カフェ ランバン グアテマラ サンタ・フェリーサ農園とサンタ・フェリーサ・レゼルバ・エスペシャルです。
カフェ ランバン(Café RANBAN)は、1977年に創業した北海道札幌市にある自家焙煎珈琲店です。札幌市の自家焙煎の先駆けとなる珈琲店の1つです。
グアテマラ サンタ・フェリーサ農園とサンタ・フェリーサ・レゼルバ・エスペシャル
サンタフェリーサ農園
サンタ・フェリーサ・コーヒー(Santa Felisa Coffee)は、グアテマラ(Guatemala)チマルテナンゴ県(Chimaltenango Department)アカテナンゴ自治体(Acatenango Municipality)に位置しています。コーヒー生産地域としては、アカテナンゴ・バレー(Acatenango Valley)に区分されます。
サンタ・フェリーサ・コーヒーは、1904年に当時のマヤ・カクチケル地方(Maya Kakchiquel Zone)で、トリニダッド・E・クルス(Trinidad E. Cruz)によって拓かれました。この農園は、クルス家によって開園当初の理念であった清廉、品質、信義、正義といった価値が守り続けられながら、長い間歴史を歩んできました。
サンタ・フェリーサ・コーヒーは、現在もクルス家によって営まれています。現在の農園主は、第4世代目のアントニオ・メネセス・クルス(Antonio Meneses)とアナベラ(Anabella)です。
この農園は、標高1,530m - 1,770mの高地にあり、年間降雨量は1,200mm - 1,500mmと豊富な降水量があります。平均気温は20℃で、アカテナンゴ火山がもたらす微気候が、高品質なコーヒー生産に理想的な環境を生み出しています。
この農園では、生態系の保存のために、農薬の使用は避け、堆肥が使用されています。廃棄物は有機と無機に分別され、 毎月市営の水槽に運ばれます。病害虫の被害を防ぐための正しい剪定、除草、シェードの管理が適切に行われています。
カップ・オブ・エクセレンス(CoE)
サンタ・フェリーサ・コーヒーは、2016年のグアテマラ カップ・オブ・エクセレンス(CoE)(Cup of Exellence)で、ロス・フテス(Los Jutes)名義でゲイシャ(Gesha)のナチュラル(Natural)精製が91.18点を獲得し第2位、2017年はエル・パラシャ(El Paraxaj)名義でパカマラ(Pacamara)のナチュラル(Natural)精製が90.36点を獲得し第1位に輝きました。
サンタ・フェリーサ・レゼルバ・エスペシャル
サンタ・フェリーサ・コーヒーは、2011年からサンタ・フェリーサ・レゼルバ・エスペシャル(Santa Felisa Reserva Especial)というプライベート・オークションを開催しています。
サンタ・フェリーサ・コーヒーは、品種と精製方法の違いによって生まれるマイクロ・ロットに焦点を当てています。サンタ・フェリーサ・コーヒーの研究所には、現在30以上の新品種が保存されていて、近いうちに市場に提供される予定です。
品種
サンタ・フェリーサ・コーヒーの現在入手可能な品種は、レッド・ティピカ(Red Typica)、レッド・ブルボン(Red Bourbon)、レッド・パチェ(Red Pache)、レッド・ゲイシャ(Red Geisha)、レッド・カツーラ(Red Caturra)、レッド・パカマラ(Red Pacamara)、イエロー・カツアイ (Yellow Catuai)、レッド・SL28(Red Sl-28)、レッド・ルメ・スダン(Red Sudan Rume)です。
精製方法
サンタフェリーサ・コーヒーは、2014年頃に中央アメリカを襲ったコーヒーさび病菌の被害によって、これまでのコーヒーの精製方法を見直すことになりました。サンタ・フェリーサ・レゼルバ・エスペシャルでは、リクエストに応じて特別な精製方法を用意しています。
・ダブルソーク(Double Soak): クリーンで上品な味わい。
・ケニアスタイル 72(K72): シャープな酸味、長く引く後味。
・オレンジハニー(Orange Honey): 柔らかな酸味、フルボディ、繊細な甘さ。
・ナチュラル(Naturals): フルーティー、フルボディ、柔らかな酸味、深い甘さと複雑さ。
カフェ ランバン グアテマラ サンタ・フェリーサ農園 ティピカ ナチュラル 1600 ロット225 サンタ・フェリーサ・レゼルバ・エスペシャル 2020年
サンタ・フェリーサ・オークション2020別枠シリーズ。ティピカナチュラルが入荷です。近年生産量が少なくなってきたティピカ種は、他の品種と比べると綺麗な酸味を持っているため根強い人気があります。
カフェランバン
ナチュラル
精製方法はナチュラル(Natural)です。
このロットは、サンタ・フェリーサ・オークション 2020の別枠シリーズです。
浅煎り(ライトロースト)
味
クリーンな口当たりをベースに、鼻の奥に抜けるようなティピカの香ばしいフレーバー広がります。ナチュラルですが、非常にクリーンな味わいです。
中煎り(ミディアムロースト)
味
鼻の奥に抜けるような果実感豊かなフレーバーが印象的です。明るく抜けるフレーバーとナチュラルでありながらクリーンな味わいが素晴らしいです。
深煎り(フレンチロースト)
味
深煎りになるとフレーバーが落ち着き、バランスの取れた味わいになります。深入りですが、酸味が支配的です。
<参考>
「サンタ・フェリーサ農園 ティピカ ナチュラル 1600 ロット225」,ATC Specialty Coffee<https://www.specialtycoffee.jp/beans/2459.html>
カフェ ランバン グアテマラ サンタ・フェリーサ農園 ティピカ オレンジハニー 1500 サンタ・フェリーサ・レゼルバ・エスペシャル 2020年
サンタ・フェリーサ・オークション2020別枠シリーズ。ティピカオレンジハニーが入荷しました。オレンジハニーとは、収穫したチェリーを12時間嫌気発酵させてから、果肉を除去し10日間天日乾燥させて作りあげる精製方法です。
カフェ ランバン
オレンジハニー
オレンジハニー(Orange Honey)は、収穫したコーヒーチェリーを12時間嫌気性発酵させた後、果肉を除去し、10日間天日乾燥させる精製方法です。
このロットは、サンタ・フェリーサ・オークション 2020の別枠シリーズです。
浅煎り(ライトロースト)
味
甘酸っぱいシロップのような味わいが印象的です。シロップのようなまろやかな口当たりですが、後に残らずさっぱりとした印象です。
中煎り(ミディアムロースト)
味
甘酸っぱいシロップのようなフレーバーと口当たりが印象的です。浅煎りと比べ、若干発酵臭が感じられます。
深煎り(フレンチロースト)
味
ダークチョコレートのような濃厚なフレーバーとボディ、シロップのような甘い口当たりが印象的です。深煎りになると、若干の発酵臭が感じられます。
極深煎り(イタリアンロースト)
味
ダークチョコレートのような濃厚なボディと控えめな甘さが印象的です。若干の発酵臭が感じられます。
<参考>
「サンタ・フェリーサ農園 ティピカ オレンジハニー 1500 ロット226」,ATC Specialty Coffee<https://www.specialtycoffee.jp/beans/2457.html>
カフェ ランバン グアテマラ サンタ・フェリーサ農園 ティピカ ナチュラル・フロム・ザ・フィールズ 1550 サンタ・フェリーサ・レゼルバ・エスペシャル 2019年
サンタ・フェリーサ・オークション2019別枠シリーズ。ティピカのナチュラルが入荷しました。ナチュラル・フロム・ザ・フィールズとはチェリーを完熟時に収穫せず、レーズンになるまで樹上で半乾燥させたナチュラルロットです。
カフェ ランバン
ナチュラル・フロム・ザ・フィールズ
精製方法はナチュラル・フロム・ザ・フィールズ 1550(Natural from the fields 1550)です。
この精製方法は、コーヒーチェリーが完熟実の状態になっても収穫せず、そのまま樹上で半乾燥させたナチュラル精製の一種です。
このロットは、サンタ・フェリーサ・オークション 2019の別枠シリーズです。
浅煎り(ライトロースト)
味
熟成したワインのような奥深いフレーバーと明るいフローラルなフレーバーがクリーンに表現されています。鼻の奥に抜けるようなフレーバーが印象的です。
中煎り(ミディアムロースト)
味
深みのある熟成したワインのようなフレーバーが印象的です。明るいフローラルなフレーバーと奥深いワインのようなフレーバーを併せ持ち、はっきりとしたボディが感じられます。
深煎り(フレンチロースト)
味
深みのある濃厚な味わいと、こってりとしたボディが強く感じられます。
<参考>
「サンタ・フェリーサ農園 ティピカ ナチュラル フロム ザ フィールズ 1550」,ATC Specialty Coffee<http://www.specialtycoffee.jp/beans/2309.html>
カフェ ランバン グアテマラ サンタ・フェリーサ農園 レッドティピカ ダブルソーク サンタ・フェリーサ・レゼルバ・エスペシャル 2018年
サンタ・フェリーサオークション2018年別枠シリーズ、ダブルソークとは収穫したチェリーをそのまま16時間水に浸けてからパルピングを行い、水を抜いた発酵槽に入れて発酵をさせます。発酵が終わったら水洗し再び水に18時間浸け、最後に天日乾燥する非常に手間をかけた精製方法です。
カフェ ランバン
ダブルソーク
精製方法はダブルソーク(Double Soak)です。
ソーク(Soak)とは、ソーキング(Soaking)と呼ばれる水槽による発酵工程のことです。
ウォッシュト(Washed)精製は、コーヒーチェリーの収穫(ピッキング)、果肉除去(パルピング)、ムシラージが付いた状態で水槽発酵(ファーメンテーション)、水洗い(ウォッシュト)、乾燥(ドライング)という工程で精製されます。ウォッシュト精製は、この水槽発酵の工程でムシラージという粘着質が発酵し、コーヒーの味に影響を与えます。
ダブルソークは、収穫したコーヒーチェリーをそのまま16時間水に浸けてから果肉除去(パルピング)を行い、水を抜いた発酵槽に入れて発酵させます(ドライ・ファーメンテーション)。1度目の発酵が終了後、水洗し、再び水に18時間浸け、2度目の発酵を行います(ウェット・ファーメンテーション)。そして、最後に天日乾燥をするという非常に手間のかかる精製方法です。
このロットは、サンタ・フェリーサ・オークション 2018の別枠シリーズです。
カッピング評価
CLEAN CUP | 10.00 |
SWEETNESS | 10.00 |
AROMA | 8.00 |
HARMONY | 10.00 |
ACIDITY | 8.00 |
BODY | 8.25 |
FLAVOUR | 8.00 |
AFTERTASTE | 8.00 |
BALANCE | 8.00 |
OVERALL | 8.00 |
FINAL SCOR | 86.25 |
カッピング評価は全体的に高く、特に甘さと全体の調和、クリーンさが際立っています。カッピング評価は、86.25点です。
浅煎り(ライトロースト)
味
非常にクリーンで爽やかな味わい、スムースな飲み口です。
中煎り(ミディアムロースト)
味
明るく爽やかな酸味と甘さがほのかに感じられる非常にクリーンな飲み口です。味わいが口の中でスッと消えていきます。
深煎り(フレンチロースト)
味
ほのかに感じられる爽やかな甘さと苦味のバランスが良く、口の中でスッと消えていきます。深煎りの苦味も非常にクリーンです。
<参考>
「サンタ・フェリーサ農園 レッドティピカ ダブルソーク 1550」,ATC Specialty Coffee<http://www.specialtycoffee.jp/beans/2122.html>
カフェ ランバン グアテマラ サンタ・フェリーサ農園 レッドティピカ ナチュラル サンタ・フェリーサ・レゼルバ・エスペシャル 2017年
サンタ・フェリーサ・オークション 2017 別枠シリーズと比べると、同じレッドティピカでも、2017年のナチュラルのほうが甘さが深く、2018年のダブルソークのほうが味わいがクリーンです。
<参考>
Santa Felisa Coffee<http://www.santafelisacoffee.com/>
Santa Felisa Coffee Auction<https://auction.santafelisacoffee.com/ja/>