自家焙煎珈琲豆挽売 八月の犬 ペルー チャンチャマイヨです。八月の犬は京都府京丹後市に実店舗を置く自家焙煎の小さなお店です。
ペルー チャンチャマイヨ
ペルー
ペルーは南アメリカ大陸西部に位置する国です。首都はリマです。
南米大陸西部に位置し、チリとエクアドルの間に1,285,220平方キロメートルの国土を有するペルーは、南北へ走るアンデス山脈からジャングルに覆われたアマゾン川流域の密林地帯まで、変化に富んだ地形と気候を有しています。気候は熱帯の東部、乾燥した砂漠の西部の乾燥、寒暖差のあるアンデス山脈までさまざまです。地形は西部の沿岸地方(コスタ)、高く険しいアンデス中央部(シエラ)、アマゾン流域の東部の低地のジャングル(サルバ)に分けられ、ペルーのこれらの地形と気候は密接に関連しています。ペルーのコーヒー輸出は、世界的なコーヒー供給の2%を占めています。ペルーのコーヒーは伝統的な手法で栽培された高品質のアラビカ種として世界的な評価を得ています。
ペルーのコーヒー栽培は1700年代のスペイン植民地時代に始まりました。インカ帝国の中心地であったペルーは、スペイン植民地時代を経て、1821年に独立しました。ペルーには11万人以上のコーヒー栽培者がおり、彼らのほとんどは先住民であり、第2言語としてスペイン語を話します。
ペルーのコーヒー農家は、電気や水道などを有していない2〜3ヘクタールの小規模農家です。かつてコーヒー農園のほとんどが大規模農園でしたが、1968年から始まったペルー革命の農地改革法(1969年)で大土地は分割されたため、現在はコーヒー生産者のほとんどが小規模農家です。
コーヒー農家は5月から9月にかけて、完熟したチェリーを手摘み、ペルーに伝統的な小さなマイクロウエットミル(micro-wet-milling)で精製します。コーヒーを処理した後、ほとんどのコーヒー農家は豆を徒歩またはラバでー30分から8時間に及ぶこともあるー最寄りの町に持ち帰ります。
コーヒーの小規模農家は休みの日になると広場で自分たちの生産したコーヒーを売って、生活必需品を買って帰ります。これらの広場のコーヒー市場において、不幸な、しかしあまりにも一般的なことは、農家は個人でコーヒーを販売するしかないことです。小規模農園のため信頼性が低く、コーヒーを管理するスペースがなく、共同のスペースもないため、販売できる量にも限りがあります。このためコーヒー農家は一般的に低価格を受け入れるしかありません。またコーヒー農園が遠隔地になればなるほど、コーヒーは混合されて取引されます。このそれぞれの農家が分離され組織化されていない取引システムでは、コーヒーの生産履歴を追跡することが困難です。また、ペルーでは長い間、コーヒーは重量で売買されていたため、高品質のコーヒーを生産するという考えがありませんでした。中間業者は、コーヒー袋に砂と水を投げ込むことによって重量を増やすことさえありました。
近年になり、ペルーで小規模協同組合が組織され、コーヒーの国際的な公正取引と流通の有機的なネットワークを組織して、コーヒー産業の成長を促進しています。ペルーの10万人以上の小規模農家の推定25~25%が現在、この協同組合に属しています。これらの協同組合はイコール・エクスチェンジ(Equal Exchange、1986年に設立されたアメリカのフェアトレード会社)などのパートナーと協力して、世界第1位のオーガニックコーヒーの生産国であるメキシコに次いで、フェアトレード認定コーヒーの第2位のサプライヤーになりました。これらの市場を通して売られるより高いコーヒーの価格は、ペルーの協同組合を強化し、コーヒー農家に利益と安定した収入をもたらしました。またコーヒー農家は協同組合への参加することによって、生産手段の所有と管理を学び、そしてトレーニングや農家同士の交流を通じて共有される学習プロセスによって、コーヒー生産者としての協同のアイデンティを獲得できます。
ペルー チャンチャマイヨ
ペルー チャンチャマイヨ(Chanchamayo)という名前は、ペルー中部山岳地に位置するチャンチャマイヨ渓谷に由来します。チャンチャマイヨはペルーの代表的なコーヒー生産地で、ペルーのコーヒー生産の約30%を占めており、質、量ともに優れています。ペルーのその他の主要生産地として、フニン、クスコ、パスコ、ピウラが挙げられます。
ペルー チャンチャマイヨはアマゾンの中心地域、セロ・デ・パスコ(Cerro de Pasco)県ビジャ・リカ(Villa Rica)で生産されます。
セロ・デ・パスコ県は、ペルー中部のアンデス山脈上に位置する標高4330mと世界で最も高所に位置する都市のひとつです。セロ・デ・パスコは高山気候またはツンドラ気候、あるいは亜極海洋性気候という稀な気候です。気温は年間平均気温は5.5度で、最も高い月でも10度以下です。湿度は一年を通して低いですが、夏は比較的高めです。年間平均降水量は999mmで、たびたび雪が降ります。
ペルー チャンチャマイヨを生産するビジャ・リカでは、何千年もの間この地域に住んでいたヤネシャ人(Yanesha people)、そして20世紀に到着したアンデス人とヨーロッパ人移民の家族がパートナーシップで働いています。ビジャ・リカでは地元の人口の90%がコーヒー業界で働いています。 そして、環境保全と社会的責任へのコミットメントによって、ビジャ・リカは国際的に有名なコーヒー生産地帯になりました。
ペルー チャンチャマイヨは農薬を一切使用せず、有機肥料で育てられています。ビジャ・リカでは、オーガニックコーヒーがシェードツリーの日陰で栽培されます。この方法では、コーヒーは森林の樹冠の下で成長します。渡り鳥が森林の樹冠に生息し、昆虫に餌を与え、その糞で土壌を肥育させます。森林の樹冠の下では生態系が健康で自立するため、生物多様性を奨励します。
品種
品種はティピカ(Typica)です。
ティピカはアラビカ種の代表的な亜種の一つで、ブルボン(Bourbon)と並びアラビカ種の原種に最も近い品種です。ペルーではコーヒー栽培品種の約70%がティピカです。
精製方法
精製方法はウォッシュト(湿式)で、天日で乾燥されます。
味
スパイスやハーブのようなフレーバーが特徴です。柑橘系の明るい酸味、柔らかくて甘い質感、心地良い後味があります。いわゆる「マイルドコーヒー」の一つであり、中米や南米に特徴的な心地よい酸味があるコーヒーですが、やや柔らかく繊細な香りと風味が特徴です。
認証
こちらの豆はスペシャリティーコーヒーであると同時に、オーガニックコーヒーでもあります。八月の犬で扱っているオーガニックコーヒーは、レインフォレストアライアンス という生物多様性と自然環境の維持と保護、持続可能な生活の確保に取り組んでいる団体と、有機JAS認証という有機食品のJAS規格に適合した生産が行われていることを検査する登録認定機関の、2つの認証を受けたコーヒー農園のコーヒー豆です。
「レインフォレストアライアンスホームページより」
「農林水産省ホームページより」
自家焙煎珈琲豆挽売 八月の犬 ペルーチャンチャマイヨ
クリーンで柔らかな酸味と風味が印象的。
香り:★★★★☆ 甘味:★★★☆☆ 酸味:★★★☆☆ 苦味:★★☆☆☆ コク:★★★☆☆☆
PERU TIPICAペルー ティピカ100%
【生産地】Cerro de Pasco県 Vira Rica村(ペルー中央部山岳地)
八月の犬 ホームページより
【農園】小規模農家中心
【標高】1,500~1,600メートル
【シェードツリー】85%強と多く、現地で多用されているマメ科植物 「Alvicia」を使用 【精製法】伝統的水洗工程を遵守。パーチメントは機械による予備乾燥後、全量天日乾燥。
【品種】ティピカ種(100%)
【肥料】有機肥料中心
【農 薬】使用していません
焙煎した日付とメッセージが同封されています。
焙煎
焙煎はダークローストです。
バランスよくマイルドで少しほろ苦い
八月の犬ホームページより
イメージで焙煎しています。
味
スパイスやハーブのようなフレーバーが印象的です。濃厚なコクが感じられ、苦味が少し強めに出ていますが、口当たりはとてもなめらかです。