辻本珈琲:グアテマラ アンティグア ラ・ソレダ農園 ビジャサルチ

辻本珈琲のグアテマラ アンティグア ラ・ソレダ農園 ビジャサルチです。

辻本珈琲(TSUJIMOTO coffee)は、株式会社すてきなじかん(SUTEKI NA JIKAN Inc.)が運営する大阪府和泉市春木町にあるコーヒー店です。元々日本緑茶を取り扱う「辻本製茶」が1983年にコーヒー事業を開始したのが最初ですが、2003年にコーヒー事業が独立し、「辻本珈琲」となりました。そして、2019年に株式会社すてきなじかんはコーヒーの国際的な品評会であるカップオブエクセレンス(Cup of Exellence(CoE))を運営するメンバーとして参画することになりました。

グアテマラ アンティグア ラ・ソレダ農園

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グアテマラ

グアテマラ(Guatemala)はシェラ・マドレ山脈(Sierra Madre)が縦横に走っている中米北部の国です。シェラ・マドレ山脈はメキシコの北西から南東にかけて連なる大山脈で、北はロッキー山脈に続き、南端に位置するのがグアテマラです。

グアテマラは火山国で、グアテマラコーヒーの多くは山脈の斜面で栽培されています。標高1,300m-2,000mの高い標高、降雨量の多い肥沃な火山灰土壌で、高品質なコーヒーの栽培に恵まれた環境です。気象は、太平洋側と大西洋側のそれぞれの熱帯性気候に影響されます。

グアテマラには狭い国土に8つの代表的な産地があり、山脈を挟んで気象条件が違うため、それぞれに特徴が異なります。

中央にあるのがアンティグア地区、国を囲むようにしてあるのがフライハネス地区、アカテナンゴ地区、サンマルコス地区、アティトラン地区、ウエウエチナンゴ地区、コバン地区、ヌエボ・オリエンテ地区の8つです。

これらの産地は、1960年に設立されたグアテマラ国内のコーヒー生産者を代表する組織であるアナカフェ(Asociación Nacional Guatemalteca de Café (Anacafé))によって認定されています。

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アンティグア

アンティグアのコーヒー物語、apcaantiguacoffeeより
アンティグアのコーヒー、apcaantiguacoffeeより

ラ・ソレダ農園(Finca La Soledad)は、グアテマラ中部アンティグア地域に位置しています。

グアテマラのコーヒー生産地域、CAFE IMPORTSより

アンティグア(Antigua)はグアテマラで最も有名なコーヒー生産地域です。アンティグア産のコーヒーは、ラ・アンティグア・グアテマラ(La Antigua Guatemala)とその周辺で生産されるコーヒーで、アナカフェによって原産地が認定されています。

ラ・アンティグア・グアテマラは市の名前であると同時に、基礎自治体の名前でもあります。単にアンティグア、またはラ・アンティグアと呼ばれることが多いです。

ここでは市を指す場合は「アンティグア市」、コーヒー生産地としてアンティグアを指す場合は「アンティグア地域」と呼ぶことにします。

アンティグア市はグアテマラにある22の県のうちサカテペケス県(Sacatepéquez)に位置しており、同県の県都です。

アンティグア市

アンティグア市は、グアテマラ中央高地のパンチョイ谷(Panchoy Valley)に位置しています。

アンティグア市は首都グァテマラ・シティからほど近くにある旧首都で、スペイン植民地時代のコロニアル様式の建築が数多く残る美しい都市です。1979年にユネスコ世界遺産に指定されました。アンティグアはコーヒーの他にも、「聖週間(スペイン語:Semana Santa)」というカトリックのお祭りで有名です。

アンティグア市は1524年7月25日に建設された都市で、1541年から1773年までグアテマラ総督府(スペイン語:Capitanía General de Guatemala)の首都でした。

建設された7月25日が聖ヤコブの記念日であったことから、1566年6月10日にスペインのフェリペ2世によって「グアテマラの騎士たちの聖ヤコブの非常に高貴で非常に忠実な市(スペイン語:Muy Noble y Muy Leal Ciudad de Santiago de los Caballeros de Guatemala、英語:Very Noble and Very Loyal City of St. James of the Knights of Guatemala)」という称号を与えられました。聖ヤコブは都市の守護聖人となっています。

1773年のサンタ・マルタ地震によって都市の大部分が破壊されたため、1776年に首都が「グアテマラ・シティ(シウダ・デ・グアテマラ (スペイン語:Ciudad de Guatemala))」に遷都されました。

グアテマラ・シティの正式名称は、「ラ・ヌエバ・グアテマラ・デ・ラ・アスンシオン(La Nueva Guatemala de la Asunción))」で、「(聖母マリア)被昇天の新しいグアテマラ」という意味です。

新しい首都となったグアテマラ・シティに対して、古い首都は「古いグアテマラ」を意味する「アンティグア・グアテマラ(Antigua Guatemala)」と呼ばれるようになりました。

1773年の地震で都市の多くの部分が破壊されましたが、スペイン植民地時代の約3世紀の間に建設された、古い教会や修道院が数多く残っています。市を見下ろす郊外には十字架の丘(スペイン語:Cerro de la Santa Cruz)があり、観光スポットになっています。

またアンティグア市は、スペインのコンキスタドールで年代記作家のベルナル・ディアス・デル・カスティリョ(Bernal Díaz del Castillo)の安息の地でもあります。彼は現在のアンティグア市のレヒドール(Regidor、参事)に任命され、そこで彼はそれまでの彼の新世界での征服活動を『メキシコ征服記(Historia verdadera de la conquista de la Nueva España)』という自伝にまとめあげました。

アンティグア地域のコーヒー

アンティグア地域は、アグア火山(Agua)、アカテナンゴ火山(Acatenango)、フエゴ火山(Fuego)の3つの火山に囲まれた盆地で、これらの火山活動による肥沃な土壌は高品質なコーヒー栽培に最適です。

代表的な自治体としては、アンティグア(Antigua)、ホコテナンゴ(Jocotenango)、シウダ・ビエハ(Ciudad Vieja)、サン・ミゲル・ドゥエニャス(San Miguel Dueñas)があり、グアテマラの有名農園がひしめいている地域です。

気候は雨季と乾季が明確で、夜には気温が下がります。気温は約19-22℃、年間降水量は約800-1,200mm、湿度は約65%です。豊かな火山性土壌、十分な日射、比較的少ない降雨量、涼しい夜がアンティグ地域の特徴です。

土壌に含まれる火山性の軽石が少ない降雨量でも十分な水分を保持し、日射と霜からコーヒーノキを守るためのシェードツリーが密集しています。シェードツリーは雨季と乾季の気候に合わせて剪定されます。

コーヒーハンターのホセ(José.)川島良彰氏によると、このアンティグア地域には線虫が多いそうです。

ちなみに中米、ことにグアテマラのアンティグア地区は土壌に線虫が多く、ほとんどのコーヒーの木は台木(下部に用いる植物体)にカネフォラ種(ロブスタ)を使い、上部にアラビカ種を接木しています。地面に近い部分に線があるので、見れば一目で分かります。

コーヒーハンターが見た コーヒー生産国の最新事情」 2012年8月22日 株式会社Mi Cafeto 代表取締役 川島良彰氏、friend of coffeeより

アンティグア地域は安定して高品質なコーヒーを生産する地域として、歴史的に高く評価されてきました。

2000年に「アンティグアコーヒー協会( スペイン語:Asociacion De Productores De Cafe Genuino Antigua、英語:Antigua Coffee Producers Association(APCA))」が設立されました。アンティグア地域の原産地呼称を守り、偽物の流通を防ぐために、本物のアンティグア産コーヒーには「ジェニュイン・アンティグア(Genuino Antigua)」の認証がされます。

品種

主な栽培品種は、ブルボン(Bourbon)、カツーラ(Caturra)、カツアイ(Catuai)です。

アンティグアのコーヒーは、グアテマラの中でも最も高品質なコーヒーとして知られてきました。

アンティグアのコーヒーは一般的に、豊かなアロマ、上質な酸味、フルボディ、優れた甘味が特徴です(実際の味は農園、品種、精製方法などによってそれぞれ異なります)。

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ラ・ソレダ農園

左 ロニー・アセンシオ氏 右 ルシア・セラヤ女史、Melboure Coffee Merchantsより

ラ・ソレダ農園(Finca La Soledad)は、アグア火山の麓、標高1,585m-1,700mに位置している農園です。

ラ・ソレダ農園は、元々サンタ・クララ農園(Finca Santa Clara)の一部でした。サンタ・クララ農園は、1908年にルイス・ペドロ・アギーレ・マテウ(Luis Pedro Aguirre Matheu)氏によって設立された農園です。

サンタ・クララ農園はアギーレ家によって代々受け継がれてきましたが、1990年代後半にリカルド・セラヤ・アギーレ(Ricardo Zelaya Aguirre)氏の4人の子供に分割相続されました。現在の農園主であるルシア・セラヤ(Lucia Zelaya)女史が相続したのが、このラ・ソレダ農園です。

ルシア・セラヤ女史は第4世代目のコーヒー生産者です。サンタ・クララ農園を相続した彼の兄弟のリカルド・セラヤ(Ricardo Zelaya)は、グアテマラの有名なコーヒー生産者です。

農園は現在、ルシア・セラヤ女史と彼女の夫であるロニー・アセンシオ(Rony Asensio)氏によって経営されています。

シェードツリー 、Melboure Coffee Merchantsより

農園面積は、約15ヘクタールです。コーヒーは、グレビレア(Grevillea)の木の日陰で栽培されます。収穫期には、最大25人のピッカーが雇われます。

収穫したコーヒーは、セラヤ家が所有するベラ・ビスタ・ミル(Bella Vista mill)かサンタ・クララ・ミル(Santa Clara mill)に運ばれて精製されます。

グアテマラのアカテナンゴにも、ラ・ソレダ農園(Finca La Soledad)という同名の農園がありますが、別の所有者による農園です。

受賞歴

サンタ・クララ農園は、2010年のグアテマラ カップ・オブ・エクセレンス(Cup of Excellence(CoE))でブルボン(Bourbón)とカツーラ(Caturra)が84.52点を獲得し第27位に入賞、2012年はブルボンとカツーラが85.47点を獲得し第20位に入賞しました。

品種

品種はビジャ・サルチ(Villa Sarchi)です。

ビジャ・サルチは、コスタリカで発見されたブルボンの矮性種です。ブラジルのカツーラ(Caturra)、エルサルバドルのパーカス(Pacas )と同グループの品種です。

ブルボンよりも低木で収穫しやすく、収穫量も多いのが特徴です。

精製方法

精製方法はウォッシュト(Washed、湿式)です。

このコーヒーは、サンタ・クララ・ミルで精製されたコーヒーです。

収穫したコーヒーチェリーはサンタ・クララ・ミルに運ばれ、機械によって果肉除去された後、水槽で24時間発酵工程を設けた後、パティオで天日乾燥されます。

柑橘系のフレーバーと酸味を特徴としており、軽やかですがしっかりした味わいのコーヒーです。

辻本珈琲のグアテマラ アンティグア ラ・ソレダ農園 ビジャサルチ

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辻本がグァテマラ アンティグアへ訪れ買付けしましたラ・ソレダ農園のオリジナルロット第1弾。
ラ・ソレダ農園は、グァテマラの中でも上質なコーヒー生産地として世界的にも評価の高いアンティグアエリアの火山帯に囲まれた山地にあります。現在はルチア・セラヤ女史がオーナーとなります。彼女の曽祖父であったアギーレ氏が1908年にコーヒー農園を設立し、当初は“サンタ・クララ”という名で呼ばれていました。
今から3年ほど前、“サンタ・クララ”から分かれたソレダ農園は、曽祖父からの情熱を受け継いだセラヤさんによって洗練された管理が行われています。

コーヒー豆の品種はビジャサルチ(Villa Sarchi)で理想的な環境で生産されたシングルオリジンコーヒー(単一農園、単一品種)となります。

辻本珈琲 ホームページより

オレンジのような柑橘系のフレーバーと酸味、まろやかですが軽やかな口当たりが印象的です。柑橘系のフレーバーと酸味が際立った印象のコーヒーです。

<参考>

「Finca La Soledad, Antigua - Guatemala」,MERCANTA<https://www.coffeehunter.com/the-coffee/finca-la-soledad-antigua/>

「La Soledad」,Melboure Coffee Merchants<https://melbournecoffeemerchants.com.au/coffee/la-soledad/>





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