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パーラー ローレル(Parlour Laurel)は、東京都世田谷区奥沢7-24-3にあるパティスリー&カフェです。
パーラー ローレルは、1980年に武藤 邦弘によって創業されました。息子で2代目の武藤 康生とともに、テーマの異なるケーキを創作しています。
そしてなんといっても、表面の絵の美しさ。ナイフやフォークを入れるのがためらわれるほどのデコレーション技術を、武藤さんはほぼ独学で習得し、磨いてきた。昭和24年、静岡県三島市に生まれ、18歳で洋菓子職人の道へ。沼津市の洋菓子店で3年、さらに腕を磨くために上京し、駒込のフランス菓子店「カド」で研鑽を積んだ。1975年、代官山で「シェ・リュイ」の立ち上げに参加してからの5年間は、責任者を担った。
「パーラー ローレルの熟練職人が紡ぎだす花のケーキの物語」,T, The New York Times Style Magazine: Japan 2019年10月29日.
パーラー ローレル(Parlour Laurel)
外観
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内観
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ケーキは、店内での飲食が可能です。
ケーキ
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シェ・リュイの後、1980年にこの店をオープンしましたが、当時「なぜフランス菓子」という看板を掲げないのかと言われることもありました。自分としては、フランスに固執しないで、おいしいもの、お客さんに要望されるものを提供できるのが技術者なのかなと思うから。当時はそんな言葉はなかったけれど、やっていたこと、やっていることは"フュージョン・パティスリー"なのかな、なんて思います。
開店当初から今に至るまで、ずっと掲げているモットーがあるんですよ。「誰も見たことがない、誰も食べたことのない味」です。例えばお父さんがケーキを買って家で箱を開いた時、シュークリームが入っていても嬉しいですよね。でもそれが、見たこともないようなケーキだとワクワク感が2倍にも3倍にもなるでしょう。食べておいしければなおのこと! そうやって喜んでもらえることが、私たちにとっての最大の喜びなんです。うちの店に、ピンク色の丸い玉のケーキがあるんです。ああいうの見ると、これなんだろう、って妙にひかれ、一刻も早く口に入れてみたいと思いませんか。そういう感覚、すごくいいと思うんです。
「パーラーローレル 武藤邦弘シェフ」,パナデリア
スフェールは、チョコレートとパッションフルーツのムースが使われていますが、明るい味わいというよりも、昔ながらの落ち着いた素朴な味わいが印象的です。アーティスティックな見栄えの美しさと、昔ながらの素朴な味わいが融合(フュージョン)したケーキです。