エルサルバドル J・ラウル・リベラ株式会社とホルヘ・ラウル・リベラ
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エルサルバドル J・ラウル・リベラ株式会社とホルヘ・ラウル・リベラ

J・ラウル・リベラ株式会社

J・ラウル・リベラ株式会社(J. Raul Rivera S.A. de C.V.)は、エルサルバドル(El Salvador)のペルーバルサムとコーヒー会社です。チャラテナンゴ県(Chalatenango Department)に4つのコーヒー農園を所有しています。

サンタ・ロサ農園

サンタ・ロサ農園(Finca Santa Rosa)は、エルサルバドル(El Salvador)チャラテナンゴ県(Chalatenango Department)サン・イグナシオ市(San Ignacio Municipality)サンタ・ロサ・カントン(Santa Rosa Canton) に位置する農園です。

この農園は、ホルヘ・ラウル・リベラ(Jorge Raul Rivera, 1979 - 2013)のコーヒーの知識を受け継いだものです。彼はエルサルバドル大学の教授で、10年間コーヒーの栽培と精製を教えただけでなく、チャラテナンゴ県でのコーヒー栽培を確立させたパイオニアでもあります。

ホルヘ・ラウル・リベラは、エルサルバドル内戦が始まった1979年にラ・パルマ(La Palma)でコーヒー栽培を開始しました。チャラテナンゴ県のラ・パルマ地区は国の武力紛争の影響を大きく受けており、ホルヘ・ラウルは当時、最初の農園を始めるために奮闘していました。

サンタ・ロサ農園は、1991年にコーヒーの価格が最盛期を迎えていた頃に購入しました。当時は自然に生えた松の木が数本あるだけの土地で、実際の農園にアクセスすることはできませんでした。ホルヘ・ラウルは、この土地をコーヒー農園にすることを思い描きました。しかし、アクセスするためのインフラが完成した途端、コーヒーの価格危機的状況を迎えたため、弟のホセ・ロベルト・リベラ(Jose Roberto Rivera)とともに農園をどうするか考え直しました。当時、政府は林業プランテーションを推進しており、リベラ兄弟は、当時のコーヒー価格の状況から、コーヒー農園よりも松の木のプランテーションを作る方が現実的であると判断したのです。

2002年、ホルヘ・ラウルと弟のホセ・ロベルトは、カップ・オブ・エクセレンス(CoE)(Cup of Excellence)の存在を知りました。リベラ兄弟は、2003年にサンタ・ロサにパカマラ(Pacamara)を植え、以前から植えられていた松の木をジェードツリーにすることで合意しました。しかし、2013年5月、ホルヘ・ラウルはこの世を去りました。皮肉にも、この月は最初の雨に誘われコーヒーの花が開き始める時期でした。

2014年のカップ・オブ・エクセレンス(CoE)で、サンタ・ロサ農園のロット 2がハニー精製で第1位に輝きました。標高1,500mで栽培されるロット 2は、初めてカップ・オブ・エクセレンス(CoE)に出品されました。というのも、ロット 1が農園で最も高い標高1,600mに位置し、最も日照時間が長い場所で栽培された最も優れたロットであったためです。このロットは、他の農園と同様に、グルメコーヒーを生産するためのガイドラインに従って肥料が与えられ、収穫されました。精製工程は、J・ラウル・リベラ株式会社(J. Raul Rivera S.A. de C.V.)が所有する近隣の農園で行われました。また、サンタ・ロサ農園では、この時に初めてハニー精製を採用しました。

カップ・オブ・エクセレンス(CoE)

サンタ・ロサ農園は、エルサルバドル カップ・オブ・エクセレンス(CoE)(Cup of Excellence)において、2011年にパカマラ(Pacamara)のウォッシュト(Washed)が90.69点を獲得し第5位、2013年にパカマラ(Pacamara)のウォッシュト(Washed)が85.77点を獲得し第20位、2014年にパカマラ(Pacamara)のハニー(Honey)が91.41点を獲得し第1位、パカマラ(Pacamara)のウォッシュト(Washed)が86.97点を獲得し第12位、2015年にパカマラ(Pacamara)のナチュラル(Natural)が88.32点を獲得し第8位、2017年にパカマラ(Pacamara)のハニー(Honey)が91.28点を獲得し第1位、2018年にパカマラ(Pacamara)のハニー(Honey)が90.57点を獲得し第3位、2019年にパカマラ(Pacamara)のハニー(Honey)が90.57点を獲得し第1位、2020年に88.5点を獲得し第10位、2021年にパカマラ(Pacamara)のハニー(Honey)が88.5点を獲得し第12位、2022年にパカマラ(Pacamara)のナチュラル・ハニー(Natural Honey)が90.36点を獲得し第2位に入賞しました。

ラ・フィンコナ農園

ラ・フィンコナ農園(Finca La Fincona)は、エルサルバドル(El Salvador)チャラテナンゴ県(Chalatenango Department)ラ・パルマ市(La Palma Municipality)サン・ホセ・サカレ・カントン(San Jose Sacare Canton)に位置する農園です。

ラ・フィンコナ農園は、ホルヘ・ラウル・リベラが現在4つある農園の中で最初に設立した農園です。1980年代初頭、当時続いていた内戦のため、命がけで設立されました。内戦中、ラ・パルマはファラブンド・マルティ民族解放戦線(FMLN)(Frente Farabundo Martí de Liberación Nacional)に占領され、サルバドル軍はその領土を奪還するために激しく戦い、多くの民間人が銃撃戦に巻き込まれたり、双方からの虐待の犠牲が生まれ、命を落としました。

カップ・オブ・エクセレンス(CoE)

ラ・フィンコナ農園は、エルサルバドル カップ・オブ・エクセレンス(CoE)(Cup of Excellence)において、2017年にパカマラ(Pacamara)のウォッシュト(Washed)が87.39点を獲得し第15位、2018年にパカマラ(Pacamara)のウォッシュト(Washed)が89.00点を獲得し第9位に入賞しました。

ラス・ドゥニャス農園

ラス・ドゥニャス農園(Finca Las Duanas)は、エルサルバドル(El Salvador)チャラテナンゴ県(Chalatenango Department)サン・イグナシオ市(San Ignacio Municipality)ラス・ドゥニャス・カントン(Las Duanas Canton)に位置する農園です。

2000年に優良な樹種で再植林された29ヘクタールの土地です。2015年に5ヘクタール、2016年に5ヘクタール、2017年に5ヘクタールにコーヒーが植えられました。

カップ・オブ・エクセレンス(CoE)

ラス・ドゥニャス農園は、エルサルバドル カップ・オブ・エクセレンス(CoE)(Cup of Excellence)において、2019年にパカマラ(Pacamara)のナチュラル・アネロビック(Natural Anaerobic)が87.15点を獲得し第24位、2020年に87.75点を獲得し第14位、2022年にパカマラ(Pacamara)のナチュラル(Natural)が88,79点を獲得し第9位に入賞しました。

カヤグアンカ農園

カヤグアンカ農園(Finca Cayaguanca)は、エルサルバドル(El Salvador)チャラテナンゴ県(Chalatenango Department)サン・イグナシオ市(San Ignacio Municipality)ラス・デュアナス・カントン(Las Duanas Canton) に位置する農園です。

2000年に優良な樹種で再植林された29ヘクタールの土地です。2015年に5ヘクタール、2016年に5ヘクタール、2017年に5ヘクタールにコーヒーが植えられました。

カップ・オブ・エクセレンス(CoE)

カヤグアンカ農園は、エルサルバドル カップ・オブ・エクセレンス(CoE)(Cup of Excellence)において、2018年にパカマラ(Pacamara)のナチュラル(Natural)が87.90点を獲得し第14位に入賞しました。

J・ラウル・リベラ株式会社 J. Raul Rivera S.A. de C.V.:https://real-coffee.net/category/coffee-origin/central-america/el-salvador/chalatenango/j-raul-rivera

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