、1990年に珈琲工房HORIGUCHIを開業(2004年に株式会社化し、2014年に株式会社堀口珈琲に社名変更)、2002年に堀口珈琲研究所を開設しました。

珈琲工房HORIGUCHIの堀口 俊英、丸山珈琲の丸山 健太郎(まるやま けんたろう)、タイムズクラブの糸井 優子(いとい ゆうこ)は、2001年に初めてSCAA(アメリカスペシャルティコーヒー協会)のマイアミの展示会に参加しました。その後、丸山と糸井は、ピーツコーヒーの焙煎工場を見学しました。このマイアミの展示会くらいから、日本のコーヒー関係者が多く展示会に参加するようになったそうです。

1999年に私が『コーヒーのテースティング』(柴田書店)を書いていたときには、日本でSPという言葉はほとんど使用されていませんでした。2001年マイアミで開催されたSCAAの展示会あたりから日本の参加者も増え始め、2003年にはSCAJ(Specialty Coffee Association of Japan 日本スペシャルティコーヒー 協会)が発足しました。2004年に、私はSCAAのアトランタの展示会で「日本のスペシャルティコーヒー市場」について講演しています。このあたりが、日本のSPの黎明期といえるかもしれません。

堀口 俊英『新しい珈琲の基礎知識』新星出版社p.76

優れた生豆調達するためには、コンテナ単位(1コンテナ=250袋/60kg)で買い付けする必要があったため、林 秀豪(はやし ひでたか)の掛け声のもと、それぞれが生豆買付グループを設立することになりました。

イベント - パパ日記:https://www.kohikobo.co.jp/channel/4606/

堀口珈琲創業者・堀口俊英氏インタビュー - 創業手帳:https://sogyotecho.jp/interview-horiguchi/

スペシャルインタビュー“プロへの道” File No.7 【堀口珈琲 創業者 堀口俊英先生】 コーヒーのスペシャリストが語る「本当においしいコーヒーを求めて」 - Fun-Life!:https://fun-life-shinsei.com/interview-horiguchi-toshihide/

たった1つ、輝く豆と出会うために/ 堀口珈琲 代表取締役 堀口俊英さん - マチノコエ:https://itot.jp/interview/8670

コーヒーから始まる共生のパートナーシップ 堀口 俊英 Opinion File - J-POWER:https://www.jpower.co.jp/ge/66/opinion/index01.html

珈琲の味方塾(現ジャパン・ロースターズ・ネットワーク)

珈琲の味方塾は、1999年に生まれた珈琲屋メーリングリストから発展し、2000年に設立された自家焙煎店のグループです。日本初のクラシフィカドールである小室 博昭(こむろ ひろあき)のセミナーに参加していたヴォアラ珈琲の井ノ上 達也(いのうえ たつや)は、彼から林 秀豪(はやし ひでたか)のことを耳にしました。

「もっとおいしい豆があるんじゃないかと思い、全国各地の有志たちと『珈琲の味方塾』というグループを作ったんです。最初はインターネット上であーだこーだと情報共有する程度のグループでした。僕はその当時、日本初のクラシフィカドール(※1)である小室博昭氏のセミナーにも参加していて、ブラジルにも足を運んでいたんです。そこで、小室さんから日本に林さんというコーヒーの探求者がいることを耳にしました。『珈琲の味方塾』はよりおいしいコーヒーを追求することが目的のグループでしたので、林先生にコーヒーの基本を教えてほしいとお願いし、定期的に勉強会を開くようになったんです」と井ノ上さん。

コーヒーで旅する日本/九州編|常に先進的かつ、考え方は合理的。九州のコーヒー文化の礎を築いた一店、「ヴォアラ珈琲」」,Walkerplus 2022年2月28日.

林が最初に日本にスペシャルティコーヒーの紹介をしたとき、日本のコーヒー関係者の反応は冷たかったそうです。それはコモディティコーヒーの焙煎でスペシャルティコーヒーの焙煎をしても、焙煎が上手くいかなかったこともあったそうです。やがて林の存在を耳にした自家焙煎店グループが、彼に教えを乞い定期的に勉強会を開くようになり、珈琲の味方塾を設立しました。そして、彼らはスペシャルティコーヒーを日本に広める役割を担いました。

話は戻るが、1990年代半ば、COEの前身のグローバルプロジェクトで、日本市場のマーケティングコンサルタントに指名された林は、SCの日本市場の開拓を試みたが、反応は芳しくなかった。そんな中、紹介した豆を最初に高く評価してくれたのが、『丸山珈琲』や『ヴォアラ珈琲』ら個人系の自家焙煎店の集まり「味方塾」だった。「若い丸山さんたちのおかげで、日本市場の可能性が見えてきたんです」

林 秀豪「コーヒー界を、常によき方向に導き続ける。」「&Premium(アンド プレミアム) 2021年2月号 [おいしいコーヒーライフ。]」,アンドプレミアム編集部 P60

丸山珈琲の規模が大きくなったことから、丸山珈琲は珈琲の味方塾から抜け、2013年4月にジャパン・ロースターズ・ネットワーク(JRN)(Japan Roasters' Network))にグループ名を変更し、再スタートしました。

ジャパン・ロースターズ・ネットワーク(JRN)のメンバーは、ホームページのJRNメンバーから確認できます。

丸山珈琲×横井珈琲 コスタリカスペシャルコラボセミナー 第1部:http://yokoicoffee.blog.fc2.com/blog-entry-119.html

丸山珈琲×横井珈琲 コスタリカスペシャルコラボセミナー 第2部:http://yokoicoffee.blog.fc2.com/blog-entry-120.html

丸山珈琲×横井珈琲 コスタリカスペシャルコラボセミナー 第3部:http://yokoicoffee.blog.fc2.com/blog-entry-121.html

当店がお店でペーパードリップをハンドドリップで淹れる理由:https://note.com/shibacoffee/n/n2ca310523b90

C-COOP

C-COOPは、2003年に糸井 優子(いといゆうこ)(旧姓:山田)によって設立された共同買付グループです。

糸井は、1985年に喫茶店、カフェタイムをオープン(有限会社タイムズクラブを設立)し、その後近くに自家焙煎豆の販売店をオープンしました。2003年に共同買付グループ、C-COOPを設立し代表に就任、2004年にカップ・オブ・エクセレンス(CoE)(Cup of Excellence)に国際審査員として招聘されました。

ウニール(Unir)は、元々C-COOPに所属していました。

東京のコーヒー店でたまたまスペシャルティコーヒーを飲み、そのおいしさに開眼した山本尚さん。勤務していた会社を辞めて、京都・長岡京に小さなスペシャルティコーヒー専門店を開いたのは2006年のことだった。尚さんが生豆をローストし、知子さんがケーキを焼いて、10席ほどの小さなカフェで提供する。ウニールの強みは高品質のコーヒーをリーズナブルに提供できること。優良なコーヒー生産者と直接取引を行う共同購入グループ「C-COOP」に加盟しているからだ。

川口 葉子「これが「スペシャルティコーヒー」の世界だ ウニールが優秀なバリスタを育成できる理由」,東洋経済オンライン

コーヒーが世界を変える、未来を創る。 - 佛教大学 通信教育過程:https://tsushin.bukkyo-u.ac.jp/crosstalk/2573

コーヒーの多様性と奥深さが導く、新たな扉 Around Beauty Meetup #14 開催 - S/PARK | 資生堂:https://spark.shiseido.co.jp/fibona/activity/1439

コーヒーの夢後押し IWCA日本支部創設に尽力 - カナロコ:https://www.kanaloco.jp/news/social/article-973917.html

おいしいコーヒー研究会(O.C.K.)(ESPRIT DU KENYA)

おいしいコーヒー研究会(O.C.K.)は、松本 竜一(まつもと りゅういち)によって設立された研究会です。

松本は、ブラジルで小室 博昭に師事し、1998年にクラシフィカドールを取得しました。帰国後、有限会社アサンテコーヒーカンパニー(Asante Coffee Company)を設立し、ケニアコーヒーのブランド、ESPRIT DU KENYAを立ち上げました。

おいしいコーヒー研究会(O.C.K.)のメンバーには、日本のバリスタの第一人者の一人、カフェロッソの門脇 洋之(かどわき ひろゆき)がいます。

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