コーヒーカウンティ イエメン ガリーヴ・アルハッマーシ アネロビック・ナチュラル
コーヒーカウンティ(COFFEE COUNTY)は、2013年11月に福岡県久留米市にオープンしたスペシャルティコーヒー店です。代表は森 崇顕(もり たかあき)です。
イエメン ガリーヴ・アルハッマーシ アネロビック・ナチュラル
ガリーヴ・アルハッマーシ
ガリーヴ・アルハッマーシ(Ghalib Al Hammashi)は、イエメン(Yemen)サナア県(Sanaa Governorate)ハラーズ(Haraz)ワディ・セイル(Wadi Sail)のコーヒー生産者です。
ガリーヴの農園は、彼の祖先が始めたもので、300年以上にわたる歴史があります。彼の農園があるワディ・セイルの他のメンバーからは、「土地のリーダー」として知られ、ガリーブは多大な尊敬と名声を得ています。彼の農園は火山性の土壌を持つ急斜面にあり、丁寧に手入れされたコーヒーノキは、標高が高く、イエメン高地の比較的低い気温のおかげで、シェードツリーの助けを借りずに健康に育つことができるのだそうです。
このコーヒーは、「モカ オリジンズ(Mocha Origins)」のプロデュースによるものです。
品種
品種はモカ・ジャーディ(Mocha Ja'adi)(古代ティピカ)です。
精製方法
精製方法はアネロビック・ナチュラル(Anaerobic Natural)です。
コーヒーカウンティ イエメン ガリーヴ・アルハッマーシ アネロビック・ナチュラル
イエメン産コーヒーは当店では2度目のリリース、前回好評いただいたガーリブさんのアナエロビックです。
このコーヒーをプロデュースする Mocha Origins はイエメン人のTarek が代表を務める輸入業者で、お兄さんはイエメンに在住、兄弟で連携して素晴らしいイエメン産スペシャルティコーヒーの普及に努めています。まだ若いビジネスですが、イエメンの素晴らしいコーヒーを日本に伝えたいという彼らの情熱に押され、これまでクオリティの評価やカッピング会の開催等で協力してきました。2018年評価時にアドバイスを求められた際、アナエロビック(嫌気性発酵)プロセスを提案しました。
この時素晴らしい評価を与え、アナエロビックに向くのでは、と提案したのがこのガーリブさんのコーヒーです。ガーリブさんは300年以上昔の先祖から続いている歴史あるコーヒー農園を現在管理しており、現在でも新しい苗木を植えるなどの細やかな管理を行なっています。彼の農園は傾斜の激しい山肌に農園を構えているため、標高が1700~2240mと幅広区なっています。コーヒーの植え方は、斜面を棚田のように仕上げ、その棚田にコーヒーを植えており、シェードツリーは使用しません。標高が高く温度がとても低いため、シェードツリーは使わずとも健康的にコーヒーが育ちます。
ガーリブさんが住んでいるワディセイルという村の主な作物はやはりコーヒー。その他に農家さんの主食となる麦を育てている農家もおり、麦からパンを作って毎日食べています。現地語で「ワディ」とは谷、「セイル」とは水源を意味します。比較的水が豊かな土地でもあります。ガーリブさんはこの土地のリーダー的存在で、彼のコーヒー品質に対する情熱は周辺農家からの尊敬を集めています。他にはないイエメンコーヒーの魅力に加え、アナエロビックプロセス故のエキゾチックでセクシーな味わいに仕上がっています。ウィスキーやカシス、チェリーリキュール、上質なチョコレートを思わす魅惑的な味わいを是非体験ください。
コーヒーカウンティ
味
コーヒーカウンティ 森さんの抽出。 pic.twitter.com/AiDn9ACP3W
— コーヒージャーナル(Coffee Journal) (@realcoffeenet) August 27, 2022
温度の高い状態では、白ワインや土っぽさを感じさせるイエメン・モカらしい味わい、冷めてくると洋酒のような芳醇な味わいが生まれます。温度帯によって変化する多彩な味わいが印象的です。