工房 横井珈琲:エルサルバドル サンタ・エレナ農園 パカマラ

工房 横井珈琲のエルサルバドル サンタ・エレナ農園 パカマラです。工房 横井珈琲は1996年にオープンした札幌市西区に本店があるスペシャルティコーヒー専門店です。現在札幌市内に2店舗展開しています。

エルサルバドル サンタ・エレナ農園

エルサルバドル

エルサルバドル(El Salvador)は中米に位置する共和制国家です。北西にグァテマラ、北と東にホンジュラスと国境を接しており、南に太平洋が面していて、中米では大西洋岸を持たない唯一の国です。

エルサルバドルは「救世主」と言う意味で、単にサルバドルと呼ばれることもあります。エルサルバドルは総面積21,040.79平方kmとパナマ、ベリーズを含む中米7か国の中で最も小さい面積のなかに、火山が20以上もある火山国です。エルサルバドルは中米の日本と呼ばれるほど火山と温泉が多く、火山灰の土壌と水質は栄養分豊富でコーヒー栽培には適した環境です。標高600m以上の高原が大半を占めているため、熱帯性気候にもかかわらず内陸部は温暖な気候です。

首都はサン・サルバドル(San Salvador)です。標高600m-900mのなだらかな傾斜地で、低所得者層は旧市街(セントロ地区)住んでおり、治安が悪いです。高所得者層は標高の高いところに住んでいます。

エルサルバドルはかつては一大コーヒー生産大国で、エルサルバドルコーヒー研究所(スペイン語:Instituto Salvadoreño para Investigaciones del Café、英語:Salvadorean Institute for Coffee Research)という当時ブラジル、コロンビアの研究所と並ぶ世界屈指のコーヒーの研究所がありました。コーヒーハンターとして知られるホセ(José. )・川島良彰氏が唯一の研究生として留学していた研究所です。

エルサルバドルはかつては世界4位の生産量を誇るコーヒー大国でしたが、内戦、さび病の流行を経て衰退してしまいました。コーヒー大国としての復活の望まれる国の一つです。

エルサルバドルのコーヒーの歴史については、以下の記事を参照してください。

サンタ・エレナ農園

サンタ・エレナ農園(Finca Santa Elena)は、エルサルバドル北西部サンタ・アナ(Santa Ana)パロ・デ・カンパーナ(Palo de Campana)に位置しています。サンタ・アナの県都はサンタ・アナ市で、首都のサン・サルバドルに続き、2番目に大きな都市です。

サンタ・エレナ農園は、1930年頃にコーヒー農園として創業されました。農園は、フェルナンド・リマ(Fernando Lima)氏とエルネスト・リマ(Ernesto Lima)氏の兄弟によって経営されています。

サンタ・エレナ農園は、コアテペケ湖(Lago De Coatepeque)を見下ろす標高2,286mのサンタ・アナ火山の険しい斜面にあり、エルサルバドルのなかでも最も高い標高1,700m-1,900mに位置する農園のひとつです。

サンタ・エレナ農園は、2006年のサンタ・アナ火山の噴火による降灰により甚大な被害を受けましたが、ミネラル分を多く含んだ火山灰により地中に豊富な養分を与えることができたため、肥沃な土壌を持つ有機栽培の農園として広く知られるようになりました。

サンタ・エレナ農園の右隣は「セロ・ヴェルデ国立公園(英語:Cerro Verde National Park、スペイン語:Parque Nacional Los Volcanes)」という国立森林保護区であるため、農園周辺には豊富な動植物が生息しています。

主にインガの木の他、60種以上のシェードツリーの下でコーヒーが栽培されています。

受賞歴

サンタ・アナは、カップ・オブ・エクセレンス(Cup of Excellence(CoE))受賞歴のある農園がひしめく地区です。

サンタ・エレナ農園は、エルサルバドル カップ・オブ・エクセレンスで4度の入賞経験があります。

2003年はブルボンが87.70点を獲得し第5位に入賞、2008年は85.60点を獲得し第20位に入賞(品種不明)、2011年はブルボンが87.17点を獲得し第20位に入賞、2013年はブルボンが87.63点を獲得し第6位に入賞しました。

品種

品種はパカマラ(Pacamara)です。

パカマラは、ブルボンの突然変異種パーカス(Pacas)とブラジルで生まれたティピカの突然変異種マラゴジッペ(Maragogype)の交配種で、エルサルバドルコーヒー研究所によって最初に開発されました。当時エルサルバドルコーヒー研究所に留学中だった川島氏も研究開発に関わっています。

パカマラを最初に栽培した農園は、エルサルバドルのモンテカルロス農園(Montecarlos Estate)です。

エルサルバドルでは、2003年からカップ・オブ・エクセレンス(Cup of Excellence(CoE))が始まりました。このカップ・オブ・エクセレンスでは、エルサルバドルの各農園から主にブルボン、そしてパカマラが、国を代表する品種として出品されました。この時パカマラは、83.82点を獲得し第12位に入賞したシャングリラ農園(Shangrilá)が最高順位でした。

2004年のカップ・オブ・エクセレンスで、モンテカルロス農園のパカマラ・ピーベリー(Pacamara Peaberry)が89.60点を獲得し第7位に入賞しました。このロットを落札したのが、サードウェーブの代表格であるスタンプタウン・コーヒー(Stumptown Coffee)とインテリジェンシア・コーヒー(Intelligentsia Coffee)で、ここからパカマラが注目を浴び始めました(85.76点を獲得し第19位に入賞したモンテカルロス農園のパカマラは、スイート・マリアズ・コーヒー(Sweet Maria’s Coffee)が、84.00点を獲得し第35位に入賞したモンテカルロス農園のパカマラは、インテリジェンシア・コーヒーがそれぞれ落札しています)。

同じ2004年に、スターバックスがモンテカルロス農園のパカマラを「ブラック・エプロン・エクスクルーシブス(Black Apron Exclusives™)」の3番目のラインナップとして紹介しました。「繊細なフローラルノート、ジューシー、まろやかなフレーバー(delicate floral notes and juicy, round flavors)」と評されています。

パカマラを一躍有名にしたのは、グアテマラのエル・インヘルト農園です。エル・インヘルト農園は、グアテマラのカップ・オブ・エクセレンスで2008年、2009年、2010年と史上初の3年連続優勝を成し遂げます。

サンタ・エレナ農園ではパカマラの他に、ブルボン(Bourbón)、カツーラ(Caturra)などが栽培されています。

精製方法

Balcanes Coffee、월간커피より

精製方法はウォッシュト(Washed、湿式)です。

ウォッシュトは収穫したコーヒーチェリーをパルピング(pulping、果肉除去)し、発酵と水洗い後、パーチメント(Parchment)付きコーヒー豆を乾燥させ脱穀する方法です。ウォッシュトでは水洗いするためキレイな味わいに仕上がります。

サンタ・エレナ農園のコーヒーは、「バルカン・コーヒー(Balcanes Coffee)」のミルで精製されます。

パカマラは浅煎りでは果実感のあるフレーバーが特徴ですが、深煎りになるとダークチョコレートのような深く濃厚な甘味とボディが加わり、両者が濃縮され渾然一体となった複雑な味わいのコーヒーとなります。

工房 横井珈琲のエルサルバドル サンタ・エレナ農園 パカマラ

サンタ・エレナ農園は、CoEの入賞農園がひしめき合う地域に広がっています。
周囲を国立公園に囲まれ、サンタ・アナ火山(2,286m)の斜面の自然の豊かな場所にあります。

サンタ・アナ火山は、2006年に突然噴火をし、その後ミネラル分を多く含んだ火山灰が
農園に積もり大変肥沃な土壌を持つ農園として広く知られるようになりました。

コーヒーの果肉やミミズを使用した自然の肥料を与えるだけで、サンタ・エレナ農園のもつ
大変肥沃な土壌と気候、標高の高さが高品質コーヒーの栽培の助けをしてくれます。

オーナーのフェルナンドさんは、それぞれのエリアの区画毎に農園の名前をつけて管理されています。
2003年のCoEでサンタ・エレナIIが5位に入賞して以来のお付き合いです。
このサンタ・エレナをはじめ、フェルナンドさんの農園はその後も複数回入賞しています。

また、フェルナンドさんはアスリートとしての一面もあり、アップダウンのきつい農園を
縦横無尽に駆け巡る身軽さを持つ方です。

フェルナンドさんの大変誠実な人柄とコーヒー栽培への真摯な取り組み、そして火山のもたらす
肥沃な土地が、素晴らしいコーヒーを安定的に生み出しています。

今回ご紹介のパカマラ種は、大変粒が大きく、パカス(ブルボンの突然変異種)とマラゴジッペ
(ティピカの突然変異種)の交配種で、華やかなすばらしい香りがある品種です。
深煎りでの印象をぜひお楽しみください。

工房 横井珈琲 ホームページより

グレープのようなフレーバーとダークチョコレートのようなボディが印象的です。果実感とダークチョコレートが一体となったパカマラの特徴がキレイに感じられるコーヒーです。


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