スターバックス リザーブ® スマトラ クリンチです。
スターバックス リザーブ®(STARBUCKS RESERVE®)は、スターバックスの一部限定店舗でのみ取り扱われる限定コーヒーです。
スマトラ クリンチ
スマトラ クリンチ
スマトラ クリンチ(Sumatra Kerinci)は、インドネシア(Indonesia)スマトラ島(Sumatra)南西部ジャンビ州(Jambi Province)クリンチ県(Kerinci Regency)で生産されたコーヒーです。
スマトラ クリンチが生産されるクリンチ渓谷(Kerinci Valley)は、スマトラ島最高峰のクリンチ山(Mount Kerinci)、クリンチ高原(Kerinci Highlands)、クリンチ・セブラット国立公園(Kerinci Seblat National Park)に囲まれた自然豊かな場所であり、約700万人が農業に依存しています。この地域は「スマトラの熱帯雨林遺産(Rainforest Heritage of Sumatra)」として、ユネスコ世界遺産(UNESCO World Heritage)に登録されています。
スマトラでは現地人が、陸稲(年1-2回)と共にコーヒーを栽培。南部(Ranau湖)では1915年頃からロブスタの栽培も始まる。西部のKerinci山でも1916年から。北部については記載がない。
— Y Tambe (@y_tambe) July 12, 2010
クリンチでは、ロブスタ種の栽培が1916年に始まりました。
アチェの資料によると、アチェにアラビカが植えられたのはかなり遅く、1924年のこと。
— Y Tambe (@y_tambe) July 23, 2010
アラビカ種は、1924年にアチェ(Ache)で栽培が始まりましたが、クリンチではロブスタ種の栽培が先行していたため、アラビカ種コーヒーの栽培はさらに遅くから始まりました。そのため、クリンチは、他のインドネシアの伝統的なコーヒー栽培地域と比べ、知名度に劣ります。しかし、標高が高く肥沃な火山性の土壌は、アラビカ種コーヒーの栽培にふさわしい環境です。
地理的表示
No. | GI Name | Registration date | Right Holder | Geographical origin |
21 | Kopi Arabika Sumatera Koerintji (Sumatera Koerintji Arabica Coffee) | 17/04/2017 | Masyarakat Perlindungan Indikasi Geografis (MPIG) Kopi Arabika Puncak Kerinci Jambi [Arabica Koerintji Jambi Coffee Geographical Indication Protection Community (MPIG-KAKJ)] | Domestic |
クリンチのアラビカ種コーヒーは、「スマトラ・クリンチ・アラビカ・コーヒー(インドネシア語:Kopi Arabika Sumatera Koerintji、英語:Sumatera Koerintji Arabica Coffee)」として、2017年4月17日に地理的表示(GI)(Geographical Indication)を取得しました。ここからクリンチのアラビカ種コーヒーは知名度を上げ、現在非常に人気のあるコーヒーとなっています。しかし、生産量が少なく、輸送のインフラストラクチャが整備されていないため、市場の需要を満たすまでには至っていません。
クリンチは、他のスマトラ島のコーヒー生産地域と同様に、そのコーヒーのほとんどが小規模生産者によって栽培されています。彼らは地元の村の市場で自ら栽培したコーヒーを販売しており、これから協同組合や農園が組織されることが期待されます。
クリンチとマンデリン
13) マンデリン : インドネシアの北スマトラ州及びアチェ州(タケンゴン周辺のガヨマウンテン生産地区を除く)にて生産されたアラビカコーヒー豆をいう。
(別表2) 産地、品種、銘柄の区分及び範囲の例示、「レギュラーコーヒー及びインスタントコーヒーの表示に関する公正競争規約(平成30年6月更新)」
「マンデリン」というブランド名は、インドネシアのスマトラ島の北スマトラ州とアチェ州(タケンゴン周辺のガヨマウンテン生産地区を除く)で生産されるアラビカ種コーヒーのことを指します。そのため、ジャンビ州で生産されるクリンチに、マンデリンのブランド名を使うことはできません。
「マンデリン」は民族名が由来で、北スマトラ州一帯のコーヒーのみを指す。
— George (@Yagi_George) July 3, 2020
クリンチよりも有名な「アチェ」も、マンデリンではない。
トレーサビリティを謳うスペシャルティコーヒーで、アチェやクリンチ、その他北スマトラ以外のコーヒーをマンデリンと称するのは詐欺と言って過言ではないだろう。
アチェ州で生産されるコーヒーをマンデリンと呼ぶべきではないという意見は、時折見受けられます。実際に、アチェ州で生産されるコーヒーには、マンデリンとしての特徴は薄いです。
スターバックス リザーブ®とスマトラ クリンチ
スターバックスは、2016年にスマトラ島のベラスタギ(Berastagi)にファーマーサポートセンターを開設しました。
スターバックス リザーブ®がスマトラ クリンチを初めて販売したのは、2018年のことです。
精製方法
スマトラ クリンチは、マンデリンと同様にスマトラ式で精製されているため、マンデリンと似たような香味を有しています。
半水洗式加工法:
半水洗式加工法はインドネシアのコーヒーに多く使われている伝統的な加工方法です。生産者は湿度の高いインドネシアに適した現地の言葉で「ギリンバサ(giling basah) 」と呼ばれる半水洗式加工法を生み出しました。この加工法はインドネシアのコーヒーの特徴でもあるなめらかな口当たりやコクのある味わい、ほのかな酸味を生み出します。
スターバックス
スターバックス リザーブ® スマトラ クリンチ
STARBUCKS RESERVE®とは
スターバックス リザーブ® コーヒーは、世界中のスターバックスの中でも限定店舗で販売しております。また、ご注文ごとにコーヒー豆を挽き、一杯ずつおいれしたコーヒーのご提供をしています。
スターバックス
スマトラ クリンチ
※ラベルデザイン
このカードは絶滅危惧種の動物たちが生息する深いジャングルをイメージしています。特にスマトラトラは、スターバックスで販売している「スマトラ」のパッケージに姿が描かれたシンボルにもなっています。大地を思わせる色使いと質感は、素晴らしい味わいのコーヒーを持続的に生産することを目指して日々取り組む生産者を表現しています。
スターバックス
味
スマトラ式精製特有のアーシーなフレーバー、プラムやオレンジのような明るい酸味、チョコレートのようなボディが印象的です。スマトラ マンデリンに似た味わいですが、明るい酸味の印象が強いコーヒーです。