グアテマラ ロズマ・コーヒー・ランド
ロズマ・コーヒー・ランド
ロスマ・コーヒー・ランド(ROSMA COFFEE LAND)は、グアテマラ(Guatemala)ウエウエテナンゴ県(Huehuetenango Department)のモラレス家(Morales Family)のスペシャルティコーヒー生産・輸出業者です。
ロスマ・コーヒー・ランドは、ウエウエテナンゴ県に複数の農園を所有しています。コーヒー生産地域としては、ハイランド・ウエウエ(Highland Huehue)に区分されます。
ロズマ農園
ロズマ農園(Finca Rosma)(または、ロスマ農園)は、グアテマラ(Guatemala)ウエウエテナンゴ県(Huehuetenango Department)サン・ペドロ・ネクタ(San Pedro Necta)に位置する農園です。
1963年に、アレハンドロ・モラレス(Alejandro Morales)は、古いブルボン(Bourbon)とティピカ(Typica)のコーヒーノキが植えられている農園を購入しました。 1980年に、彼の息子であるフレディ・モラレス(Fredy Morales)が土地を相続し農園を受け継ぎ、彼の妻のために、ローズ・マリー(Rose Mary)の略である「ロズマ(Rosma)」と名付けました。その時まで、農園へ通ずる道はなく、あらゆるものは約1時間かけてラバで運ぶ必要がありました。
ロズマ農園の場所は、標高が高く、傾斜の厳しい、シエラ・デ・ロス・クチュマタネス(スペイン語:Sierra de los Cuchumatanes)に典型的な地形です。この地形は、栽培と輸送の困難をもたらしました。
道路が舗装されたことにより、農園へのアクセスだけでなく、近隣へのアクセスも向上しました。また、農園から5km離れた場所から、パイプラインによって新鮮な湧き水が運ばれました。それ以来、灌漑が容易になり、エコロジカルなウェット・ミルによって、ウォッシュト精製の高品質なコーヒーを作ることができるようになりました。
カップ・オブ・エクセレンス(CoE)
ロスマ農園は、グアテマラ カップ・オブ・エクセレンス(CoE)(Cup of Exellence)において、2010年にカツアイ カツーラ ティピカ(Catuai Caturra Typica)のサン(Sun)が89.80点を獲得し第2位、2012年にカツアイ(Catuai)が86.06点を獲得し第13位、2013年にカツーラ ビジャ・サルチ(Caturra Villa Sarchi)のウォッシュト(Washed)が86.22点を獲得し第12位、2014年にカツーラ(Caturra)が87.14点を獲得し第8位、2020年に88.33点を獲得し第15位、2021年にゲイシャ(Geisha)のウォッシュト(Washed)が90.03点を獲得し第3位に入賞しています。
ロズマ・コーヒー・ランド
ロズマ農園がカップ・オブ・エクセレンス(CoE)に入賞した後、消費国の多くのバイヤーがウエウエテナンゴ県にやってきましたが、ロズマ農園の生産量は限られていたため、彼らの需要を満たすことができませんでした。そこでハイランド・ウエウエの高品質なスペシャルティコーヒーを輸出する目的で、ロズマ・コーヒー・ランド(ROSMA COFFEE LAND)が設立されました。
カスカーダ・エンカンタド農園
カスカーダ・エンカンタド農園(Finca Cascada Encantada)は、グアテマラ(Guatemala)ウエウエテナンゴ県(Huehuetenango Department)サン・ペドロ・ネクタ(San Pedro Necta)アグア・ドルセ(Agua Dulce)に位置する農園です。
標高1,800m - 2000m、気温5℃から30℃、年間降雨量1,300mm - 1900mm、3ヘクタールのコーヒー栽培地と保護林があり、ほぼ全ての森林が自然林です。収穫は1月に始まり、4月に終わります。
品種は、ゲイシャ(Geisha)、パカマラ(Pacamara)、ブルボン(Bourbon)です。
セドロス・デ・パルミラ農園
セドロス・デ・パルミラ農園(Finca Cedros De Palmira)は、グアテマラ(Guatemala)ウエウエテナンゴ県(Huehuetenango Department)ラ・リベルタード(La Libertad)アルデア・パルミラ(Aldea Palmira)に位置する農園です。
ハラー・パラシオス(Haller Palacios)は、アルデア・パルミラで生まれ、40年以上にわたってコーヒーを生産してきました。彼は若い頃、杉の木を植え、コーヒーノキにシェードをもたらし、パルミラの土地の動植物を保護しました。
2013年に、ハラーの息子であるセルヴィン・パラシオス(Selvin Palacios)が、フレディ・モラレス(Fredy Morales)のロズマ・コーヒー・ランドと共同事業を開始しました。ハラー家が生産する品種と異なるロットは、標高と品種ごとに分類され、異なるプロファイルが確認されました。
ロズマ・コーヒー・ランドは、優れたプロファイルを持つブルボン(Bourbon)とカツーラ(Caturra)を選択し、2018年にハニー(Honey)、ナチュラル(Natural)、ウォッシュト(Washed)のスペシャルティ・プロセスを開始しました。収穫期には、セルヴィンとフレディが農園の異なるロットから、農園でウォッシュト精製するためのロットと、ウエウエテナンゴ市のウォッシング・ステーションへ送るハニー精製とナチュラル精製するためのロットを選びます。
ロス・ススピロス農園
ロス・ススピロス農園(Finca Los Suspiros)は、グアテマラ(Guatemala)ウエウエテナンゴ県(Huehuetenango Department)ラ・リベルタード(La Libertad)に位置する農園です。
農園名の「ロス・ススピロス(Los Suspiros)」は、スペイン語で「ため息」を意味しています。素晴らしい景色を堪能するために立ち止まるたびに、新鮮な風を感じることができるからです。
ロス・ススピロス農園は、1930年代初頭にフアン・パラシオス(Juan Palacios)によって設立されました。彼はコーヒーノキを植え、トウモロコシやタバコも栽培していました。その頃、フアンはコーヒーをラバに積み、5日間かけてウエウエテナンゴ市まで収穫物を運んでいました。フアンは農園を一人息子のアマデオ(Amadeo)に遺し、アマデオはコーヒー生産のみに移行しました。1997年、アマデオは70ヘクタールの農地を孫のアクセル・パラシオス(Axel Palacios)に譲りました。
ロス・ススピロス農園は現在、パラシオス家の4代目となるアクセルに引き継がれており、スペシャルティコーヒーの生産に専念しています。アクセルは、幼なじみのフレディ・モラレス(Fredy Morales)とアレハンドロ・モラレス(Alejandro Morales)とともに、彼らの家族経営の農園であるロズマ農園をスペシャルティコーヒーの輸出業者ロズマ・コーヒー・ランド(Rosma Coffeelands)に拡大しました。
現在、アクセルとモラレス兄弟は、ロズマ・コーヒー・ランドの一部としてロス・ススピロス農園を経営しています。
ロス・アグアカトネス農園
ロス・アグアカトネス農園(Finca Los Aguacatones)は、グアテマラ(Guatemala)ウエウエテナンゴ県(Huehuetenango Department)ラ・エスペランサ(La Esperanza)に位置する農園です。
ロス・アグアカトネス農園は、2009年にアボカド(Aguacate)の植栽プロジェクトとして始まりました。アボカドの植栽と同時に、標高2,000mにコーヒーノキを植える実験を開始しました。乾燥した微気候、不毛な土壌という不利な環境により、1年後にアボカドは森林火災で消失しました。
これを機に、モラレス家はロズマ農園での経験に基づき、アボカド栽培を止めコーヒー農園に変えることにしました。そのために土壌を改善しました。この地域の在来種の木は残され、コーヒー栽培に適したシェードツリーが植えられました。また、乾燥した微気候のため、雨水の集水タンクと6か月以上ある夏季の灌漑に必要な水を貯蔵するための井戸が作られました。
ロス・アグアカトネス農園は、ウォッシュト(Washed)、ハニー(Honey)、ナチュラル(Natural)など、様々な精製方法を試みてスペシャルティコーヒーを生産してます。
カップ・オブ・エクセレンス(CoE)
ロス・アグアカトネス農園は、グアテマラのカップ・オブ・エクセレンス(CoE)(Cup of Exellence)において、2018年にカツーラ(Caturra)のウォッシュト(Washed)精製が89.23点を獲得し第8位に入賞、2019年にティピカ(Typica)のウォッシュト(Washed)精製が88点を獲得し第13位に入賞、2020年に88.94点を獲得し第4位に入賞しています。
ロズマ・コーヒー・ランド ROSMA COFFEE LAND:https://real-coffee.net/category/coffee-origin/central-america/guatemala/highland-huehue/rosma-coffee-land