帰山人の珈琲遊戯 チュリッカチュリー ブレンドです。
帰山人の珈琲遊戯は、2017年に始まった鳥目散 帰山人氏による焙煎豆販売です。
チュリッカチュリー ブレンド
チュリッカチュリー ブレンド(TRICK or TREAT Blend)は、2020年10月14日の週刊フレーバーで公開焙煎されたブレンドコーヒーです。ベトナム、エチオピア、ニカラグアの3種類の豆を時間差で投入し、焙煎されました。
明日10/14(水)21時からの週刊フレーバーは、帰山人さんによる「チュリッカーチュリ―ブレンドを解く」です。
— フレーバーコーヒー (@flavorcoffee240) October 13, 2020
何だか「焙煎」の気配が・・
お楽しみに pic.twitter.com/QO4tc1RYdE
【珈琲遊戯】 飲んでくれなきゃイタズラしちゃうぞ!
— 鳥目散 帰山人 (@kisanjin) October 13, 2020
(注文は既に受付けていますが、「チュリッカチュリーブレンド」は14日夜に公開焙煎後、発送は他の品と一緒に15日以降となります)https://t.co/URzjdDstx4
焙煎
焙煎監督は鳥目散 帰山人氏、焙煎担当はフレーバーコーヒーの中川 正志氏です。
三河新報社では、西尾市内でがんばってみえる企業やお店などを随時、紹介しています。今回は永楽町のコーヒー焙煎業「フレーバーコーヒー」さんです。#三河新報 #西尾市 #がんばってます #永楽町 #フレーバーコーヒー pic.twitter.com/9AcNMDMlJI
— 三河新報 (@mikawashinpo) October 12, 2020
中川氏によると、「一般受けするコーヒー」に仕上がったようです。
【週刊フレーバー 今回の名言】
— 鳥目散 帰山人 (@kisanjin) October 15, 2020
「これなら一般受けするコーヒーですよね」(フレーバーコーヒー中川さん評)
「チュリッカチュリーブレンドを解(と)く」https://t.co/LSjSPPishr
※動画は24分ごろから焙煎機に生豆を1分ごとに投入、42分ごろ焼き上がり、1時間4分ごろ試飲評。
週刊フレーバーで公開焙煎を実施しました。3種の豆を次々に時間差投入する悪魔的焙煎、上手く仕上がって甘くてコクのある「チュリッカチュリーブレンド」ができました。中川正志・長屋幸代・松本直樹の3氏の協力に、またオンタイムで視聴いただいた皆さまに、深謝します。https://t.co/L9orjZk9Xg
— 鳥目散 帰山人 (@kisanjin) October 14, 2020
焙煎の途中の中川氏が心配している様子もありましたが、ぶっつけ本番で成功したようです。
週刊フレーバー(Youtube動画)で31分頃(焙煎7分経過)から、焙煎している中川さんが「火力を上げた方が…」「排気が上がらない…」と盛んに心配していることが、このグラフを見ると身に沁みます。でも、結局何も調整しないで強行しました。結果は大成功。…私、失敗しないので!ww
— 鳥目散 帰山人 (@kisanjin) October 15, 2020
帰山人の珈琲遊戯 チュリッカチュリー ブレンド
チュリッカチュリー
【生豆と焙煎の仕立て】
ベトナム社会主義共和国
ダム・ダ(Dam Da) G1
アラビカ(?詳細不明)
スマトラ式精製(ギリン・バサ) 1/3ニカラグア共和国
シン・マキアージュ(Sin Maquillaje) SHG
カトゥーラ・カスティージョ・ブルボンなど混合
ウォッシュト(湿式精製) 1/3エチオピア連邦民主共和国 ウォレガ地区
レケンプティ(Lekempti) G4
在来種(?詳細不明)
ナチュラル(乾式精製) 1/3フレーバーコーヒーでの公開焙煎で仕上げたブレンドです。
フレーバー通販ページより
3種類の生豆は、元々「スペシャルティ」ではありませんが、
一癖(ひとくせ)アリの評価を受けている暴れ馬ばかりです。
しかし、珈琲遊戯は徹底したソーティング(手選別)を施し、
キレイで力強い風味となるよう原料を磨き上げました。
これをフレーバーコーヒーの富士ローヤル直火R-103改で
焙煎しています。焙煎技法上の今回の目玉は、ずばり
「時間差投入」です。意図的に1種類ずつ3回に分けて投入、
その時間差にによる釜内の環境変動を利用して、
3種各々を狙い通りに仕上げる、悪魔的混合焙煎です。
豊かでスパイシーな香り、奥行き感のあるコクの味わい、
甘くてトロンとしていて、トロンとして甘い、
「飲んでくれなきゃイタズラしちゃうぞ!」…ご笑味ください。
チュリッカチュリー(TRICK or TREAT)は、トリック(trick)とトリート(treat)があるコーヒーです。
ハロウィンは死から始まる。「死」の闇から始めないかぎり「再生」は与えられない。チュリッカチュリー(trick or treat)などと何回叫んでも人間は死ぬ。生命が循環したり再生したりするものか、私には解らない。だが、ハロウィンは闇と出会い死を発見するものなのだ。そこには再生へ生きるトリック(trick)とトリート(treat)がある。
「トリックとトリート」,帰山人の珈琲漫考 2017年10月30日.
昨年10月に発売された2冊の新書、『珈琲の世界史』と『ケルト 再生の思想』。ハロウィン近づく秋の夜長にゆっくりと読み耽るに好い名著と存じます。 pic.twitter.com/HN950DSRiG
— 鳥目散 帰山人 (@kisanjin) October 23, 2018
ハロウィンは闇と出会い死を発見するものなのだ。(今年も、名著2冊、『珈琲の世界史』と『ケルト 再生の思想』が登場する過去記事を掲げておきます)
— 鳥目散 帰山人 (@kisanjin) October 31, 2020
トリックとトリート|帰山人の珈琲漫考https://t.co/JgzpCeVXMx
「Trick or Treat」(チュリッカチュリー)とこどもたちが
フレーバー通販ページより
言いながら、家々を回るハロウィーン独特の俗習が
コロナ禍に負けないように…そんな想いをこめて
「チュリッカチュリーブレンド」と名付けました。
豊かでスパイシーな香り、奥行き感のあるコク味わい、
そんなところにハロウィーンらしさを感じてください。
【珈琲遊戯】 大切なのは‘今’なんだよhttps://t.co/M4kAXT1hlm
— 鳥目散 帰山人 (@kisanjin) October 22, 2020
巷間が盛り上がってるので私も参戦…ということで「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」を鑑賞しないで論じてみた(本当は加藤幹郎氏追悼記事だけど)
— 鳥目散 帰山人 (@kisanjin) October 26, 2020
黎明に散る|帰山人の珈琲漫考https://t.co/GzyY7ndQp0
巷間が盛り上がってるので私も参戦…ということで「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」を鑑賞したので論じてみた。うまい凡作だった。
— 鳥目散 帰山人 (@kisanjin) October 27, 2020
ムー|帰山人の珈琲漫考https://t.co/jMCKtktZq8
ブレンド
チュリッカチュリーは、ベトナム ダム・ダ、ニカラグア シン・マキアージュ、エチオピア レケンプティの3種類のコーヒーのブレンドです。
味
チュリッカチュリー ブレンドは、ベトナムの土っぽさ、エチオピアのクリーンさ、ニカラグア(?)のまろやかな甘さが混在する味わいです。ベトナムの主張が強いコーヒーですが、抽出方法によって支配的な味わいが変化します。まさに、「トリックがある」コーヒーです。
ペーパードリップ
ベトナムの土っぽいフレーバーとすっきりクリーンな味わいが印象的です。甘さは薄く、すっきりとしたクリーンな味わいが印象に残ります。
ネルドリップ
点滴から少しずつ注湯量を増やしていくネルドリップで抽出すると、甘さとまろやかさに際立ちます。冷めてくると、ベトナムがうるさく主張してきます。
松屋式
ベトナムが控えめで、クリーンさと甘さに優れた味わいが印象的です。
チュリッカチュリーブレンド、本日、西尾のフレーバーコーヒーの店頭で飲めます。チュリッカチュリーと言えない中川さんに会いに行ってください。https://t.co/jBOl7fRqUV
— 鳥目散 帰山人 (@kisanjin) October 18, 2020
高木まろやか式
「高木まろやか式」は、帰山人氏の友人である高木 誠氏が発明した抽出法です。
コーヒーの抽出技法「高木まろやか式」は、本当は発想者が「まろやかコーヒー」あるいは「まろやか式」と称していたのだが、発想者の苗字(姓)を付して私が紹介し始めたので、ついに本人のブログでも認められた(笑)
— 鳥目散 帰山人 (@kisanjin) August 28, 2020
高木誠氏のブログ|濃く淹れてうすめて飲むコーヒーhttps://t.co/TC5GhrXGzJ
高木まろやか式では、最初の「かき混ぜ蒸らし」の段階でまろやか成分(良味要素)を濃縮し、その後一気に洗い出すことで、まろやか成分(良味要素)を洗い出し、阻害要素を洗い出さないようにします。
「まろやか成分は全体として溶けやすく、高い濃度の水溶液にも溶け低温でも溶けるのに対し、しぶみ成分は全体として溶けにくく、低い濃度の水溶液にしか溶けず、低温では溶けにくい」。
私はこれをどのコーヒーにも当てはまるものとして、勝手に「まろやか/渋み仮説」と呼んでいますが、元はフレーバーコーヒーの珈琲科学館でうまみとしぶみの性質について言われていることを少しゆるめて言い換えただけです。
「まろやか/渋み仮説」,濃く淹れてうすめて飲むコーヒー 2010年4月19日.
高木まろやか式は、松屋式の考え方を取り入れた抽出法です。
うまみのようにとけやすい部分は濃い水溶液中にもとけますが、 渋味や嫌な苦みなどはとけにくい成分のため薄い水溶液(ものをとかす力が強い) になってはじめてとけます。ですから、コーヒーが薄くなってきたらドリッパーをはずしてしまえば うまみだけのコーヒーがとれるわけです。つまり、前半でうまみが後半で渋味がとける事になるわけです
「松屋式コーヒーのいれ方・プロ用」,フレーバーコーヒー.
高木まろやか式の発明には、コーヒー文化学会の分科会の「そこにいたIさん」である帰山人氏の助言も役立っているようです。
一方、サイクロン式抽出をコーヒー文化学会の焙煎・抽出委員会という分科会でプロの方々に見ていただいたとき、うすめて飲むということに大きな反発がありがっかりしました。しかし、そこにいたIさんが皆さんに対して松屋式もやはり濃く淹れてうすめて飲むのですよ、と擁護してくださって非常に嬉しく思ったものです。
「まろやか/渋み仮説」,濃く淹れてうすめて飲むコーヒー 2010年4月19日.
《ブラインドで試飲してもらいましたが、みごと全員が「高木まろやか式」の方が美味しいと答えてくれました》…オレも受講したかったなぁ(それにしても松屋式で淹れるコーヒー屋がここまでやるとは、サスガ土岐「まめ蔵」:笑)https://t.co/RaMMg0wvAG
— 鳥目散 帰山人 (@kisanjin) October 13, 2020
8月下旬にフレーバーコーヒー(愛知県西尾市)のWeb番組「週刊フレーバー」で「高木まろやか式」として紹介した。検証と試飲の結果は予想以上にまろやかで良好、この新たな「濃く淹れてうすめるコーヒー」の技法は‘使える’。特に、(フレーバコーヒーの中川正志氏が‘泥団子’と名付けた)‘かき混ぜ蒸らし’は、新たな実理として追究に値する。以来、私は抽出条件を細かに変えながら「高木まろやか式」で淹れ続けている。しばらく、遊べそうである。
「秋思まろやか」,帰山人の珈琲漫考 2020年10月03日.
高木まろやか式で抽出すると、淹れたてはクリーンさに優れ、冷めてくるとまろやかさが増してきます。温かい状態でも冷めた状態でもベトナムが主張せず、冷めてきたときのまろやかさとクリーンさに特に優れています。
比較
甘さ
- ネルドリップ
- 松屋式、高木まろやか式
- ペーパードリップ
まろやかさ
- ネルドリップ
- 高木まろやか式
- 松屋式
- ペーパードリップ
クリーンさ
- 松屋式
- 高木まろやか式
- ペーパードリップ
- ネルドリップ
すっきり
- ペーパードリップ
- 松屋式
- 高木まろやか式
- ネルドリップ
冷めたとき
- 高木まろやか式
- 松屋式
- ペーパードリップ
- ネルドリップ
甘さはネルドリップが際立ち、松屋式と高木まろやか式が同列、次にペーパードリップの順、まろやかさはネルドリップ、高木まろやか式、松屋式、ペーパードリップの順、クリーンさは松屋式、高木まろやか式、ペーパードリップ、ネルドリップの順、すっきりとした味わいは、ペーパードリップ、松屋式、高木まろやか式、ネルドリップの順、冷めてきたときの味わいは、高木まろやか式、松屋式、ペーパードリップ、ネルドリップの順、といった印象です。
主張の強いベトナムによって、抽出による味の違いがわかりやすく感じられます。
チュリッカチュリーブレンド で マシュマロコーヒー
— 鳥目散 帰山人 (@kisanjin) October 24, 2020
おいしいよ 【珈琲遊戯】 pic.twitter.com/iYw8JRZn3V