カフェテナンゴ:グアテマラ エル・インヘルト農園

カフェテナンゴのグアテマラ エル・インヘルト農園です。カフェテナンゴは2008年創業の東京都世田谷区にある中米スペシャルティコーヒー専門店です。店主の栢沼良行氏が直接現地の農園に赴き、信頼関係を築いた農園からコーヒーを買い付けています。

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グアテマラ エル・インヘルト農園

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グアテマラ

グアテマラ(Guatemala)はシェラ・マドレ山脈(Sierra Madre)が縦横に走っている中米北部の国です。シェラ・マドレ山脈はメキシコの北西から南東にかけて連なる大山脈で、北はロッキー山脈に続き、南端に位置するのがグアテマラです。

グアテマラは火山国で、グアテマラコーヒーの多くは山脈の斜面で栽培されています。標高1,300m-2,000mの高い標高、降雨量の多い肥沃な火山灰土壌で、高品質なコーヒーの栽培に恵まれた環境です。気象は、太平洋側と大西洋側のそれぞれの熱帯性気候に影響されます。

グアテマラには狭い国土に8つの代表的な産地があり、山脈を挟んで気象条件が違うため、それぞれに特徴が異なります。

中央にあるのがアンティグア地区、国を囲むようにしてあるのがフライハネス地区、アカテナンゴ地区、サンマルコス地区、アティトラン地区、ウエウエチナンゴ地区、コバン地区、ヌエボ・オリエンテ地区の8つです。

これらの産地は、1960年に設立されたグアテマラ国内のコーヒー生産者を代表する組織であるアナカフェ(Asociación Nacional Guatemalteca de Café (Anacafé))によって認定されています。

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ウエウエテナンゴ

グアテマラのコーヒー生産地、CAFE IMPORTSより

ウエウエテナンゴ(Huehuetenango)はグアテマラ北西部に位置する地区です。ウエウエテナンゴは県の名前であり、同県の県都の名前でもあります。メキシコに国境を接しており、南にサン・マルコス県(San Marcos)、ケサルテナンゴ県(Quetzaltenango)、トトニカパン県(Totonicapán)に接しており、東にエル・キチェ県(El Quiché)に接しています。

ウエウエテナンゴは、グァテマラ北西を横切るクチュマタネス山脈(スペイン語:Sierra de los Cuchumatanes)に位置しており、標高3,850mを超える高地から350mの低地まで起伏に飛んだ地形のため、気候は地形と標高によって様々な違いとして現れます。

グアテマラは北西から南東にグアテマラ・アンデス(スペイン語:Cordillera de Los Andes、英語:Guatemala Andes)が貫いており、クチュマタネス山脈はその支脈です。クチュマタネス山脈は、トドス・サントス・クチュマタン(Todos Santos Cuchumatán)、チャンコル(Chancol)、エマル(Xemal)で最高峰に達します。

クチュマタネス山脈は非火山性の山脈で、山脈の西と南西を流れるセレグア川(Selegua River)によって、火山性のシェラ・マドレ山脈と分かれています。

ウエウエテナンゴは、起伏のある地形と多様な気候のために、様々な作物が栽培されています。温暖な気候の場所では、コーヒー、サトウキビ、タバコ、コショウ、キャッサバ、アナトー、そして様々な果物などが栽培されています。また、涼しい気候の場所では、小麦、大麦、ジャガイモ、豆、アルファルファ、野菜、自生の果物などが栽培されています。

ウエウエテナンゴはグアテマラのコーヒー生産地の中でも、最も標高が高く乾燥した地区です。中央アメリカでは珍しく、非火山性の石灰岩の山々が連なるため、非火山性の石灰性の土壌です。

この地区では、ほとんどの農園が独自の精製所を持っています。この地区では数多くの川や小川が流れているため、どの場所でも精製所を設立することができます。

品種

主な栽培品種は、ブルボン(Bourbon)、カトゥーラ(Caturra)、カトゥアイ(Catuai)です。

収穫時期

収穫時期は、1月-4月です。

ウエウエテナンゴのコーヒーは一般的に、高い酸味、フルボディ、ナッツやフルーツのようなフレーバーを特徴としています(実際の味は、農園や品種、精製方法によって異なります)。

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エル・インヘルト農園

エル・インヘルト農園、El Injerto Coffeeより

グアテマラ エル・インヘルト農園(Finca El Injerto)は、メキシコとの国境に近いウエウエテナンゴ地区ラ・リベルタ(La Libertad)に位置しています。

エル・インヘルト農園は、コーヒー農園としては1900年から続く歴史のある名門です。総面積750ヘクタールの広大な農園であり、グアテマラのスペシャルティコーヒー生産で最も有名な農園の一つです。

農園主は3代目のアルトゥロ・アギーレ・エスコバル(Arturo Aguirre Escobar)氏で、息子で4代目のアルトゥロ・アギーレ・ジュニア(Arturo Aguirre Jr.)氏とともにコーヒー生産を行なっています。

エル・インヘルト農園、Cafeólogoより

エル・インヘルト農園は標高は1,500m-1,920mの高地にあり、平均気温22℃、年間降水量1,800-2,000mm、湿度70%、日照時間7-8時間の恵まれた環境でコーヒーが生産されます。クチュマタネス山脈から吹く冷気と、メキシコのオアハカ盆地(Oaxaca Valley)から吹く暖気がぶつかり合うことで微気候(マイクロクライメット)を生み出し、標高の高いこの地域を霜害から守っています。また、熱帯性の低木が石灰性の土壌を覆い守っています。

エル・インヘルト農園は総面積750ヘクタールの内、400ヘクタールでコーヒー、果実、穀物、観葉植物が栽培されています。コーヒー農園は245ヘクタールです。

これらの栽培地は、残り350ヘクタールを占める1,000年前から未開拓の原生林に囲まれています。この森が農園に特殊な微気候を生み出し、豊かな土壌を育み、山中の泉の清らかな湧き水を提供します。 除草剤や殺虫剤を使用せずにミミズや堆肥を用いた有機栽培がなされています。この豊かな環境が高品質なコーヒー生産を可能にする秘密となっています。

シェードツリーに、インガ(Inga spp)、シルキーオーク(Gravillea robusta)、マカダミア(Macadamia integrifolia)が植えられています。

エル・インヘルト農園の歴史

エル・インヘルト農園の歴史、El Injerto Coffeeより

エル・インヘルト農園の歴史は、ヘスス・アギーレ・パナマ(Jesús Aguirre Panamá)が1874年にこの農園を買い取ったことから始まりました。彼はトウモロコシ、豆、タバコ、サトウキビの栽培と砂糖を固化したパネラ(Panela)の製造を始めました。(このパネラを水に溶かした「アグアパネラ(Aguapanela)」は、中米でよく飲まれている飲み物です)。コーヒー栽培は1900年頃に始まり、農園はインヘルト(Injerto)というこの地域に自生するサポテ(Zapote)のような果物から、「エル・インヘルト(El Injerto)」と名付けられました。

彼の死後、農園は2人の息子に譲渡されたため、ペニャ・ブランカ(Pena Blanca)という川を挟んで、1939年から「エル・インヘルト・ウーノ(El InjertoⅠ)」と「エル・インヘルト・ドス(El Injerto Ⅱ)」という2つのエリアに区分されています。「ウーノ」エリアは、カップ・オブ・エクセレンス3連覇を成し遂げるなど、高品質なコーヒー生産で有名です。

現農園主のアルトゥロ・アギーレ・エスコバル氏は、1956年から農園で働いています。その当時の農園のコーヒー生産量は1袋100ポンド換算で約300袋程度でしたが、そこから彼は現在の世界的大農園にまで成長させました。

アギーレ・エスコバル氏は標高ごとに様々な品種を栽培し、さらに同じ標高においても細かく区画を分けてコーヒーを生産しています。

社会的責任

エル・インヘルト農園には、定期労働者と臨時労働者の両方に住居が用意され、電力、浴室、飲料水、衣類用洗面台、食堂などの基本的なサービスをすべて提供しています。

電力は環境負荷の少ない1000KW以上を発電する2つの水力発電所から供給されています。農園で使用する水は特殊なフィルターで浄化され、再び使用されます。

コーヒーのパルプはワーム・コンポスト(Worm Compost)を作るために利用され、パーチメントは乾燥機のオーブンに利用されます。

農園内には、労働者のための安全用品店があります。また、機械やコンピューターの講座が受けられます。一般的な病気を軽くするための薬の提供も行なっています。

認証

エル・インヘルト農園は10年以上レインフォレスト・アライアンス認証(RainForest Alliance Certified)を取得しています。また、農園はカーボン・ニュートラル認証(CO2 NEUTRAL Certified)を取得したグアテマラで最初のコーヒー農園です。

コーヒーショップ

エル・インヘルト農園は地元の人にも最高品質のコーヒーを味わってほしいと、地元にもコーヒーを卸しています。農園はディートリッヒ社のディートリッヒ IR-24(Diedrich IR-24)という焙煎機を所有しており、農園で生産したコーヒーを農園で所有する焙煎機で焙煎し、コーヒーショップに提供することができます。

品種

エル・インヘルト農園では、レッド・ブルボン(Bourbon Rojo)、レッド・カツアイ(Red Catuai)、パカマラ(Pacamara)、カツアイ・アマレロ(Catuai Amarelo)、マラゴジぺ(Maragogype)、パナマ・ゲイシャ(Geishas Panama)、マラウィ・ゲイシャ(Geisha Malawi)、SL-28、モカ(Mocca)が栽培されており、他にも試験的に栽培されている品種があります。

他にも、イエローカツーラ(Yellow Caturra)とイエローカツアイ(Yellow Catuai)の混合ロットであるイエローナンセ、混植区画から採れるトラディショナルがあります。

エル・インヘルト農園とカップ・オブ・エクセレンス

エル・インヘルト農園のパカマラは、世界で最も高く評価されているコーヒーの一つで、エル・インヘルト農園を世界的な有名農園にした品種です。

エル・インヘルト農園は、1990年代にエルサルバドルからパカマラを持ち帰り、栽培を始めました。

エル・インヘルト農園のパカマラは、2008年のグアテマラのカップ・オブ・エクセレンス(Cup of Excellence(CoE))で93.68点を獲得し第1位で優勝、グアテマラのオークションの当時史上最高額、1ポンドあたり80.20ドルで落札されました。

そして、その翌年の2009年は91.98点を獲得し第1位で優勝、2010年は90.09点を獲得し第1位で優勝、史上初の3連覇を成し遂げました。カップ・オブ・エクセレンスで3年連続第1位に輝いた農園は、いまだにエル・インヘルト農園以外にはありません。

2012年は92.47点を獲得し第1位で優勝、2013年は93.14点を獲得し第1位で優勝、2014年は90.08点を獲得し第2位に入賞、2015年は90.72点を獲得し第1位で優勝、2016年は91.06点を獲得し第3位に入賞、2018年は86.13点を獲得し第31位に入賞、2019年は90.03点を獲得し第3位に入賞しています。これらはすべてパカマラでの出品です。

その他には、2002年に第3位に入賞、2006年にブルボン・テキシック(Bourbon Tekisic)で92.57点を獲得し第1位で優勝、2007年にブルボン・テキシックで88.28点を獲得し第6位に入賞、2011年にマラゴジぺ(Maragogype)で89.58点を獲得し第3位、2017年にゲイシャ(Gesha)で90.19点を獲得し第2位に入賞しています。

エル・インヘルト農園は、グアテマラでカップ・オブ・エクセレンスが始まった2001年から、ほぼ毎年のように上位に入賞しています。パカマラでの優勝回数が6回、ブルボン・テキシックでの優勝回数が1回の、計7回の優勝経験を誇ります。

エル・インヘルト農園のプライベート・オークション

エル・インヘルト農園は2011年から、「レセルバ・デル・コメンダドール(Reserva del Comendador)」というプライベート・オークションを開催しています。

エル・インヘルト農園のパカマラとゲイシャは、パンドラ(Pandora)、パタゴニア(Patagonia)、 ラ・カラカ(La Calaca)という3つの区画で栽培されています。

マラゴジぺはタンザニア(Tanzania)という区画で栽培されています。

またミクロ・モカ(Micro-Mocca)と呼ばれるエル・インヘルト農園のモカは、2011年に1ポンドあたり211.5ドルと高額で落札され、翌年の2012年に1ポンドあたり500.50ドルというレセルバ・デル・コメンダドール史上最高価格で落札されたことがあります。

精製方法

ウェット・ミル

エル・インヘルト農園のウォッシュト

エル・インヘルト農園の精製方法は、ウォッシュト(Washed、湿式)とナチュラル(Natural、乾式)です。カフェテナンゴで取り扱いのあるエル・インヘルト農園のコーヒーは、すべてウォッシュト精製です。

エル・インヘルト農園のウォッシュトは、収穫されたコーヒーチェリーを果肉除去後、特別な水槽で発酵処理されます。山から流れてくる綺麗な湧き水で水洗いされた後、24時間ソーキング(Soaking、水に浸ける)され、パティオまたはアフリカン・ベッドで乾燥されます。

エル・インヘルト農園は、収穫、ウェット・ミル(果肉除去・水洗処理・乾燥処理)、ドライ・ミル(脱穀・選別)、輸出まですべての工程を独自に行う稀有な農園です。

収穫は熟練のピッカーによって、完熟実のみが手摘みされます。エル・インヘルト農園に熟練のピッカーが集まるのは、この農園の賃金と労働環境が群を抜いて良く、農園が労働者への徹底的なケアを行っているためです。労働環境の改善と労働者への徹底的なケアの結果、コーヒーの品質が向上し、その利益によってさらなる改善が可能になるという好循環が生まれました。

ドライ・ミル

パカマラ オークションロットのドライ・ミル、El Injerto Coffeeより

エル・インヘルト農園はパーチメントを脱穀する特別な機器を有しており、これは生産したコーヒーを農園から直接消費国へと輸出することを可能にします。コーヒーはパーチメントから生豆にする過程で、重量、サイズ、密度によって分類されます。最終的に行われるカッピングによって、品質管理が完了します。

カフェテナンゴのグアテマラ エル・インヘルト農園 6種

「【解説】エル・インヘルトのどこが凄いか」,カフェテナンゴ 2020年7月17日.

カフェテナンゴのエル・インヘルト農園についての解説動画です。

エル・インヘルト農園の6品種です。レジェンダリー・ゲイシャとレゼルバ・デ・ラ・フィンカは透明なケースに入れられています。

冊子が付いてきます。
コーヒーの淹れ方
取扱商品リスト、エスメラルダ農園ゲイシャは一番下にあります。

グアテマラ エル・インヘルト農園 パカマラ パンドラ EI10-05 レゼルバ・デ・ラ・フィンカ

このレセルバ・デル・コメンダドールというオークションに出品されるウォッシュト精製のパカマラ種ロットは、3つに分かれている。
毎年どのような区別でその3種が作られるのかは決まっていない。その年その年で農園が実験したいこと、興味のある事に焦点を当てているのかもしれない。
区画違いだったり、収穫日違いだったり、今までにもいろいろあった。早摘みのロットは風味が良くないというコーヒー業界の常識を覆したのもこのオークションのパカマラ種だった。早い収穫日のものでも遅いものでも良いコーヒーは素晴らしい香味を持っていることがエル・インヘルトのパカマラで証明されたのだ。
下の表は、今年のパカマラ種の3ロット。全て同じパンドラ区画で収穫され、フリーウォッシュト(ソーキングあり)で処理をされている。ちなみに精製処理は、P3(ピーク・パフォーマンス・プロセス)と呼ばれ、豆の個性を最大限に活かした方法とされている。
収穫日 ロット名 乾燥方法
2018年3月19日 レセルバ・デル・コメンダドール 温室の中の網棚
2018年4月2日 レセルバ・デ・ラ・ファミリア パティオ
2018年4月11日 レセルバ・デ・ラ・フィンカ 温室の中の網棚
昨年と比べて遅い摘み取りとなった2018年。3月中に摘み取られたのは、コメンダドールのみ。
それよりも約1か月ほど遅れてデ・ラ・フィンカが最終摘み取り。
サンプルカッピングの段階では、レセルバ・デル・コメンダドールが一番良い印象だったが、デ・ラ・フィンカのほうも奥にある底知れぬフレーバーが見え隠れしていた。
約1ヶ月摘み取りが遅いということは、まだフレーバーが開いていないので、実力を発揮するのは少し遅くなるはず。長く使うのであれば今美味しいデル・コメンダドールよりもデ・ラ・フィンカのほうが良いと判断してこちらを落札することになったという訳だ。

カフェテナンゴ ホームページより

パカマラ パンドラ EI10-05 レゼルバ・デ・ラ・フィンカ

このロットは、エル・インヘルト農園の2018年のプライベート・オークション 2018に出品されたパカマラです。パンドラ区画で栽培され、2018年4月11日に収穫されました。

このロットが栽培されたパンドラ(Pandora)は、カップ・オブ・エクセレンスの優勝ロットを数多く生み出してきた区画です。この区画は、エル・インヘルト農園の南西に位置しており、標高1,720mの高地です。

ロット重さ入札単位入札合計数件名最高入札者
EI10-05300lbs$0.25$21.75/lb$6,525.00Pacamara Pandora - Reserva de la Fincacafetenango

Lot EI10-05: Pacamara Pandora - Reserva de la Finca

Farm Name: El Injerto Estate

Certifications: Rain Forest Alliance and CARBON NEUTRAL

Awards: CoE Winner of 1st place (2008,2009,2010, 2012,2013,2015) 2nd (2014) 3rd (2016)

Coffee Name: Reserva de la Finca - PANDORA PACAMARA

Lot #: EI010-05

Harvest date: April 11, 2018

Variety: PACAMARA

History: This coffee region was planted aproximately 25 years ago by Arturo Aguirre Sr. He brought himself the seed from El Salvador. It is interesting that many years ago no one liked this coffee, it was very rare and buyers didn't like its exotic flavor at the time. It was difficult for Aguirre Sr. to sell it; sometimes at a discount price and other times he had to sell some bourbon in order for the buyer to accept the Pacamara. Times have changes for sure! 🙂

Process: Peak: Performance Process (P3). We call this to our exahustive process of hand sorting, separation and selection of the coffee beans through out the washed and dry mill. Also includes, full fermentation, soaking for 24hrs after washing ans very slow drying. This enhances the flavors and increases the life time of the coffee!

Altitude: 1740 masl

Avg. Temp: 13ºC to 26ºC

Rainfall: 1500 mm Average

Growing Region: Huehuetenango, Guatemala

Owner/Exporter: El Injerto S.A.

Mill: El Injerto

Drying Method: African Beds in Green House

エル・インヘルト農園 オークションページより

パカマラ

品種はパカマラ(Pacamara)です。

1950年代にエルサルバドルで発見されたブルボンの突然変異種パーカス(Pacas)とブラジルで生まれたティピカの突然変異種マラゴジペ(Maragogype)の交配種で、エルサルバドルコーヒー研究所(スペイン語:Instituto Salvadoreño para Investigaciones del Café、英語:Salvadorean Institute for Coffee Research)によって最初に開発されました。「コーヒーハンター」のホセ(Jose.)・川島良彰氏が留学していたコーヒー研究所です。

パカラマを世界で最初に栽培した農園は、エルサルバドルのモンテ・カルロス農園です。

パカマラには赤いコーヒーチェリーのレッドパカマラ(Red Pacamara)と、黄色いコーヒーチェリーのイエローパカマラ(Yellow Pacamara)もあります。スクリーンS18+が95%以上を占める非常に大粒の豆です。

エル・インヘルト農園のパカマラの特徴は、アプリコット、ピーチのような芳醇な甘いフレーバー、ダークチョコレートやキャラメルのような深く厚みのある濃厚な甘さが際立ています。ピーチとチョコが一体となって濃縮された味わいは他に類を見ない別格のコーヒーです。

焙煎

「焙煎度3」の中深煎りです。

Cupping Notes: 3. Very consistent and complex coffee. The clean and transparent cup profile of the traditional El Injerto’s Pacamara is easily enhanced in this coffee. Its highlight characteristics are roses hints in the aroma and fragrance; as well as tropical fruit flavor. Vanilla and chocolate are also tasted, while a citrusy acidity blends with raw sugar notes and a lingering grape fruit aftertaste

カッププロファイル、エル・インヘルト農園 オークションページより

アプリコット、ブラックカラント、ピーチ。果物が熟したときの魅惑的に甘い香り。そしてダークチョコレート、キャラメルの香ばしく、深く、厚みのある濃厚な甘さ。フルーツとチョコが一体となって限界まで濃縮された【インヘルトフレーバー】は、やはり健在だ。

シルキーな舌触りと丸く柔らかい柑橘系の酸がきちんと存在して甘さとのバランスが非常に良い。余韻が長く、心地よい酸が消えた後、再び果実の甘さが舌から浮かび上がってくる。

フレーバーが口の中で自由自在に動き回っているかのようで、捉えずらく、複雑だが、その個性は非常に明確で、享楽的なコーヒーであることに間違いはない。

そして液体が冷めた時、その特徴は、さらに増大し、加速し、温かい時とは違った驚きを飲む者に与えてくれることであろう。

カフェテナンゴ ホームページより

ダークチョコレートの濃厚なコクとピーチのような果実感、そして両者の甘味が一体となって濃縮されたような独特のフレーバーは、他のコーヒーでは感じられない特徴です。このパカマラ種を際立たせているのは、レザーやコショウのようなハードなフレーバーを併せ持っているところです。この特徴は淹れたてよりも、冷めた時により強く感じられます。口当たりまろやかで、これらの印象が長く続きます。

グアテマラ エル・インヘルト農園 レジェンダリー・ゲイシャ

現在流通しているゲイシャには大きく2つの系統があります。一つは、アフリカに残っているゲイシャ、もう一つはパナマのエスメラルダ農園によって脚光を浴びた中米系のゲイシャです。
中米系といっても、もともとはアフリカから来たものですが、豆の形が異なることから、販売する上ではアフリカンゲ・イシャとセントロアメリカン・ゲイシャというふうに区別されています。

エル・インヘルトは、この2系統のゲイシャを両方持っている稀有な農園です。セントロアメリカン・ゲイシャは、パナマのエスメラルダ農園から直接タネをもらっているので、エスメラルダと同等のフレーバーを持った素晴らしいゲイシャになっています。これが『レジェンダリー・ゲイシャ』と呼ばれるゆえんです。
2017年カップオブエクセレンスでは、このゲイシャが2位に輝き、その実力は世界が認めるところとなりました。

もう一つのアフリカン・ゲイシャは、マラウィからタネが来たので、マラウィ・ゲイシャと呼ばれていますが、
完熟するとルビーのように真紅に輝くことから【ルビーゲイシャ】とも呼ばれています。
ちなみに2017年カップオブエクセレンスでは、このゲイシャ・マラウィのナチュラル精製ロットが3位に入賞しています。
 
焙煎度合は、浅目のハイローストとなっていますので、酸味が強く、苦味はありません。
お茶のような感じで薄めに抽出して飲むコーヒーです。

カフェテナンゴ ホームページより

レジャンダリー・ゲイシャ EI06-02

このロットは、エル・インヘルト農園の2018年のプライベート・オークション 2018に出品されたゲイシャです。ロットの詳細は記載がないため不明ですが、おそらく日本の商社ワタルが落札したEI06-02というロットであると思われます。

ゲイシャ

品種はゲイシャ(Gesha)です。ゲイシャは1930年代にエチオピアのゲシャ地方で発見されたエチオピア起源の野生種です。

現在栽培されているゲイシャは、アフリカに由来するゲイシャと中米に由来するゲイシャの大きく2つの系統に分かれます。

エル・インヘルト農園は、これら2つの系統のゲイシャを栽培しており、アフリカ由来のゲイシャを「ゲイシャ・ルビー・マラウィ(Geisha Rubi Malawi)」、中米由来のゲイシャを「レジェンダリー・ゲイシャ(Legendary Gesha)」と呼んでいます。

アフリカのマラウィに由来するゲイシャ・ルビー・マラウィは「マラウィ・ゲイシャ(MALAWI GESHA)」という品種で、パナマ エスメラルダ農園に由来するレジェンダリー・ゲイシャは「ゲイシャ・セントロ・アメリカ(GESHA Central America) 」という品種です。

ゲイシャ・ルビー・マラウィは、完熟実がルビーのように輝くことから。「ルビー」の名がつきました。

レジェンダリーゲイシャは、アギーレ・エスコバル氏がパナマに旅行した際、友人付き合いのあるパナマのエスメラルダ農園から譲り受けたゲイシャです。

レジェンダリー・ゲイシャは、エスメラルダ農園のゲイシャの歴史が「レジェンダリー(伝説)」として評価されることからその名が付きました。このゲイシャは、2017年のグアテマラのカップ・オブ・エクセレンスで第2位に入賞し、エスメラルダ農園のゲイシャにも劣らないゲイシャとして知られることとなりました。

パナマ エスメラルダ農園のゲイシャについては、以下の記事を参照してください。

焙煎

「焙煎度1」の浅めのハイローストです。

ジャスミンやベルガモットのようなゲイシャ特有のフレーバーに、レモンのような酸味、ハチミツのような甘味、オレンジのような果実感を伴っています。浅煎りのため、苦味はなく、レモンのような酸味が最も強く感じられます。

グアテマラ エル・インヘルト農園 マラゴジペ

ついにこのマラゴジペがカフェテナンゴにやってきた。

生産量は年間で30~40袋という少なさの為、なかなか手に入らない。

ということで日本でこのエル・インヘルトのマラゴジペ の味を知っている人はとても少ないのだ。

私は以前からずっとこれが欲しくて、オファーを出していたのだがチャンスがなく、諦めていたところにアルトゥーロから声がかかった。

タンザニア202という農園南西部にある小さな区画にそれは育つ。約40年前にアルトゥーロの父の友人がタネを持ってきたそうで、インヘルトで栽培されている品種の中でも古い部類に入る。

当時はまだマラゴジペがどのようなものか分からず、植えてみて生産性が低かったら困るということで、少しだけしか植えられることがなかった。現在でも少量しか生産されないのはそのためである。

異国から来たマラゴジペにとってこの区画は特別に居心地が良く、素晴らしいコーヒーが産出されるようになった。

あまり知られていない話だが、カップオブエクセレンスにたった一度だけ出品されたことがあり、見事3位に入賞している。

パカマラ種やゲイシャが注目されがちだが、私にとってこのマラゴジペは、『自分だけの裏メニュー』的存で、出会った10年前からずっとずっと輝き続けている偉大なコーヒーである。

カフェテナンゴ ホームページより

マラゴジぺ

品種はマラゴジぺ(Maragogype)です。

マラゴジぺは一時期評判が高く、19世紀後半に様々な生産国で生産されました。特にグアテマラのマラゴジぺは最高品質のコーヒーとして評価されていました。

エル・インヘルト農園のマラゴジペは、40年以上前に植えられた品種ですが、当時はどのような品種かわからずに、少量しか栽培されることがありませんでした。現在でも年間30-40袋しか生産されない希少な品種です。

2011年に一度だけカップ・オブ・エクセレンスに出品され、89.58点を獲得し第3位入賞しています。

焙煎

「焙煎度3」の中深煎りです。

エル・インヘルト農園のマラゴジぺには、パカマラに特徴的だったダークチョコレートの濃厚なコクとピーチのような果実感、そして両者が一体となった独特のフレーバーがあります。このマラゴジぺに特徴的なのは、バニラやミルクのような甘味と非常にまろやかな口当たりでしょう。パカマラと同様にレザーやコショウのようなハードなフレーバーも併せ持っています。

グアテマラ エル・インヘルト農園 ブルボン100%

エル・インヘルト農園のブルボンは、1976年にエルサルバドルのコーヒー研究機関ISIC(※)がリリースしたブルボン・テキシックというブルボンの選抜種。病害虫に弱いものの、非常に高いカップクオリティを持ち、ブルボン選抜種の金字塔と言われています。

エル・インヘルトが2006年に初めてカップオブエクセレンスで1位を獲った品種は、じつはパカマラではなく、このブルボンでした。

1本の木から収穫できるチェリーは、他の品種と比べて少なく、生産性という面では不利だが、そのクラシックな風味は、他のコーヒーと代替不可能であり、栽培に十分値するものであると農園主アルトゥーロは語っています。

<ブルボン・テキシックとは>
1949年にエルサルバドルのISICが研究を始め、1976年に完成されたブルボンの改良品種。
早熟で生産性が高く、尚且つ素晴らしいカップクオリティのブルボンのみを選抜して栽培し、実用化したもの。

<テキシックの名前の由来>
テキシックとは、TEKITI(現地の古い言葉で『仕事』の意)と研究・選抜を行ったエルサルバドルのコーヒー研究機関 ISICを繋げてTEKISIC(テキシック)という名前になっています。

※ISICーInstituto Salvadoreño para Investigaciones del Café エルサルバドルのコーヒー研究機関

カフェテナンゴ ホームページより

ブルボン

品種はブルボン・テキシック(Bourbon Tekisic)です。

ブルボンはティピカよりも若干生産性の高い品種で、小粒の豆ですが密度が高く、身が引き締まっています。香り高く、ほのかな甘味のある品種です。

ブルボン・テキシックは、1976年にエルサルバドルコーヒー研究所が発表したブルボンの選抜種です。「テキシック(TEKISIC)」とは、古い言葉で「仕事」を意味する「テキチ(TEKITI)」と、エルサルバドルコーヒー研究所の略称である「イシック(ISIC)」を繋げた名称です。

ブルボン・テキシックは、2006年のカップ・オブ・エクセレンスで92.57点を獲得し第1位で優勝、2007年に88.28点を獲得し第6位に入賞しています。

焙煎

「焙煎度3」の中深煎りです。

ブルボンに特徴的な丸い形状の小粒豆です。

エル・インヘルト農園のコーヒーは全体的に果実感のある味ですが、このブルボンはオレンジのような爽やかな酸味と果実感が特徴的です。ミルクチョコレートやバニラのような甘味とまろやかさがありますが、マラゴジぺほど強くはありません。

グアテマラ エル・インヘルト農園 イエローナンセ

さて、ナンセって何だろう?

これは、グアテマラで採れる黄色い小さなフルーツ。

8~9月が旬ということだが、グアテマラの中でも暑い地域でしか採れないので、エル・インヘルトが位置する標高1500mくらいの場所では育たない。

トロピカルなフルーツということだ。ちなみにオーナーのアルトゥーロはナンセがあまり好きではない。

コーヒーには、赤く熟すものと黄色く熟すものがある。

この黄色く熟した様がナンセに似ているところからイエローナンセというロット名が付けられている。

味がナンセに似ているというのではない。

このイエローナンセというロットは、黄色く熟すイエローカツーラ種とイエローカツアイが混ざっているという、なんとも個性的ではないか。

単一品種の区画を多く持ち、現在のスペシャルティコーヒーの流れの最先端にあるエル・インヘルト農園が何故イエローカツーラとイエローカツアイのブレンドロットを作っているのか?

栢沼:「なぜイエロー系をブレンドしたの?まあ、珍しくて面白いけど。」

アルトゥーロ:「実は植えたとき2品種が混ざっているとは知らなかった。ただ黄色い品種ということで植えたんだ。そして、後になってから気がついたんだ。」

栢沼:「イエローカツーラとイエローカツアイが混在していたって?」

アルトゥーロ:「そう。だからイエロー系品種だけが栽培されている区画はあるけど混植状態になっている。そこから収穫されたものがイエローナンセとして売られているというわけ。」

カフェテナンゴ ホームページより

カツーラとカツアイ

品種はイエローカツーラ(Yellow Caturra)とイエローカツアイ(Yellow Catuai)です。

カツーラとカツアイは、ブルボンから派生した品種です。

ブルボンはイエメンからレユニオン島へと渡り、さらにブラジルへと渡りました。これがブルボンの突然変異種であるカツーラや、ブルボンとティピカの自然交配種であるムンドノーボ、そしてカツーラとムンドノーボの人工交配種であるカツアイを生むことになります。

これらの品種は、世界最大のコーヒー生産国であるブラジルの主要栽培品種です。

ブルボンはこれらブラジルの主要栽培品種の元となった品種であるため、コーヒーの歴史を考える上で非常に重要な品種です。

焙煎

「焙煎度4-6」の深煎りです。

バナナのようなフレーバーと甘味が印象的です。深煎りのため、ダークチョコレートのような深いコクとまろやかな口当たりがあります。特にこのコーヒーのバナナのようなフレーバーは、他のコーヒーにはない特徴です。

グアテマラ エル・インヘルト農園 トラディショナル

このトラディショナルは、ブルボンとカツアイが『混植』された区画から収穫されるロットで、
リーズナブルな値段でこの農園の実力を十分に感じることができる。

山から湧き出る綺麗で豊富な水を精製に使う為、味はとてもクリーン。

固く引き締まった豆は、黒糖のような野性味あふれる力強い甘みと熟したイチジクのようなねっとりとした
凝縮感のある甘みを持ち、油分の多いしっかりとしたコクに包み込まれている。

カフェテナンゴ ホームページより

エル・インヘルト農園のトラディショナルは、混植区画から収穫されたロットです。

焙煎

「焙煎度3-6」で、シティローストとフレンチローストがあります。

ミントのような清涼感のあるフレーバーが印象的です。ダークチョコレートのような甘味とコクがあります。

<参考>

El Injerto<https://fincaelinjerto.com/>

「Lot EI10-05: Pacamara Pandora - Reserva de la Finca」,El Injerto Coffee<https://auction.fincaelinjerto.com/ja/lots/pacamara-pandora---reserva-de-la-finca-4>

「El Injerto Reserva del Comendador: Consistently providing you with unique quality」,El Injerto Coffee Facebook<https://www.facebook.com/notes/el-injerto-coffee/el-injerto-reserva-del-comendador-consistently-providing-you-with-unique-quality/506339232759430/>

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