カフェ ランバン :ブラジル サンタルジア農園 さくらブルボン

カフェ ランバンのブラジル サンタルジア農園 さくらブルボンです。実店舗は北海道札幌市にある自家焙煎珈琲店です。パナマ エスメラルダ ゲイシャや、エリーゼブルー、コピ・ムサンなど、世界的にも希少なコーヒーを飲むことができる喫茶店です。

ブラジル サンタルジア農園 さくらブルボン

ブラジル

ブラジル(Brazil)は南米の東部に位置する60億本のコーヒーの木が栽培されている世界最大のコーヒー産地です。人口は約2億930万人で、日系人は約160万人です。国土の60%以上が中部から南部に高原地帯です。北部は熱帯性雨林、中部は亜熱帯地帯、南部は温帯地帯となっています。

ブラジルのコーヒーの生産は、南部のミナスジェライス州が全体の約50%を生産しています。74%がアラビカ種で、26%がロブスタ種です。ブラジルのコーヒー生産量は世界全体の生産量の約30%を占めるため、コーヒーの国際相場はブラジルの生産量に左右されます。

ブラジルは北部のノルチ(Norte)、北東部のノルデスチ(Nordeste)、中西部のセントロ・オエスチ(Centro-Oeste)、南東部のスデスチ(Sudeste)、南部のスウ(Sul)5つの地域に別れ、それらの地域はさらに26のエスタードと呼ばれる州(Estado)と1つの連邦直轄区(首都ブラジリア)から構成されています。サンタルジア農園があるミナスジェライス州(Minas Gerais)は南東部のスデスチに位置しています。

さくらブルボンを生産するブラジル サンタルジア農園(Santa Luzia)は、ミナスジェライス州ヴァルジーニャ(Varginha)の北東部カンポス・アウトス(Campos Altos)にあります。 カンポスアウトスのある南ミナスはクオリカフェックス社(Qualicafex)など大手コーヒー貿易業者が集中するコーヒー生産で有名な地区ですが、1996年のヴァルジーニャ事件を境にUFOの聖地としても有名となりました。

ホセ・マリア・デ・オリヴェイラ(Jose Maria De Oliveira)

農園主はホセ・マリア・デ・オリヴェイラ(Jose Maria De Oliveira)です。彼は伝統的なコーヒー生産者の家系で、彼の祖父、父、叔父が小さな農園を所有していて、小さい頃からその仕事を見ていました。彼が7歳の時ホセの家族は苦境に陥り、家族は彼らの農園を放棄して別の地域の農園で働かざるを得なくなりました。

17歳の時、ホセ・マリアはより良い生活を求めて、ベロ・オリゾンテ(Belo Horizo​​nte)に引っ越しました。彼は市バス路線のチケットもぎりとして働き、それはコーヒー以外では彼にとって最初の仕事でした。

その後、ホセ・マリアは彼の家族がより良い生活ができるように薬局で働き始めました。彼は営業担当になり、そこで2つの重要なビジョン、組織化されることの重要性とあらゆることには順序があることを学ぶことになりました。

彼はそこで学んだことをコーヒーの世界で実現することを考え始めました。彼は故郷のカンポス・アウトス(Campos Altos)に戻り、コーヒーピッカーの家系である妻のイーバ(Ebe)と出会い結婚しました。

カンポス・アウトス(Campos Altos)

2004年にカンポス・アウトス戻ったホセ・マリアは、現在セリニャ農園(Fazenda Serrinha)として知られる小さな土地を取得しました。創業当時からの彼の望みは、自分の街を知ってもらうことと、カンポス・アルトスのコーヒーを世界に広めることでした。彼の苦労を無視して、彼の生産したコーヒーを最低価格に引き下げて取引しようとするブローカーやトレーダーからのプレッシャーのために、彼は農業とコーヒー生産を諦めそうになったこともありました。

このようば状況を改善しようと、2014年にホセ・マリアは外部の施設に頼らず、農園で生産したコーヒーの品質とトレーサビリティをより重視することで自分の家族の将来を確実にするために、ドライミルを建設しました。そしてその1年後、彼はブラジルにカフェ・カンポス・アウトス・エクスポート(Cafe Campos Altos-Coffee Export)、アメリカのカリフォルニア北部にアワー・コーヒーズ(Our Coffees)を設立しました。これはサプライチェーンの仲介業者のいない垂直統合モデルのビジネスで、カリフォルニアに会社を設立したことで、自分たちの生産したコーヒーの輸出入を直接管理できるようになりました。

ホセ・マリアはカリフォルニアでコーヒーの専門家と出会ったことで、コーヒーの新たな生産に目を向けることができました。その一つがさくらブルボンで用いられるハニー・プロセスです。彼がコーヒーの新たな可能性に目を向けたことで、カッピングスコア90点以上のコーヒーを生産できるほどに品質が高まりました。そこから、彼はスペシャルティコーヒーの生産に注力することになりました。

アワー・コーヒーズ(Our Coffees)

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農園の位置、Our Coffeesより

ホセ・マリアの運営している「アワー・コーヒーズ(Our Coffees)」は、サンタルジア農園を含め4つの農園を所有しています。

ブラジルの生態系、Wikipediaより

4つの農園は標高は1,000m-1,250mにおよび、それぞれの農園は、アトランティック・レインフォレスト(Mata Atlantica)がセラード・ミネイロ(Cerrado Mineiro)に合流するブラジルで唯一の都市であるカンポス・アウトスに位置しています。両者の生物群が出会うことで、コーヒー生産に理想的な土壌が生まれ、この地域の微気候がユニークで多様性のあるコーヒー生産を可能にします。農園のコーヒーはレインフォレストアライアンスと、UTZ認証を獲得しています。

それぞれの農園の情報は以下の通りです。

セリニャ農園(FAZENDA SERRINHA)

セリニャ農園は、2004年にホセ・マリアによって買収されたアワー・コーヒーズの最初の農園です。農園はホセ・マリアによって一から作り上げられました。農場には乾燥パティオ、高床式ベッド、ウェットミル、サイロ、果樹園、庭、馬小屋があります。

  • 場所:ミナスジェライス州カンポス・アウトス(Campos Altos)
  • 標高:1,200m
  • 品種:レッドカトゥアイ(Red Catuai)、イエローカトゥアイ(Yellow Catuai)、カチグア(Catigua)、イカトゥ(Icatu)
  • 面積:140ha

サンタルジア農園(FAZENDA SANTA LUZIA)

サンタルジア農園は高い丘の上に位置ししており、セリニャ農園に隣接しています。区画が品種ごとに整然と美しく整理されているため、そこで生産されるコーヒーは完全にトレーサブルです。サンタルジア農園は「アワー・エキゾチック(Our Exotics)」と呼ばれる珍しい品種のコーヒー生産を担当しています。コーヒーのトパーズと呼ばれるトパージオや、さくらブルボンのブルボンアマレロ(イエローブルボン)もこの農園で生産されています

  • 場所:ミナスジェライス州カンポス・アウトス
  • 標高:1,200m
  • 品種:トパージオ(Topazio)、レッドブルボン(Red Bourbon)、イエローブルボン(Yellow Bourbon)、アカイア(Acaia)、レッドカトゥアイ(Red Catuai)、イエローカトゥアイ(Yellow Catuai)
  • 面積:120ha

ミランテ農園(FAZENDA MIRANTE)

農園の入り口から見ることができる美しい景色から農園の名前がつけられました。「ミランテ(Mirante)」とは、ポルトガル語で「展望ポイント」という意味です。農園はホセ・マリアの農園の中で最も高い標高にあります。

  • 場所:ミナスジェライス州カンポス・アウトス
  • 標高:1,280m
  • 品種:レッドブルボン(Red Bourbon)、イエローブルボン(Yellow Bourbon)、アカイア(Acaia)、レッドカトゥアイ(Red Catuai)、イエローカトゥアイ(Yellow Catuai)
  • 面積:65ha

ガブリエラ農園(FAZENDA GABRIELA)

ガブリエラ農園は、ホセ・マリアの娘のナタリア(Nathalia)と義理の息子のロナウド(Ronaldo)の娘で、ホセ・マリアの孫娘に当たるガブリエラの名前から取られています。最も新しく家族に加わったガブリエラ同様に、アワー・コーヒーズの中で最も新しい農園です。ミランテ農園の近くにあり、農園には美しい湖があります。

  • 場所:ミナスジェライス州カンポス・アウトス
  • 標高:1,280m
  • 品種:レッドブルボン(Red Bourbon)、イエローブルボン(Yellow Bourbon)、レッドカトゥアイ(Red Catuai)
  • 面積:65ha

*ファゼンダ(ポルトガル語: Fazenda)は、主にブラジルのコーヒーの大規模農園と、その大土地所有制度を意味しています。

アワー・コーヒー ・セレクション(Our Coffee Selection)

アワー・コーヒーで生産されるコーヒーは、6つのセレクションに整理されています。精製方法はナチュラル(Natural)、ハニー(Honey)、アワー・コーヒーが生み出した新しい精製方法であるエコウォッシュト・プロセス(Eco-Washed process)です。

アワー・ユニーク・コーヒー(Our Unique Coffees)

アワー・コーヒーの最高品質のコーヒーのセレクションで、スペシャルティコーヒー協会(SCA)のカッピングスコアが88点以上の限定マイクロロット。精製方法はナチュラルとエコウォッシュト・プロセス。

アワー・エキゾチック・コーヒー(Our Exotic Coffees)

アワーコーヒーの生産する珍しい品種のセレクション。品種はトパージオ、アカイア、カチグア、ブルボン、カトゥアイで、SCAのカッピングスコアは86-88点。精製方法はナチュラル、ハニー、エコウォッシュト・プロセス。

アワー・ブルボン・コーヒー(Our Bourbon Coffees)

ナチュラルプロセスのレッドブルボンとイエローブルボンのセレクション。SCAのカッピングスコアは84-86点。甘味が強く、チョコレートのようなコクのあるフルボディのコーヒー。

アワー・シュガー・コーヒー(Our Sugar Coffees)

ハニー・プロセスのセレクション。SCAのカッピングスコアは84-86点。酸味とミルクチョコレートのような甘味のバランスのとれたコーヒー。

アワー・フルーティー・コーヒー(Our Fruity Coffees)

ナチュラルプロセスのセレクション。SCAのカッピングスコアは84-86点。果実の甘み、オレンジのような柑橘系の酸味、滑らかなボディのコーヒー。

アワー・ファイン・コーヒー(Our Fine Coffees)

ナチュラルプロセスのセレクション。SCAのカッピングスコアは82-84点。

さくらブルボン

サンタルジア農園のさくらブルボンは、日本の商社である日本珈琲貿易株式会社のオリジナルブランドです。イエローブルボンのパルプ・ド・ナチュラルのコーヒーです。

品種

品種はブルボン・アマレロ(Bourbon Amarello)です。

アマレロとはポルトガル語で「黄色」という意味で、英語でイエロー・ブルボン(Yellow Bourbon)です。イエローブルボンは黄色い果実をつけるためそう呼ばれ、甘味が強いのが特徴です。

精製方法

パルプ・ド・ナチュラル(Pulped Natural)は、半水洗式の一種です。コーヒーチェリーはパルピング・マシーン(果肉除去機)によって果肉除去しますが、ハニー・プロセスは果肉除去した後のパーチメントを醗酵行程をおかずに、ムシレージを残した状態で乾燥させます。それによって、独特の香味やボディを持ったコーヒー豆に仕上がります。

桜をイメージさせる柑橘系の爽やかなフレーバーと酸味が特徴です。

カフェ ランバンのブラジル サンタルジア農園 さくらブルボン

柑橘系の爽やかに際立った甘い香りが立ち上ります。さくらの花のフレッシュさをイメージさせるコーヒーです。

カフェ ランバン ホームページより

カフェ ランバンでは、コーヒー豆の焙煎度を選ぶことができますが、こちらのブラジル さくらブルボンは浅煎り(ライトロースト)、中煎り(ミディアムロースト)、深煎り(フレンチロースト)、極深煎り(イタリアンロースト)から選択できます。

浅煎り(ライトロースト)

柑橘系の爽やかな酸味と甘いフレーバーが印象的です。キレイな薄口に爽やかなでフレッシュなフレーバーが広がる、春の訪れをイメージされるようなコーヒーです。

中煎り(ミディアムロースト)

柑橘系の爽やかな酸味と甘いフレーバーが印象的です。浅煎りよりもボディと味わいが強くなっていますが、酸味に優れた印象です。

深煎り(フレンチロースト)

深煎りになるとボディ感が出てきて、柑橘系の爽やかな酸味と甘いフレーバーのバランスの取れた味わいです。苦味は少なく、とてもクリーンです。

極深煎り(イタリアンロースト)

この焙煎度合いになると、まろやかな口当たりのより甘味の強いコーヒーになります。極深煎りですが酸味の残る焙煎度合いです。

<参考>

Our Coffees<http://www.ourcoffees.com/>

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