カフェ ランバン:パナマ ベルリナ農園 ティピカ スペシャル・リザーブ

カフェ ランバン パナマ ベルリナ農園 ティピカ スペシャルリザーブです。

カフェ ランバン(Café RANBAN)は、1977年に創業した北海道札幌市にある自家焙煎珈琲店です。札幌市の自家焙煎の先駆けとなる珈琲店の1つです。

パナマ ベルリナ農園 ティピカ スペシャルリザーブ

ベルリナ農園

ベルリナ農園(Berlina Estate)は、パナマ(Panama)チリキ県(Chiriquí Province)ボケテ地区(Boquete District)オルケタ(Horqueta)にあった農園です。

ベルリナ農園は、1900年代初頭にセグンド・ディアス(Sr. Segundo Diaz)によって創業された、ボケテ地区きっての歴史ある農園です。1997年にルイス家(Ruiz Family)が農園を買い取りました。

ベルリナ農園とルイス家のカサ・ルイス株式会社(Casa Ruiz, S.A.)については、以下の記事を参照してください。

ティピカ スペシャル・リザーブ(Special Reserve)は、ベルリナ農園の創業時に植えられた、樹齢100年以上の古いティピカがあるガリネロ(鶏小屋)という特定ブロックのみから収穫、精製された限定豆です。標高1,550mの高地の小さな区画で栽培されています。

現代のコーヒー栽培において、コーヒーノキは長くても50年前後で新しい木に植え替えられるのが普通です。50年以上の樹齢になると、木の生育の勢いが徐々に弱くなり、収穫量が減少します。また樹齢と共に放っておくと10m近くにまで成長するため、剪定の手間がかかり、収穫も難しくなることなどから、通常は新しい苗に植え替えを行います。そのため、100年以上の樹齢のあるコーヒーノキから取れるコーヒーは大変希少です。

品種

樹齢100年のティピカ 出典:アタカ通商

品種はティピカ(Typica)です。

このティピカは、セグンド・ディアスが栽培を始め、ベルリナ農園で代々受け継がれてきた希少なティピカです。

古くからある品種と現代の改良をされた品種では味わいも変わります。そして多くの場合、原種に近い古い品種の方が香味に優れたものが多いのです。ティピカは元々コーヒー原種に近いですが、100年以上前に植えられたコーヒーノキなので、熟成したようなより深い味わいが特徴です。

精製方法

スペシャルリザーブが生産されるドライ・ミル 出典:アタカ通商

精製方法はウォッシュト(Washed)です。

乾燥方法は天日乾燥です。 

カフェ ランバン パナマ ベルリナ農園 ティピカ スペシャルリザーブ

パナマ ベルリナ農園 ティピカ スペシャルリザーブ

スペシャルリザーブとは樹齢100年以上の古いティピカがある特定のブロックから収穫された限定豆です。やわらかい口当たりとフローラルなテイストが特徴です。

カフェ ランバン

カフェ ランバンでは、コーヒーの焙煎度を選択できます。パナマ ベルリナ農園 ティピカ スペシャルリザーブは、浅煎り(ライトロースト)、中煎り(ミディアムロースト)、深煎り(フレンチロースト)から選択できます。

浅煎り(ライトロースト)

浅煎り(ライトロースト)

浅煎りのフローラルなフレーバーと、老齢のコーヒーノキから生まれる熟成された深みのあるフレーバーが相まった印象的です。ゲイシャのような華やかなフレーバーの対極にある、熟成されたような深みのあるフレーバーです。

中煎り(ミディアムロースト)

中煎り(ミディアムロースト)

フローラルでありながら老齢のコーヒーノキから生まれる熟成させたようなフレーバーが印象的です。中煎りのため、甘さと酸味のバランスが良く、口当たりはなめらかです。

深煎り(フレンチロースト)

深煎り(フレンチロースト)

深煎りになると、苦味と甘さ、ボディの印象が強くなり、独特のフローラルなフレーバーが控えめに香ります。独特のフローラルなフレーバーとこの焙煎度で現れる甘さの調和に優れています。

<参考>

「ベルリナ農園 ティピカ・スペシャルリザーブ」, ATC Specialty Coffee<http://www.specialtycoffee.jp/beans/2204.html>

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