
帰山人の珈琲遊戯 ドミニカ アルフレッド・ディアス プリンセサ ワイニー・ナチュラルです。
帰山人の珈琲遊戯は、2017年に始まった鳥目散 帰山人(とりめちる・きさんじん)氏による焙煎豆販売です。
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ドミニカ アルフレッド・ディアス プリンセサ ワイニー・ナチュラル
ドミニカ共和国
ドミニカ共和国(Dominican Republic)は、カリブ海域西インド諸島(West Indies)大アンティル諸島(Greater Antilles)イスパニョーラ島(Hispaniola)に位置しています。首都はサント・ドミンゴ(Santo Domingo)です。
イスパニョーラ島は、西側がハイチ共和国(Republic of Haiti)、東側がドミニカ共和国で構成されています。サン=ドマング(Saint-Domingue)(現在のハイチ共和国)は、1791年から1804年にかけてのハイチ革命以前の18世紀後半、世界最大のコーヒー生産地として知られていました。ドミニカ共和国のコーヒーは、1735年にサン=ドマングから持ち込まれたと言われています。
日本人とドミニカのコーヒー
戦後の移民政策の一環として実施されたドミニカ移民政策により、数多くの日本人がドミニカ共和国に移住し、農業に従事しました。ドミニカ共和国では、現在も日本人によってコーヒーの生産が続けられています。
コーヒー生産地域
ドミニカ共和国のコーヒー生産地域は、バオルコ山脈(英語:Bahoruco Mountain Range、スペイン語:Sierra de Bahoruco)、ネイバ山脈(英語:Neyba Mountain Range 、スペイン語:Sierra de Neiba)、中央山脈(英語:Central Mountain Range、スペイン語:Cordillera Central )、北部山脈(英語:Northern Mountain Range、スペイン語:Cordillera Septentrional)の4つの主要な山脈地帯に位置しています。
品種

ドミニカ共和国では、古くからティピカ(Typica)が栽培されてきました。しかし、コーヒーさび病菌の流行により、2005/06年から2014/2015年の10年間に、コーヒーの輸出量が84.22%減少しました。そのため、ドミニカコーヒー評議会(CODOCAFE)(英語:Dominican Coffee Council、スペイン語:Consejo Dominicano del Café)によって、コーヒーさび病菌に耐性のある品種が配布されました。
アルフレッド・ディアス
アルフレッド・ディアス
アルフレッド・ディアスは、北シバオマクロ地域(Norte/Cibao Macro-region)南シバオ地域(Cibao Sur Region)ラ・ベガ県(La Vega Province)ハラバコア(Jarabacoa)のコーヒー生産者です。

ドミニカ共和国は、地理的区分として3つの「マクロ地域(Macro-region)」と10の「地域(Region)」があり、行政区分として31の「県(Province)」と1つの「首都特別区(National District)」から構成されています。

大西洋に接するシバオ・バレー地域(Cibao Valley Region)は、北東シバオ地域(Cibao Nordeste Region)、北西シバオ地域(Cibao Noroeste Region)、北シバオ地域(Cibao Norte Region)、南シバオ地域(Cibao Sur Region)に区分されています。ラ・ベガ県ハラバコアは、南シバオ地域に位置しています。
生産者はアルフレッド・ディアス氏です。
その生い立ちも波瀾万丈で、42人兄弟(!)で父が早く亡くなったため、家族を助けるために19歳の時、ニューヨークへ働きに出かけました。レストラン、倉庫会社で働いたのち、20代前半のとき、自分で倉庫を買い独立。さらに、ニューヨーク市内にスーパーマーケットを開業。1991年、スーパーを義父母に売り、ドミニカに戻り、コーヒー栽培を始め、今に至ります。
「ドミニカレポート」,SPECIALTY COFFEE WATARU.
「プリンセサ(Princesa)」という名前は、このロットを取り扱うワタルのブランド名です。
品評会
ドミニカコーヒー評議会(CODOCAFE)は、2007年に「ドミニカ共和国初の高品質コーヒーの全国大会(Primera Competencia Nacional de Café de Calidad de la República Dominicana)」というコーヒーの品評会を開催しました。
アルフレッド・ディアス氏のコーヒーは、この品評会で第2位に入賞しました。
品種
品種はカツーラ(Cattura)とティピカ(Typica)です。
精製方法
精製方法はワイニー(Winey)です。
味
ワイニー精製の赤ワインのようなフレーバーが特徴のコーヒーです。
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プリンセサ プリンセサ

【生豆と焙煎の仕立て】
ドミニカ共和国 シバオ地域 ハラバコア地区
アルフレド・ディアス農園
カトゥーラ・ティピカ ワイニー・プロセス(乾式精製) 100%とんでもなく良いキワモノです。ワイニープロセスとは、
フレーバー通販ページ
乾式精製の一種ですが、意図的にコーヒーチェリーの
発酵臭を強烈に生豆に自然着香させることを狙います。
キワモノはキワモノですが、このロットはハッキリとした
赤ワイン様の香りがあります。それでいて、中煎りに
しても酸味に刺すようなトゲトゲしさがなく、優美なコク
が感じられるものです(松屋コーヒー本店で試飲済)。
この生豆ならばイケる…このドミニカ・ワイニーを
赤ワイン様の香りがする稀少な深煎りに仕立てました。
直火の手廻し釜で火力一定の「一本焼き」、焙煎時間は
18分40秒で、甘酸っぱさを残しつつコクのある深煎りに。
濃いめに淹れて、チビチビと味わうのも一興でしょう。
ゆっくりとご笑味ください。

味
カッピングプロファイル レッドワイン、アプリコット、オレンジ、ミルクチョコレート、スウィート、ラウンドマウスフィール
ワタル
「優美なコク」と呼ぶに相応しく、口当たりの印象が美しく、赤ワインのような上品な味わいです。口当たりの美しさが特別に印象に残るコーヒーです。
<参考>
Dominican Coffee Council<http://www.winne.com/dr/to02.html>