帰山人の珈琲遊戯 ラオス ジャイ サムライプロジェクト ティピカです。
帰山人の珈琲遊戯(GAME of COFFEE)は、2017年に始まった鳥目散 帰山人(とりめちる きさんじん)氏による焙煎豆販売です。
ラオス ジャイ サムライプロジェクト ティピカ
ジャイ・コーヒー生産者協同組合(JCFC)
ジャイ・コーヒー生産者協同組合(JCFC)(Jhai Coffee Farmer’s Cooperative)は、ラオス(Laos)チャンパーサック県(Champasak Province)パークソーン郡(Paksong District)ボーラウェン高原(Bolaven Plateau)に位置する協同組合です。パークソーン郡の農民は、自身が栽培している換金作物ではシナモンを消費しており、コーヒーは日常的に消費していません。
ジャイ・コーヒー生産者協同組合(JCFC)の前身となるジャイ・カフェ(Jhai Cafe)は、2000年にアメリカ合衆国のNGOであるジャイ財団(Jhai Foundation)によって設立されました。ジャイ財団は、1977年にリー・ソーン(Lee Thorn)によって設立され、主にラオスで参加型開発援助を行っています。
ジャイ・カフェは、ラオス内戦によって荒廃したボーラウェン高原の経済的自立を目指すことを目的に設立されました。2000年にジャイ財団のスタッフが、ボーラウェン高原のコーヒー栽培地域を訪れたことがきっかけとなり、この地域のコーヒーをアメリカ合衆国へ輸出する計画が開始されました。
ジャイ・カフェは設立当初、パークソーン郡の中心から3km南東に位置するマークモー村を中心に活動を行なっていました。ジャイ・カフェが来る以前は、農家に品質に対するこだわりはあまりありませんでしたが、ジャイ・カフェが精製器具や精製に関する知識をもたらし、コーヒーに栽培指導を行うことで、コーヒーの品質を高めていきました。
2005年にジャイ・カフェはFLO認証を取得し、ラオスで初のフェアトレード市場での販売を可能としました。そして、認証取得と同時にジャイ・コーヒー生産者協同組合(JCFC)(Jhai Coffee Farmer’s Cooperative)へと名称を変更しました。ジャイ・コーヒー生産者協同組合(JCFC)に組織を拡大したのを機に、収量の少ないティピカのみの買取を止め、ティピカとカチモール(Catimor)を混ぜてアラビカ種として販売し始めました。
ジャイ・カフェ(ジャイ・コーヒー生産者協同組合(JCFC))は、2001年から2004年までサンクスギビング・コーヒー(Thanksgiving Coffee)にコーヒーを販売していましたが、カチモールが混ぜられるようになってからは買取を断念しました。2009年から日本のオルター・トレード・ジャパン(ATJ)(Alter Trade Japan)がティピカの買取を始めました。
この辺りの経緯は、箕曲 在弘(みのお ありひろ)『フェアトレードの人類学―ラオス南部ボーラヴェーン高原におけるコーヒー栽培農村の生活と協同組合』に詳しいです。彼は2013年にSmile F Laosという学生団体を立ち上げました。
4th Dripro Study tour in Laos 2014: Day 2
— 箕曲在弘 (@arihirominoo) August 18, 2014
協同組合幹部から組合の概要について話してもらい、午後はノンルワン村で3班に分かれて家計調査を実施。初めて訪れたラオスの家庭で、皆いい経験をしています。 pic.twitter.com/lmRmPmxjqq
4th Dripro fair trade study tour in Laos 2014
— 箕曲在弘 (@arihirominoo) August 23, 2014
今年のスタツアが終わりました。4日目には高床式の民家に泊めてもらい鶏の解体から調理する命の授業を行い、翌朝、コーヒー農園で草刈体験をしました。 pic.twitter.com/Wvf4cSv5kv
24日25日とJCFC幹部と1日中会議をして、26日から今日までは9つの村を回ってATJの方と一緒に買取の意義を組合員の方々に伝えてきました。私たちの買取ではこの仕事が一番大事。コーヒーの買取でここまでしている所は他にはないでしょう。 pic.twitter.com/7QLP48bMo6
— 箕曲在弘 (@arihirominoo) August 28, 2014
昨日は1日、JCFC幹部と課題案件の倉庫の件を話し合うだけで終了。これほど議論が紛糾したのは久しぶり。でもコーヒーの生産者と腹を割って話し合える関係を築けているからこそ、ここまで議論でき、この経験を通して理解し合えるのです#Laos pic.twitter.com/L5ffwWSelm
— 箕曲在弘 (@arihirominoo) August 30, 2014
ATJのラオス出張も昨日で終了。かなり密度の濃い一週間だった。民衆交易とは何かを改めて学んだ。JCFCとのこの4年の付き合いは、とくに幹部の人たちにかなり大きな変化を生み出していると思う。 pic.twitter.com/nSbW9bCGYN
— 箕曲在弘 (@arihirominoo) September 1, 2014
ラオス人民民主共和国の国花は、ラオ語(ラオス語)で
チャンパと呼ばれるプルメリアです。ファーもラオ語で、
青(あお)を意味します(青色はシーファー)。ラオスは、ある意味で「隠れたコーヒー生産地」(?)です。
フレーバー通販ページ
ロブスタ種を含めた全量の国別生産量では、近来のラオスは
メキシコやニカラグアに比肩し、コスタリカを遥かに凌ぐ勢い。
しかし、内陸国で独自の輸出ルートがないこと、官民で連携
する振興策が10年も続かず移り変わること、樹勢や精製に
管理が行き届かないこと、などから、国際市場では廉価原料
としてしか通じていない、実に残念な位置付けにあります。
しかし、ラオス南部のボラヴェン高原一帯は、古くから良質な
アラビカを産する地勢を有していて、最近はその可能性に
沿った生豆が(やっと)生産されるようになりました。
こうした動向から、今般にJCFC産ラオスコーヒーを珈琲遊戯
に初登場させることにしました。まずは、飲んでみてください。
ゼンショーはフェアトレードコーヒーを扱っているので、フェアトレードに関心のある学生がよく志望する企業なのだが、こういうブラックな企業体質であることを知っているのかな。。。
— 箕曲在弘 (@arihirominoo) July 31, 2014
ゼンショー革命家論。この視点は面白い。全共闘の運動家のその後の人生はいろいろあるなー。フェアトレードを導入した理由も、これならなんとなくわかる。だが。。。http://t.co/IAgqWEmFNP
— 箕曲在弘 (@arihirominoo) August 2, 2014
SAMURAI PROJECT
SAMURAI PROJECTは、GPLAO JAPAN LLCの運営するラオス・コーヒー支援プロジェクトです。GPLAO JAPAN LLC代表の竹村 和晃(たけむら かずあき)は、2017年にラオスを初めて訪れましたことをきっかけに、このプロジェクトを立ち上げました。生豆1kgの購入ごとに、4本の苗木がジャイ・コーヒー生産者協同組合(JCFC)へ寄付されます。SAMURAI PROJECTは、2020年9月にパークソーン郡(パクソン市)初めての認定プロジェクトとなりました。
SAMURAI PROJECTは、2025年にラオスを世界一のティピカ生産国にすることを目的としています。
品種
品種はティピカ(Typica)です。
「ティピカ」はアラビカ原種に一番近く、最も古い品種です。ティピカは栽培がとても難しく、
標高が高い土地でないと育たない、直射日光に弱く乾燥や病害虫、霜害、病気
に弱いといった弱点が多く、多くの日陰樹を必要とします。
その上、収穫生産量も少ないため、今現在ではコーヒー流通量全体の0.01%と極めて希少なコーヒー豆です。ラオスでは無農薬栽培はもちろん、『オーガニック』に準ずる自然農法が主流となっています。
SAMURAI PROJECT
質の良いコーヒーチェリーをジャパンクオリティにて生産・加工・輸出までを一貫して行っています。
精製方法
精製方法はウォッシュト(Washed)です。
帰山人の珈琲遊戯 ラオス ジャイ サムライプロジェクト ティピカ
【生豆と焙煎の仕立て】
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ラオス人民民主共和国 チャンパサック県
ボラヴェン高原地区
JHAI(ジャイ)コーヒー生産者協同組合(JCFC)
SAMURAI GRADE 1-2
ティピカ ウォッシュト(湿式精製) 100%
直火の手廻し釜で火力一定の「一本焼き」、20分10秒。
この原料豆のティピカの精製はかなり良好なので、
その柔らかい酸味が消失しきらない程度で深煎り。
ラオス国花のチャンパ(プルメリア)を想いながら、
柔らかい酸味とアジアンな苦味が渾然一体となった
稀少コーヒーのエキゾチックな風味、ご笑味ください。
(姉妹品「チャンパ デーン」との飲み比べもオススメ)
味
柔らかい甘さ、酸味、口当たりのバランスに優れた味わいで、後口に土っぽさが残ります。アジアンな土っぽさがありますが、柔らかくクリーンな味わいです。