コーヒーの品種:ゲイシャ
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コーヒーの品種 ゲイシャ

ゲイシャ

品種

ゲイシャ(Geisha)は、1930年代にエチオピアのゲシャ地方で発見されたエチオピア起原の野生種です。遺伝学的に異なる複数の植物が存在しますが、ワールド・コーヒー・リサーチ(WCR)(World Coffee Research)が行った最近の遺伝的多様性分析では、T. 2722の子孫であるパナマ産ゲイシャは他と明らかに区別され、均一であることが確認されています。

歴史

ゲイシャは、1930年代にイギリス植民地時代のアビシニア(Abyssinia、現在のエチオピア)で、ベンチ・マジ地方(Bench Maji Zone)の領事であったリチャード・ウォーリー大尉(Richard Whalley)によって発見されました。

エチオピアで発見されたゲイシャは、ケニアに渡り、その後タンザニアへ、そして海を渡り1953年に中米のコスタリカの熱帯農業研究および高等教育トレーニングセンター(CATIE) (英語:The Tropical Agricultural Research and Higher Education Center、スペイン語:Centro Agronómico Tropical de Investigación y Enseñanza) (当時は米州農業科学研究所(IICA)(Inter-American Institute for Cooperation on Agriculture))に収集され、トゥリアルバ導入番号T. 2722として識別されました。

1963年に、ドンパチ農園(Don Pachi Estate)のオーナーで、当時パナマ農業省の職員であったフランシスコ・セラシン・シニア(Sr. Francisco Serracín)(通称、ドンパチ・シニア(Don Pachi Sr.))が、熱帯農業研究および高等教育トレーニングセンター(CATIE)からゲイシャを持ち帰り、パナマでゲイシャの栽培が始まりました。

ゲイシャの栽培は、実際には1970年代に農業開発省(MIDA)(Ministerio de Desarrollo Agropecuario)がゲイシャを生産者に配布したことで広まりました。しかし、ゲイシャは栽培と商業的な困難さのために放棄され、しばらくはそのまま放置されることになりました。

1997年に、エスメラルダ農園(Hacienda La Esmeralda)は、現在ハラミージョ(Jaramillo)として知られる農園を購入しました。エスメラルダ農園のダニエル・ピーターソン(Daniel Peterson)は、この農園に植えられていたゲイシャのコーヒーノキを発見し、2004年にパナマのコーヒーの品評会、ベスト・オブ・パナマ(BoP)(Best of Panama)に出品しました。このゲイシャは、1ポンドあたり21ドルという当時のオークションで破格の価格で落札され、エスメラルダ農園とゲイシャは広く知られるようになりました。

特徴

ゲイシャのコーヒーノキは、3.5mから4mと非常に背が高く、細長い葉を持ち、幹から側方へ出る側枝と側枝の間隔が広いのが特徴です。

生豆は細長い外観のロングベリーで比較的小粒です。ゲイシャは高地で適切に管理された場合、非常に高いカップ・クオリティを持ちます。ジャスミンのような繊細なフローラルフレーバー、ベルガモットのような柑橘系のフレーバーと酸味、ピーチのような甘さで知られています。

Geisha (Panama) Gesha - Arabica Coffee Varieties:https://varieties.worldcoffeeresearch.org/varieties/geisha

ゲイシャ Geisha:https://real-coffee.net/category/varieties/geisha

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