
丸美珈琲店 コスタリカ モンテ・コペイ・コーヒーです。
丸美珈琲店(MARUMI COFFEE)は、2006年4月に創業した札幌市のスペシャルティコーヒー専門店です。現在札幌市内に6店舗展開しています。
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コスタリカ モンテ・コペイ・コーヒー
モンテ・コペイ・コーヒー
モンテ・コペイ・コーヒー(Monte Copey Coffee)は、 コスタリカ(Costa Rica)サン・ホセ州(San José Province)ドータ・カントン(Dota Canton)サンタ・マリア地区(Santa María District)に位置するマイクロミル(Micromill)です。コーヒー生産地域としては、タラス(Tarrazú)に区分されます。
2009年にルイス・エンリケ・ナバーロ・グラナドス(Luis Enrique Navarro Granados)と、彼の兄弟ホスエ(Josue)によって設立されたマイクロミルです。ナバーロ家は代々コーヒー生産者の一族で、現在で第4世代目です。
ナバーロ家
ナバーロ家のコーヒー生産は、ドータ渓谷(Dota Valley)にティピカを植えたことから始まりました。第3世代のエンリケ・ナバーロ・シニア(Enrique Navarro Sr.)は、彼の祖父(第1世代)がこの地域で最大のコーヒー生産者の1人だったため、その遺産を受け継ぐことを考えました。
彼は18歳のとき、最初の農園を購入しました。彼はその時、この地域で最も大きなコーヒー協同組合である「クープ・タラス(CoopeTarrazú R.L)」で働いていました。彼はそこで、その植物について強い関心を持ち、どのように栽培するのが最善なのかを学びました。
1990年代初頭に、エンリケ・ナバーロ・シニアは、現在モンテ・コペイ・コーヒーが位置している場所に3ヘクタールの農園を購入しました。当時は標高1,800mの高地ではコーヒー生産は難しいと考えられていましたが、すぐに高品質なコーヒー生産が可能であることがわかりました。
やがてエンリケ・ナバーロ・シニアの息子で、第4世代のエンリケ・ナバーロが16歳で学校をやめ、家族経営のコーヒー農園の仕事に情熱を注ぐことになりました。
2009年に、第4世代のエンリケ・ナバーロとホスエが、家族経営の農園を引き継ぎ、コスタリカで最高のコーヒーを生産することを決めました。従来のコーヒーの生産方法を改め、高品質なスペシャルティコーヒーの生産に集中しました。
彼らはまず、生産と品質を改善するために、ペナゴス(Penagos)と呼ばれる機械式パルピング・マシーンに投資しました。それから22の乾燥用のテーブルを作ることで、コーヒーの汚染を防ぎ、ゆっくりとした乾燥を可能にしました。
彼らは設備投資だけではなく、生産方法も改善しました。標高、気候、品種、日射量、土壌など、どの要因がどのような条件で優れた品質のコーヒーを生み出すのかを科学的に分析しました。
モンテ・コペイ・コーヒーの所有農園では、バク、パカ、ハナグマ、ペッカリーなどの野生動物を見ることができ、農園の西向きの斜面にはイチジクやバナナなどシェードツリーとして植えられています。
井崎 英典バリスタとワールド・バリスタ・チャンピオンシップ(WBC)
2013年に、当時丸山珈琲に所属していた井崎 英典(いざき ひでのり)バリスタは、コスタリカ サモラ農園(Finca Zamora)のブラック・ハニー精製のコーヒーを使用し、ワールド・バリスタ・チャンピオンシップ(WBC)(World Barista Championship)に挑戦しました。
この時の「Umami フレーバー」のプレゼンテーションが、SNS上で物議を醸しました。
スペシャルティコーヒーの生産とマイクロミルの設立から4年後の2014年、モンテ・コペイ・コーヒーの所有農園であるラ・メサ農園(Finca La Mesa)のカツーラ(Caturra)が、コスタリカ カップ・オブ・エクセレンス(CoE)(Cup of Excellence)で92.67点を獲得し第1位に輝きました。
同じ2014年に、井崎バリスタはラ・メサ農園のティピカを使用し、ワールド・バリスタ・チャンピオンシップ(WBC)に再挑戦しました。そして、彼はアジア人および日本人として初の優勝を果たしました。
モンテ・コペイ・コーヒーで生産されるコーヒーは、井崎バリスタが使用していたコーヒーということもあって、その70%が日本や韓国などのアジアに出荷されています。現在は国際的な需要の増加に伴い、その需要を満たすための生産量の増加を課題としています。
丸美珈琲店 コスタリカ メサ農園 イエローハニー

<このコーヒーについて>
丸美珈琲店
2018年春にオーナーの後藤が生産地を訪れた際にカッピングし、買い付けを決めたコーヒーです。
コスタリカのタラス地区に位置するメサ農園は2014年コスタリカのCoEで優勝した経験のある農園です。
モンテコペイはエンリケ・ナバーロ氏の父がスタートさせ、現在では隅々まで丁寧に掃除が行き届いているなど仕事に対する情熱や思いが伝わってくるマイクロミルだと言えます。
標高が高すぎて水が得にくいこの地区での生産がハニー・プロセスへのチャレンジへのきっかけとなり、品質向上を常に目指すナバーロ家は今ではコスタリカを代表するスペシャルティコーヒー生産者になりました。
素晴らしいマイクロクライメイト、完璧といえる木々の健康状態、完熟のチェリー、丁寧なプロセス、どれが欠けてもモンテコペイの味わいにはならず、決して妥協しない姿勢とコーヒーへの熱い想いが詰まった逸品です。
ラ・メサ農園
ラ・メサ農園(Finca La Mesa)は、コスタリカ(Costa Rica)サン・ホセ州(San José Province)タラス・カントン(Tarrazú Canton)ラ・バンデラ・デ・ドータ(La Bandera de Dota)に位置しています
ラ・メサ農園は、モンテ・コペイ・コーヒーを代表する農園です。農園主はエンリケ・ナバーロです。現在はエンリケ氏とその家族によって運営されています。
品種
品種はカツアイ(Catuai)です。
カツアイは、1949年にムンドノーボとカツーラの交配から生まれた非常に生産性の高い品種です。密集栽培に適しており、実が枝から落ちにくいので、強風や大雨の地域に適しています。ブラジルの主要栽培品種の1つで、イエロー・カツアイ (Yellow Catuai)とレッド・カツアイ(Red Catuai)があります。平均サイズはスクリーン16と大粒です。メサ農園のようなコスタリカの特に高い標高に位置する農園での栽培に適した品種です。
味はブルボンに似て、優しい甘さに優れた品種です。このロットは、このカツアイをイエローハニーで精製することによって、甘さに優れたコーヒーに仕上げています。

味
フルーティーな酸味とイエローハニー精製の甘さのバランスに優れています。スッキリしてクリーンな口当たりのコーヒーです。
丸美珈琲店 コスタリカ アルト農園 イエローハニー

昨年オーナーの後藤が生産地を訪れた際に買い付けを決めた、
弊社へも視察に来てくれたエンリケさんの作ったコーヒーです。
生産者の技とマイクロクライメイトが生み出す素晴らしい風味をお楽しみください。
ブラウンシュガーや蜂蜜を思わせる濃密な甘さ。
完熟プラムのような果実感のある味わい。
丸美珈琲店
エル・アルト農園
エル・アルト農園(El Alto)は、モンテ・コペイ・コーヒーが所有する農園の1つです。2005年に購入された農園で、2009年からカツーラ(Caturra)、ティピカ(Typica)、ビジャロボス(Villalobos)の品種のコーヒー栽培を始めました。
「エル・アルト(El Alto)」と言う農園名は、1990年代にナバーロ家が始めたエル・アルト(El Alto)という食料品事業から取られました。この農園を購入することができたのは、この食料品事業の利益のためであり、食料品事業は、第4世代のエンリケの母親が販売していた自家製アイスクリームのおかげで人気になりました。「エル・アルト(El Alto)」という言葉は「高さ」を意味する言葉でもあるため、この農園名は家族のビジネスへの愛着と農園の最高峰という二重の意味を持っています。
コーヒー栽培を始めた最初の年はうまくいきませんでした。植えられた約20,000本のコーヒーノキは、この場所の気候と標高に耐えることができずに、失われていまいました。
しかし、エンリケは再びコーヒー栽培に挑み、5年後の2014年のカップ・オブ・エクセレンス(CoE)で、カツーラが90.03点を獲得し第2位に輝くまでに農園を成長させました。2019年には、87.69点を獲得し第21位に入賞しました。

味
アプリコットやプラムのような果実感のあるフレーバー、ボディを伴った甘さ、酸味がしっかり感じられる焙煎度合いで、コスタリカらしいクリーンな味わいです。
丸美珈琲店 コスタリカ アルコン農園 イエローハニー

オーナーの後藤が生産地であるコスタリカで直接買い付けをしてきたコーヒーです。
コスタリカを代表する生産者とも言えるタラス地区にあるモンテコペイ マイクロミルのコーヒーです。
日々試行錯誤をしながら新技術を取り入れ、毎年素晴らしいコーヒーを生産しています。まろやかでとろりとした口当たり
丸美珈琲店
優しい果実感のある綺麗な味わいで
ハチミツやシロップのような甘い風味
エル・アルコン農園
エル・アルコン農園(Finca El Halcon)は、 コスタリカ(Costa Rica)サン・ホセ州(San José Province)ドータ・カントン(Dota Canton)に位置する農園です。
「エル・アルコン(El Halcon)」という農園名は、農園に住んでいるタカに由来しています。農園では、カツーラ(Caturra)が栽培されています。
エル・アルコン農園は、コスタリカ カップ・オブ・エクセレンス(CoE)において、2012年に88.67点を獲得し第4位、2014年に89.83点を獲得し第4位、2016年に87.31点を獲得し第16位に入賞しています。

味

一口目に鼻の奥に抜けるようなヘーゼルナッツのようなフレーバーが広がり、冷めてくると酸味とシロップのような口当たりが生まれます。ハニー精製の特徴がよく表現された味わいのコーヒーです。
<参考>
Monte Copey Costa Rican Coffee<https://montecopeycoffee.com/blogs/monte-copey-estate-coffee-of-costa-rica>
"High in the hills, Monte Copey coffee farm strives to grow Costa Rica's best",The Tico Times<https://ticotimes.net/travel/monte-copey-highly-perched-gem-costa-ricas-coffee-growing-region>