UCCカフェメルカード ベトナム レ・ティ・チョン UCCベトナムアラビカコーヒー 品質コンテスト 2021年 第1位です。
UCCカフェメルカード(UCC Cafe Mercado)は、クラシフィカドール(コーヒー鑑定士)により、味覚、香り等、徹底的な品質テストをしたコーヒーだけを取り揃えています。
ベトナム レ・ティ・チョン UCCベトナムアラビカコーヒー 品質コンテスト 2021年 第1位
2021年 第7回 UCCベトナムアラビカコーヒー 品質コンテスト
UCC上島珈琲株式会社(以下、UCC)は、2015年から「UCCベトナムアラビカコーヒー 品質コンテスト(UCC Vietnam Arabica COFFEE CONTEST)」というベトナムのアラビカ種コーヒーの品評会を開催しています。UCCベトナムアラビカコーヒー 品質コンテストは、UCCが主催し、現地のラ・ベット・コーヒー(La Viet Coffee)が協力しています。
2015年の第1回から2020年の第6回までのUCCベトナムアラビカコーヒー 品質コンテストについては、以下の記事を参照してください。
2021年は「UCC品質コンテスト(UCC QUALITY CONTEST)」は、2001年にブラジル(Brazil)エスピリト・サント州(State of Espirito Santo)で初開催されました。2021年に20周年を迎え、UCC品質コンテストは、評価項目にSDGsの視点を取り入れた「UCC品質コンテストー持続可能な未来の構築の支援ー(UCC QUALITY CONTEST -Helping build a sustainable future-)」としてリニューアルしました。
「UCC品質コンテスト」は、特定の産地のコーヒー生産者らを対象にした、コーヒーの品質に関するコンペティションです。コーヒークライシス※2(2001年のコーヒー相場の大暴落)を機に、2001年にブラジルのエスピリットサント州で初めて開催して以来、20年に亘り、世界6ヶ国で実施してきており、コンテスト実施エリアのコーヒーの品質向上・生産者の生活水準の向上を継続して目指しています。
生産者は、自らが手掛けた最高品質のコーヒーを出品し、その順位を競いますが、出品に向けて努力を重ねることで、品質が向上し収入が増え、生産意欲の向上につながります。コンテストで上位に入賞すると、賞金・農具・買付金額にプレミアムが付くなど、生産国の事情に応じた副賞を得ることができます。2021年に「UCC品質コンテスト」が20周年を迎えたことを機に、これまでの味・香りなどの品質評価だけでなく、新たにトレーサビリティ、人権、環境への配慮など、サステナブル評価項目を設定し、SDGs視点を強化してリニューアルしました。新評価項目で最初のコンテストを開催したのが、ベトナムです。
※2 コーヒークライシス
2001年のコーヒー相場の大暴落のこと。
コーヒー価格は、需給・投機・為替など様々な要因で変動するが、2001年、過去最低の価格である生豆1ポンドあたり41.5セントまで下落した。当時、生産コストが70~80セントと言われており、作れば作るほど生活が苦しくなるというほど、コーヒーは生産者にとって魅力のない農作物となってしまった。このような状況において、生産者は、コスト削減のため施肥やメンテナンスなど農園への投資を控えたり、コストが掛かる収穫作業を短縮しがちになるが、かえって品質の悪化に繋がり、結果として、生産者の収入はさらに減少するという悪循環を招く。加えて、コーヒーが魅力のない作物となれば、生産放棄や他の作物への転作に繋がり、コーヒーの生産量は減少し、消費国側からすると、良質なコーヒーの安定的な調達が困難になる。このような状況に危機感を持ち、状況を改善するために始めた取り組みが、「UCC品質コンテスト」である。
「UCC品質コンテスト2021 inベトナム」 第1位受賞コーヒー コーヒー豆挽き売り業態「UCCカフェメルカード」等にて“国際コーヒーの日”10月1日(金)より販売開始!」,UCC上島珈琲株式会社 2021年9月29日.
レ・ティ・チョン
2021年 第7回 UCCベトナムアラビカコーヒー 品質コンテストは、2021年4月28日に開催されました。28軒の農家が参加し、7軒の農家が入賞しました。入賞した7軒のロットは、すべてUCCによって買い取られました。
生産国の協働としては、01年のブラジルを皮切りに現在6カ国で実施している品質コンテストも特徴となっている。
「生産者に永続的に品質の高いコーヒー豆を生産していただくことを促す取り組みで、コンテストを通じて、高く購入したり賞品を出したりしている」という。
UCCではダイレクトトレードは行っておらず、品質コンテストで選ばれた豆を高く購入する場合は、商社などを通じてプレミアムをのせて購入する意思を伝える。
その点が国際品評会「カップ・オブ・エクセレンス(COE)」と異なる点で、さらに異なるのが、今年から評価項目の20%にサステナブル視点を設けた点。
「サステナビリティ活動にどこまで力を入れているかというのは、消費者の選択肢の1つになってくるとみており、品質の一部として評価させていただく」との考えの下、評価項目に農業視点(農薬の管理や土壌保全など)・環境視点(生物多様性や水質保全など)・社会視点(労働環境など)・トレーサビリティが新たに加わった。
品質コンテストの活動では、品評に留まらず技術指導にも踏み込み、これもUCCならではの活動といえる。「受賞者には参加者に技術面やノウハウを共有してもらい、現場では品質指導や技術支援も行っている」と述べる。
「森林広げてコーヒー生産量も増やすUCCのサステナビリティ活動 品質コンテストなどを通じて各生産国と協働 次世代教育でも脚光」,食品新聞 2021年10月10日.
第1位に輝いたレ・ティ・チョン(Le Thi Chung)氏は、ベトナム(Vietnam)ラム・ドン省(Lâm Đồng Province)ダ・ラット市(Đà Lạt City)スアン・チュオン(Xuân Trường)のコーヒー農家です。彼は2000年から農園を始めました。
このロットは、標高1,500m - 1,700mで栽培されたカチモール(Catimor)のウォッシュト(Washed)精製です。
UCCカフェメルカード ベトナム レ・ティ・チョン UCCベトナムアラビカコーヒー 品質コンテスト 2021年 第1位
味
味覚特長:舌を包みこむようなまろやかさ。いつまでも続く甘い余韻が印象的なコーヒーです。白桃・マンゴー・ブラウンシュガーのようなスイートな甘さをお楽しみください。
UCC
シロップのような甘くまろやかな口当たりと味わいにベトナム特有の土っぽいフレーバーが見え隠れし、後味に甘い余韻が長く続きます。甘さが全面に表現された味わいが印象的です。