グアテマラ リカルド・セラヤ・コーヒー
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グアテマラ リカルド・セラヤ・コーヒー

リカルド・セラヤ・コーヒー

リカルド・セラヤ・コーヒー(Ricardo Zelaya Coffee)は、グアテマラの有名コーヒー生産者であるリカルド・セラヤ・アンドラーデ(Ricardo Zelaya Andrade)が経営するコーヒー会社です。

リカルド・セラヤ・コーヒーは、ニュー・オリエンテ(New Oriente)にカリサル農園(Finca Carrizal)、アンティグア・コーヒー(Antigua Coffee)にサンタ・クララ農園(Finca Santa Flara)、サン・アウグスティン農園(Finca San Agustín)、ハウハ農園(Finca Jauja)、プエルタ・ヴェルデ農園(Finca Puerta Verde)の5つの農園を所有しています。

リカルド・セラヤは、セラヤ家の第4世代のコーヒー生産者です。1908年に彼の曾祖父であるルイス・ペドロ・アギーレ・マテウ(Luis Pedro Aguirre Matheu) がアンティグアでコーヒー生産を始めました。彼はその後すぐに、グアテマラの様々な場所に土地を取得し、それらは現在もセラヤ家に受け継がれています。

リカルドの曾祖父に続く世代は、コーヒー農園に囲まれて育ちました。彼らはコーヒーの品質の向上と生産に尽力し、グアテマラからの最初にコーヒーを輸出した生産者の1つとなりました。

第4世代のリカルド・セラヤは、1989年までにアメリカ合衆国のフロリダ大学(University of Florida)とホンジュラスのサモラノ農科大学(Zamorano University)で農学の学位を取得し、今日に至る農園の改革を始めました。

リカルドの従兄弟であるルイス・ペドロ・セラヤ・サモラ(Luis Pedro Zelaya Zamora)もまた、コーヒー生産者です。

カリサル農園

カリサル農園(Finca Carrizal)は、サカパ県(Zacapa Department)グアラン(Gualan)に位置する農園です。標高1,000m - 1,200m、農園面積180ヘクタールのうち、82ヘクタールでコーヒーが栽培されています。

カリサル農園は、1986年にリカルド・セラヤが設立した最初の農園です。彼が21才の時、グアテマラ東部、ホンジュラス国境近くのシエラ・デル・メレンドン(スペイン語:Sierra del Merendón)の斜面に土地を購入し、カリサル農園を設立しました。

リカルドは、リカルドの父親の親友であり、当時52才であったジェラルド・フォイヒト(Gerardo Feucht)とともに土地を購入しました。リカルドとジェラルドは、農園を1から作り上げました。農園の位置する地域は非常に遠隔地にあるため、リカルドが必要なインフラストラクチャをすべて自分で構築しなければならず、農園の最初期は特に困難な仕事でした。

何年にもわたって、ジェラルドはリカルドのビジネス・パートナーだけではなく、彼の友人であり重要なメンターでもありました。ジェラルドはリカルドの農業に関する知識に、精製処理に関する知識を補完し、ウェット・ミルの建設に重要な役割を果たしました。

現在この農園には、リカルドがコーヒー生産で学んだことを実験できるインフラストラクチャが整っています。

品種

カリサル農園の栽培品種は、カツーラ(Caturra)、ブルボン 300(Borbon 300)、ビジャ・サルチ(Villa Sarchi)、カツアイ(Catuai)、パーカス(Pacas)です。

サンタ・クララ農園

サンタ・クララ農園(Finca Santa Flara)は、グアテマラ中南部サカテペケス県(Sacatepequez District)アグア火山(英語:Agua Volcano、スペイン語:Volcán de Agua)の南斜面に位置しています。標高1,550m - 1,890m、農園面積110ヘクタールの広大な農園です。

サンタ・クララ農園は、1930年に創業したリカルド・セラヤ・コーヒーを代表する農園です。リカルド・セラヤ・アンドラーデは、彼の父親であるリカルド・セラヤ・アギーレ(Ricardo Zelaya Aguirre)から農園を受け継ぎ、1988年から農園を管理しています。

リカルドは、サンタ・クララ農園を拡張し、精製処理設備、カッピング・ルームの増強を行いました。また、シェードツリーを多用した環境保全型農業の実践、水洗処理工程で排出される汚水の浄化し、水の再利用を積極的に行なっています。精製の過程で発生する果肉や薄皮は、燃料や肥料に利用されます。

また、ピッカーの子供たちのための奨学金制度があり、サンタ・クララ農園内に設立された学校では、約70人の子供たちが学んでいます。

Santa Clara - APCA:http://antiguacoffee.org/index.php/asociados/santa-clara/

品種

サンタ・クララ農園の栽培品種は、ブルボン(Bourbon)、ブルボン 300(Borbon 300)、ヴェネチア(Venezia)、ゲイシャ(Geisha)、パカマラ(Pacamara)、ビジャ・サルチ(Villa Sarchi)、カツーラ(Caturra)、パーカス(Pacas)、サン・フランシスコ(San Francisco)です。

受賞歴

サンタ・クララ農園は、アナカフェ(Anacafé)(英語:Guatemalan National Coffee Association、スペイン語:Asociación Nacional Guatemalteca de Café)による地域品評会(スペイン語:Competencias Regionales)のアンティグア・コーヒー部門で、2007年、2009年、2011年、2017年に入賞しています。

また、グアテマラ カップ・オブ・エクセレンス(CoE)(Cup of Excellence)において、2001年に第3位、2002年に第32位、2009年にブルボン カツーラ(Bourbon Caturra)が84.95点を獲得し第21位、2010年にブルボン カツーラが85.86点を獲得し第18位、2012年に88.22点を獲得し第6位、2018年にゲイシャ(Geisha)のウォッシュト(Washed)精製が87.07点を獲得し第24位に入賞しています。

サン・アウグスティン農園

サン・アウグスティン農園(Finca San Agustín)は、サカテペケス県アンティグア渓谷(Antigua Valley)東斜面に農園です。標高1,600m - 1,880m、農園面積27ヘクタールです。

サン・アウグスティン農園は、アンティグアで古い歴史を持つカブレホ農園(Finca Cabrejo)の一部でした。カブレホ農園が分割された後、エルサ・ヘーゲル(Elsa Hegel)と彼女の夫であるフランシスコ・サラザール(Francisco Salazar)が購入し管理していましたが、1990年代のコーヒー危機により放棄せざるを得なくなりました。2005年に、リカルド・セラヤが16年契約で土地を借りてからは、有名なコーヒー農園として知られるようになりました。

2005年から2006年の間に、セラヤは前所有者によって植えられた豆とトウモロコシを引き抜き、農園の27ヘクタールのうち25ヘクタールにコーヒーを植え替えました。この農園で栽培されたコーヒーは、サンタ・クララ農園のミルで精製処理されます。

San Agustín Las Cañas - APCA:http://antiguacoffee.org/index.php/asociados/san-agustin-las-canas/

品種

サン・アウグスティン農園の栽培品種は、ブルボン 300(Bourbon 300)、ブルボン(Bourbon)、ビジャ・サルチ(Villa Sarchi)、カツーラ(Caturra)です。

受賞歴

サン・アウグスティン農園は、アナカフェ(Anacafé)による地域品評会のアンティグア・コーヒー部門で、2015年、2016年、2017年に入賞しています。

また、グアテマラ カップ・オブ・エクセレンス(CoE)(Cup of Excellence)において、2013年にブルボン(Bourbon)のウォッシュト(Washed)精製が85.86点を獲得し第16位、2014年にブルボンが85.31点を獲得し第18位、2018年にブルボンのウォッシュト精製が86.17点を獲得し第29位に入賞しています。

ハウハ農園

ハウハ農園(Finca Jauja)は、サカテペケス県アンティグアに位置する農園です。標高1,550m - 1,580m、農園面積60.4ヘクタールです。

ハウハ農園は、アンティグアで最初のコーヒー農園の1つであり、家族経営でコーヒーを生産していました。しかし、若い世代がコーヒー生産に興味を示さなかったために、2010年にリカルド・セラヤに貸し出されました。

Jauja - APCA:http://antiguacoffee.org/index.php/asociados/jauja/

品種

ハウハ農園の栽培品種は、ブルボン(Bourbon)、ブルボン 300(Borbon 300)、ティピカ(Typica)、パカマラ(Pacamara)です。

受賞歴

ハウハ農園は、アナカフェ(Anacafé)による地域品評会のアンティグア・コーヒー部門で、2017年、2018年に入賞しています。

また、グアテマラ カップ・オブ・エクセレンス(CoE)(Cup of Excellence)において、2018年にパカマラ(Pacamara)のウォッシュト(Washed)精製が87.57点を獲得し第16位、2019年にゲイシャ(Geisha)のウォッシュト精製が87.92点を獲得し第14位に入賞しています。

プエルタ・ヴェルデ農園

プエルタ・ヴェルデ農園(Finca Puerta Verde)は、サカテペケス県シウダー・ビエハ(Ciudad Vieja)に位置する農園です。標高1,520m、農園面積58.75ヘクタールです。

この農園は豊かな土壌と豊富な水があるアンティグアのパンチョイ渓谷(Panchoy Valley)のユニークな場所にあります。農園名の「プエルタ・ヴェルデ(Puerta Verde)」は、スペイン語で「緑の扉」を意味しており、「アンティグアで最高のコーヒーへの入り口」という意味が込められています。

プエルタ・ヴェルデ農園は、1999年からリカルド・セラヤによって所有されています。

Puerta Verde - APCA:http://antiguacoffee.org/index.php/asociados/puerta-verde/

品種

プエルタ・ヴェルデ農園の栽培品種は、カツーラ(Caturra)、ブルボン(Bourbon)、ブルボン 300(Borbon 300)、ビジャ・サルチ(Villa Sarchi)、ジャバ(Java)です。

受賞歴

プエルタ・ヴェルデ農園は、アナカフェ(Anacafé)による地域品評会のアンティグア・コーヒー部門で、2012年に入賞しています。

また、グアテマラ カップ・オブ・エクセレンス(CoE)(Cup of Excellence)において、2009年にブルボン(Bourbon)が88.40点を獲得し第7位に入賞しています。

リカルド・セラヤ・コーヒー(Ricardo Zelaya Coffee):https://real-coffee.net/category/coffee-origin/central-america/guatemala/antigua-coffee/ricardo-zelaya-coffee

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