インドネシア UCC リントンマンデリンコーヒー エステート
UCC リントンマンデリンコーヒー エステート
UCC上島珈琲株式会社(以下、UCC)は、1995年2月にスマトラ島最大の農産物の商社であるPT. Gunung LintongとPT. Tunggal Menara Jayaとともに、UCC リントンマンデリンコーヒー エステート(P. T. UCC LINTONG MANDHELING COFFEE ESTATE)を設立しました。インドネシア(Indonesia)ダイリ県(Dairi Regency)に設立されたこの農園には、リントン・マンデリンの安定供給のため、100ヘクタールの土地に約300万本のコーヒーノキが植えられました。
UCC リントンマンデリンコーヒー エステートは、1981年にジャマイカのブルーマウンテンに設立されたUCC ブルー・マウンテン・コーヒー・クレイトン・エステート(UCC Blue Mountain Coffee Craighton Estate)、1989年にハワイ島コナ地区に設立されたUCC ハワイコナコーヒー エステート(UCC HAWAII KONA COFFEE ESTATE)に次ぐ、UCCの3つ目の直営農園です。
UCC リントンマンデリンコーヒー エステートは、当時UCCの社員であり、現ミカフェートの代表であるホセ(José. )川島 良彰(かわしま よしあき)に開発が任されました。
一九九五年、創業者の遺志を継いだ上島達司社長(当時)が、インドネシアのスマトラ島での第三の農園開発を決定した。その年の一月一七日には、阪神・淡路大震災が発生し、多くの尊い命が失われていた。
私はその開発を任されて、ハワイ島をベースにスマトラへの定期出張が始まった。三九歳のときのことだ。
川島 良彰(2013)『私はコーヒーで世界を変えることにした。』,ポプラ社.p.164
UCC リントンマンデリンコーヒー エステートは、最大降雨量3,000mmの高温多湿な地域で継続的な乾燥工程を行うために、台湾製の格納式の屋根を備えた世界で唯一の建物を備えていました。コーヒーチェリーを収穫後、その日のうちにパルピング(果肉除去)し、最初の乾燥工程を行います。その後、2度目の乾燥工程を行い、水分含有量が13%になるまで乾燥させます。このような工程から、「スマトラ式」特有の青緑色の生豆が生まれます。
UCC リントンマンデリンコーヒー エステートは、2007年10月30日にアジアのコーヒー農園としては初となるレインフォレストアライアンス認証(RA)を取得しました。
UCC上島珈琲(株)(神戸市中央区、078・304・8813)は10月30日、インドネシアの直営コーヒー農園「UCCリントン・マンデリン直営農園」が国際的な環境保護団体「レインフォレストアライアンス(RA)」の認証を取得したことを発表した。RA(本部ニューヨーク)は熱帯雨林・野生動物などの保護を目的とする非営利団体で、同認証は厳格な基準を満たす農園のみが対象になる。今回の取得はアジアのコーヒー農園では初となる快挙で、高い注目を集めている。
「UCC上島珈琲のリントン・マンデリン直営農園、アジア初のRA認証取得」,日本食料新聞 2007年11月9日.
日本は、持続可能な食品の購入において世界のリーダーである。日本では、年間約200万本の認証取得されたバナナが消費されており、レインフォレスト・アライアンス認証™コーヒーの最大の買い手でもある。UCC上島珈琲株式会社によるとー日本最大のコーヒー焙煎業者であり、アジアでも有数のサステナブルコーヒーとオレンジジュースのプロモーターであるー、多くの日本人が食の安全と品質に関心を持っているからだという。UCCは、2005年からレインフォレスト・アライアンス認証農園のコーヒーを販売し、今年は800トンの認証豆を日本の消費者に抽出した。また、UCCはコーヒーの販売だけでなく、認証コーヒーやオレンジを購入している農園のコミュニティの生活向上にも貢献している。グアテマラのフィンカ・ヌエバ・グラナダを含むこれらの農園では、オーナーが労働者の子どもたちのために図書館や予防接種プログラムを設立し、また同様に、エルサルバドルの様々な農園で、川や森、野生動物を守る活動を行っている。自社のコーヒー農園のひとつであるインドネシア、北スマトラ州に位置するUCC リントンマンデリコーヒー エステートは、今年環境と社会に対する責任ある取り組みが評価され、レインフォレスト・アライアンス認証™シールを取得した。
Japan is a world leader in sustainable food purchases. The country consumes about two million certified bananas a year and is home to some of the largest buyers of Rainforest Alliance Certified™ coffee. According to the UCC Ueshima Coffee Company, Ltd. — Japan’s largest coffee roaster and Asia’s leading promoter of sustainable coffee and orange juice — that’s because many Japanese are concerned with food safety and quality. UCC started to sell coffee from Rainforest Alliance Certified farms in 2005, and this year brewed 800 tons of certified beans for Japanese consumers. In addition to selling coffee, UCC contributes to the quality of life in the farming communities from which it purchases certified coffee and oranges. Those farms include Guatemala’s Finca Nueva Granada, where the owners have established a library and vaccination program for workers’ children, as well as various other farms in El Salvador that protect streams, forests and wildlife. One of the company’s own coffee plantations, UCC Lintong Mandheling Coffee Estate, located in North Sumatra, Indonesia, earned the Rainforest Alliance Certified™ seal this year for demonstrating responsible environmental and social practices.
"Rainforest Alliance 2007 Annual Report Celebrating 20 Years",Rainforest Alliance
UCC リントンマンデリンコーヒー エステートは、1997年8月から2009年9月までアンドリ・アント(Andri Anto)が農園のマネージャーを務めていました。2009年以後のUCC リントンマンデリンコーヒー エステートに関する情報は見当たらないため、現在の状況は不明です。
<参考>
"Harrington Mandheling",UCC UESHIMA COFFEE(SHANGHA)<http://www.ucc-coffee.com.cn/doce/nengyuan3.asp>
"Group Network",UCC UESHIMA COFFEE(SHANGHA)<http://www.ucc-coffee.com.cn/doce/wangluo.asp>