帰山人の珈琲遊戯 ペルー カフェ オルキデアです。
帰山人の珈琲遊戯(GAME of COFFEE)は、2017年に始まった鳥目散 帰山人(とりめちる きさんじん)氏による焙煎豆販売です。
ペルー カフェ オルキデア
カフェ オルキデア
カフェ オルキデア(Café Orquidea)は、ペルー(Peru)アマソナス州(Amazonas Region)ロドリゲス・デ・メンドーサ郡(Rodríguez de Mendoza Province)チリモト地区(Chirimoto District)アチャマル村(Achamal)に位置する農園またはそこで生産されるコーヒーのブランドです。
この地域は、ペルー北部アンデス東部山脈とアマゾン熱帯雨林の間を走るウアヤバンバ渓谷(Huayabamba Valley)という人里離れた場所に位置しています。この地域は蘭(ラン)の栽培で知られており、スペイン語で「蘭(ラン)」を意味する「オルキデア(Orquidea)」の農園名は、ここから取られています。
オーナーは高橋 克彦(たかはし かつひこ)氏です。彼は2002年にアチャマル村の女性と結婚し、日本で暮らしていましたが、2007年にアチャマル村へ渡り、コーヒー生産を始めました。
高橋氏は、2007年にペルーのロドリゲス・デ・メンドーサ郡サン・ニコラス地区(San Nicolas District)に、E.S.S.C.P.E. S.A.C. (エコロジー製品の持続可能性のマーケティングの協力事業有限会社(スペイン語:Empresa Socio Sostenible Comercializadora de Productos Ecológicos Sociedad Anónima Cerrada))を設立、2014年にアプリサ(APRYSA)(アマソナス統合的持続可能性生産者組合(スペイン語:Asociacion de Productores Integral y Sostenible de Amazonas))という協同組合を設立しました。組合員は14世帯から始まり、現在(2021年)250世帯にまで増えています。
また、2015年には、「コーヒー生産者が援助・支援を受けずに、自助努力により、より良い品質、顧客の要求するコーヒーを栽培し、持続可能な社会を構築し、常に向上する状態をつくること」を目的に、日本の神奈川県鎌倉市に株式会社KMC(K(顔の)M(見える)C(コーヒー))を設立しました。
高橋さんのペルーとの縁は、前職でのペルー人の同僚の誘いで、25歳でリマを訪れたことに始まる。その後、リマで知り合った女性と結婚して日本で暮らすが、妻の実家や地域のために働きたいという志とともに、2007年に辞職してアチャマル村に渡った。
「コーヒー栽培にかける、熱い思いに導かれて。」,コーヒー・ワンダーランド.
妻の家族の助力もあって農地は購入できたが、コーヒー栽培は未経験。知人の助言や書籍の情報が頼りだった。
「この村で僕が受け入れられたのは、妻の家族の存在に加えて、コーヒー豆の仲買人としてでなく、生産者として仕事をしているからです」と高橋さん。実際に、取材中の隣人や妻の家族との会話に、高橋さんが地域で高く信頼されている様子が見受けられた。
ペルーでの活動と並行して日本では、家族の暮らす鎌倉にコーヒー専門輸入会社を構え、大学での講演などを通じて、地道に販路を築き上げてきた。
高橋氏の活動は、テレビ東京系列『世界ナゼそこに?日本人 〜知られざる波瀾万丈伝〜』の2014年12月29日放送回、「大切な娘の死を乗り越え、なぜかペルー人の奥さんを日本に残し ペルーの秘境の村で暮らす日本人」で特集されました。
鳥目散 帰山人氏は、2016年2月6日にカフェ・ド・ギャラリー アダチ(現カフェ・アダチ)で開催された高橋 克彦氏の講演「ペルーのコーヒー栽培の話」で、高橋氏から直接話を聴いています。
2016年2月6日、日の暮れに会場である岐阜県関市の「カフェ・ド・ギャラリー アダチ」に到着。店の方々や参加者と歓談後、高橋克彦氏の講演を聴く。
「ペルーの声」, 帰山人の珈琲漫考 2016年2月7日.
品種
品種はティピカ(Typica)とカチモール(Catimor)です。
カフェ オルキデアは、2013年から2014年に流行したコーヒーさび病菌により、ティピカのコーヒーノキが全滅し、カチモールへの植え替えが進みました。
また、ゲイシャ(Geisha)/パカマラ(Pacamara)の栽培も行っています。
精製方法
精製方法はウォッシュト(Washed)です。
帰山人の珈琲遊戯 ペルー カフェ オルキデア
【生豆と焙煎の仕立て】
ペルー共和国 アマゾナス州
ウアヤバンバ地区 アチャマル村界隈
カフェ オルキデア(E.S.S.C.P.E. S.A.C)
カティモール・ティピカ ウォッシュト(湿式精製) 100%
高橋克彦氏がペルーに移住してアチャマル村界隈の
農家を率いて栽培・精製しているペルーコーヒーです。
今般の新豆ロットは実に揃いの好い丁寧な仕上がり
(他方で、なぜか大粒のピーベリーが多いけれども)、
実質の無農薬栽培でフェアトレードな原料豆ですが、
その能書きよりも、素朴ながら丁寧に作られた正に
田舎臭い稀少なスペシャルティであることを推します。直火の手廻し焙煎機で火力一定の「一本焼き」、
フレーバー通販ページ
焙煎時間19分15秒で、浅めの深煎りに仕上げました。
ペルーコーヒーらしい酸味の少ない独特の甘苦さ、
オルキデア(蘭)に通ずる(?)フローラルな香り、
これが渾然としたビザール(奇妙)が実に好いです。
高橋克彦氏の尽力を感じながら、ご笑味ください。
味
フローラルな甘さが広がるクリーンな味わいが印象的です。甘さが広がるフレーバーと深煎りの苦味の対比が印象的な味わいです。