フィリピン ミンダナオ島 カラサンスウィート
カラサンスウィート
カラサンスウィート(Kalasan Sweet)は、フィリピン(Philippines)ミンダナオ島(Mindanao Island)北ミンダナオ地方(Northern Mindanao, Region X)ブキドノン州(Bukidnon Providence)カラトゥンガン山脈(Kalatungan Mountain Range)の原生林で生産されるコーヒーです。
フィリピンのコーヒー生産者には希望と可能性がある。これはマン・オンダのポートレートだ。私の友人、ザラ、ジー(皆からこう呼ばれているが)によると、彼はシャイな時にこうやって頭を掻くのだそうだ。マン・オンダは、ジーのお気に入りの生産者のひとりだ。彼は標高1,550mでアラビカ種のコーヒーを栽培している。ジーは、ミンダナオ島ブキドノンのタラアン・ディグ・カラトゥンガノン部族であるマン・オンダのようなコーヒー生産者とともに働いている。
There is hope and potential for Filipino coffee producers. This is a portrait of Mang Onda. My friend, Zarah, Zee as all our friends call her, says that he scratches his head like this when he’s shy. Mang Onda is one of Zee’s favorite producers. He grows Arabica coffees at 1550 m.a.s.l. (meters above sea level). Zee works with coffee producers like Mang Onda in the Talaan-dig Kalatunganon tribe of Bukidnon, Mindanao.
Matt Lapid "A Portrait of Philippine Coffee",Linkedin 2016年12月30日
「カラサン(Kalasan)」とは、タラアン・ディッグ地方の方言で「森林」を意味しています。過酷な環境のため、少数のタラアン・ディグ・カラトゥンガノン部族によって生産されています。
カラサンスウィートを日本に紹介したのは、珈琲美美の森光 宗男(もりみつ むねお)です。
中米や中国を含め、これまでさまざまな産地に足を伸ばしましたが、特に印象深いのは、フィリピンのミンダナオ島、イエメンは「イブラヒム・モカ」の故郷バニーイスマイル村、エチオピアのジェルジェルツー村です。すべて森光さんと一緒の旅です。
ミンダナオ島行きは、モプラコ社のエレアンナさんの紹介で珈琲美美を訪れたフィリピン在住の方が、ティピカ種の「スウィートコーヒー」という豆を紹介してくれたことがきっかけ。「良い豆だから、繁田さんも一緒に見に行かない?」と森光さんに誘っていただきました。
目指したのはミヤランという、高地にある山奥の村です。ミンダナオ島は反政府ゲラが出没する危険地帯なので、車の運転手は銃を携行していました。村に着くとまず長老の家へ挨拶に行き、それから、徒歩で2時間かけて標高1440メートルのスウィートコーヒーの森へ。スウィートコーヒーは45度の角度で枝が伸びた高木で、今までに見たことのない樹形をしていました。(中略)森光さんは輸入の手続きを自ら行ない、手に入れておられましたが、僕が日本に運んだミンダナオ島の豆はすべてハ ンドキャリーです。森光さんからミンダナオ島のスウィートコーヒーを「カラサン・スイート」という名前でメニューに加えると聞いた当初、収量も少ないし僕は遠慮していたのですが、生産性が上がった今は扱わせてもらっています。
「ミンダナオ島を訪ねる旅 2015年 産地を巡る意味とスウィートコーヒー インタビュー 繁田武之さん」森光 宗男『モカに始まり』産地紀行編, 手の間 p.191- 92
カラサンスウィート Kalasan Sweet:https://real-coffee.net/category/coffee-origin/southeast-asia/philippines/mindanao-island/northern-mindanao-region-x/bukidnon-providence/kalasan-sweet