スターバックス リザーブ®:ペルー エル リリオ
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今回はスターバックス リザーブ®のペルー エル リリオの紹介です。スターバックスは言わずと知れた世界的なコーヒーチェーンです。スターバックス リザーブ®は一部限定店舗でのみ取り扱われる希少なコーヒー豆です。お店で飲むこともできますが、豆を購入することもできます。お店ではクローバーというスターバックス独自の抽出マシーンで淹れたコーヒーを飲むことができます。

スターバックス リザーブ®のペルー エル リリオ

ペルーは南アメリカ大陸西部に位置する国です。首都はリマです。南米大陸西部に位置し、チリとエクアドルの間に1,285,220平方キロメートルの国土を有するペルーは、南北へ走るアンデス山脈からジャングルに覆われたアマゾン川流域の密林地帯まで、変化に富んだ地形と気候を有しています。気候は熱帯の東部、乾燥した砂漠の西部の乾燥、寒暖差のあるアンデス山脈までさまざまです。地形は西部の沿岸地方(コスタ)、高く険しいアンデス中央部(シエラ)、アマゾン流域の東部の低地のジャングル(サルバ)などがあり、ペルーの地形と気候は密接に関連しています。ペルーのコーヒー輸出は、世界的なコーヒー供給の2%を占めています。ペルーのコーヒーは伝統的な手法で栽培された高品質のアラビカ種として世界的な評価を得ています。

ペルーのコーヒー栽培は1700年代に始まりました。ペルーには11万人以上のコーヒー栽培者がおり、彼らのほとんどはこれらの地元の人であり、第2言語としてスペイン語を話します。ペルーのコーヒー農家は、電気や水道などを有していない2〜3ヘクタールの小規模農園です。5月から9月にかけて、農家は完熟したチェリーを手摘み、ペルーに伝統的な小さなマイクロウエットミリング(micro-wet-milling)で精製されます。この伝統は、河川を汚染するパルプ工場の壊滅的な影響からペルーの水資源を保護しました。コーヒーを処理した後、ほとんどのコーヒー農家は豆を徒歩またはラバでー30分から8時間に及ぶこともあるー最寄りの町に持ち帰ります。土曜日の広場は周辺のコーヒー農家のための市場になります。コーヒー農家はコーヒーを売って、自分たちの生活のための商品を買って帰ります。   

これらの広場のコーヒー市場において、不幸な、しかしあまりにも一般的なことは、農家は個人でコーヒーを販売するしかないことです。小規模農園のため信頼性が低く、コーヒーを管理するスペースがなく、共同のスペースもないため、販売できる量にも限りがあります。このためコーヒー農家は一般的に低価格を受け入れるしかありません。またコーヒー農園が遠隔地になればなるほど、コーヒーは混合されて取引されます。この組織化されていない分離された取引システムによって、コーヒーの生産履歴を追跡することが困難になりました。ペルーでは長い間、コーヒーは重量で売買されていたため、高品質のコーヒーを生産するという考えがありませんでした。また中間業者は、コーヒー袋に砂と水を投げ込むことによって重量を増やすことさえ知られていました。

近年になり、ペルーで小規模協同組合が組織され、コーヒーの国際的な公正取引と流通の有機的なネットワークを組織して、コーヒー産業の成長を促進しています。ペルーの10万人以上の小規模農家の推定25~25%が現在、この協同組合に属しています。これらの協同組合は、イコールエクスチェンジ(Equal Exchange、1986年に設立されたアメリカのフェアトレード会社)などのパートナーと協力して、ペルーの小規模協同組合は、世界第1位のオーガニックコーヒーの生産国であるメキシコに次いで、フェアトレード認定コーヒーの第2位のサプライヤーになりました。これらの市場を通して売られるより高いコーヒーの価格は、ペルーの協同組合を強化し、コーヒー農家に利益と安定した収入をもたらしました。またコーヒー農家は協同組合への参加することによって、生産手段の所有と管理を学び、そしてトレーニングや農家同士の交流を通じて共有される学習プロセスによって、コーヒー生産者としての協同のアイデンティを獲得できます。

スターバックス リザーブ®のペルー エル リリオが生産されるエル リリオは、ペルー北部カハマルカ州(Departamento de Cajamarca)コラサに位置しています。ペルー北部のエクアドルとの国境近くに位置するエル リリオ(標高1,700-1,900m)は、アンデス北部に位置しています。高地の気候と、この地域の粘土質に腐葉土が混ざった恵まれた肥沃な土壌は、高品質のコーヒー生産にふさわしい環境です。しかしアンデス北部高地の険しい地形を、コーヒーチェリーを輸送するために横断されなければなりません。 輸送は、自転車、オートバイ、ラバ、ウマなどを介して、北部アンデスの岩場と険しい泥だらけの崖を横切ることができる手段で行われます。現地からの輸送には数時間かかることがあります。

生まれ故郷であるエル リリオ出身のオマル・バンダ(Omar Banda) 氏はアグロノミスト(農学者)です。彼は故郷を離れてアグロノミー(農学)を学びました。アグロノミーとは、食物、燃料、繊維、農地醸成のために生産、使用される植物に関する科学を意味します。オマル・バンダ氏や、スターバックスのファーマーサポートセンターに所属するアグロノミストたちは、コーヒー栽培や品質の向上について、重要な役割を担っています。スターバックスのファーマーサポートセンターは、すべてのコーヒーが責任を持って栽培され、倫理的に取引されるために、生産者の生活向上、高品質なコーヒー豆の継続的な供給を目的とした、アグロノミストを集めた技術支援センターであるファーマーサポートセンターを2004年にラテンアメリカのコスタリカに設立しました。ファーマーサポートセンターはその後、ルワンダ、中国、タンザニア、コロンビア、エチオピアの各コーヒー生産地にも開設され、コーヒー生産者たちをサポートしています。

オマル・バンダ氏はアグロノミーを学んだ後、故郷のエル リリオに戻り、農園を開きました。エル リリオ農園はペルーの他の多くのコーヒー農園と同様に、小規模協同組合の管理の下、有機農業でコーヒーを栽培しています。オマル バンダ氏は、アグロノミストとしてエル リリオの生産者たちと協力し、コーヒーの品質と生産性の向上と、さび病対策に取り組んでいます。さび病とは、かび菌がコーヒーの葉を侵してしまう病気です。コーヒーの葉が錆びたように見えることからそう呼ばれています。この病気にかかると光合成が妨げられ、コーヒーにとって必要な栄養が実に届かず、収穫量が大きく減ってしまいます。さび病はコーヒーの収穫量に壊滅的な影響を与えますが、ラテンアメリカの他の産地と同様、ペルーもさび病が発生しやすい生産地です。オマル氏は自らのアグロノミストとしての知識を活かし、小規模協同組合を通じて地元の小規模生産者たちと自らの知識を共有し、エル リリオ農園を模範的な農園にすることによって、コーヒーの品質と生産性の向上のために協力しています。

味はチョコレートやココアのような風味と、口当たり柔らかくなめらかなコクが特徴です。アンデス高地特有のドライフルーツのような酸味と甘味、苦味は若干強めですが、全体的にバランスのとれたコーヒー豆です。

ペルー北部で生産されるコーヒーはチョコレートやココアのような風味が特徴的です。その中に酸味や甘味など産地によって味わいに変化が生まれます。同じスターバックス リザーブ®のペルー アマソナス ウアンボと比較すると、チョコレートのような風味とコクは同じですが、エル リリオの方が酸味が少なく、コクが強めです。よりバランスの取れた味わいなのがエル リリオで、より酸味が強く、コクは控えめで、飲みやすいのがアマソナス ウアンボです。

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STARBUCKS RESERVE®とは

スターバックス リザーブ® コーヒーは、世界中のスターバックスの中でも限定店舗で販売しております。また、ご注文ごとにコーヒー豆を挽き、一杯ずつおいれしたコーヒーのご提供をしています。(スターバックスホームページより)

スターバックス リザーブ®を購入すると、商品説明のカードを挟んだこちらの用紙がもらえます。

こちらが商品説明のカードです。コーヒーについて詳しい説明が書いてあります。

※ラベルデザイン
エル リリオとは「ユリ」という意味です。ユリはペルーに育つ美しい花であるだけでなく、アグロノミストであるオマル バンダさんの故郷の名でもあります。オマルさんは自身のコーヒー農園とこの地域の繁栄の手助けをするために帰郷しました。ペルー産の鮮やかな色のユリの花びらをデザインの中心に据え、その周囲を満たすように描かれた模様は、この地方にある「オトゥスコの窓」と呼ばれる荘厳な古代遺跡をモチーフにしたものです。その遺跡が感じさせる深い歴史と美しさは、オマルさんが帰郷した理由のひとつでもあります。

スターバックスホームページより

初回購入時にコーヒーパスポートがもらえます。

中にコーヒーの基本情報(味わい方、ロースト方法、加工法、コーヒーの淹れ方など)と、スターバックスのコーヒーについての情報が載っています。中身が充実しているので、コーヒーパスポートをもらうためだけでもスターバックス リザーブ®を購入する価値があると思います。

スターバックス リザーブ®のページもあり、こちらに商品を購入するともらえるスタンプを貼って、コーヒーについての感想が書き込めるようになっています。

100gと250g単位で売っています。こちらは100gです。

焙煎

スターバックスは、コーヒをローストのレベルで、スターバックスブロンドロースト(浅煎り)、スターバックスミディアムロースト(中煎り)、スターバックスダークロースト(深煎り)の3つに分類しました。豆ごとに少しずつ異なるローストの時間や温度を40年もの蓄積された経験と技術をもったマスターロースターが探求しています。こちらのペルー エル リリオはスターバックスミディアムであると思われます。

焙煎:スターバックスミディアム

バランスのとれた、まろやかさと豊かな風味が特長。

「コーヒーはみんなで分かち合い、探求するために存在しています!ペルー エル リリオを様々な方法で抽出することによって、ペルー産コーヒーがいかに柔軟性に富んだコーヒーであるかが分かります。ぺルー エル リリオをケメックス、もしくはプアオーバーで抽出すると、鮮やかな柑橘系の風味の中にほのかなココアやトフィーのような味わいを感じられます。コーヒープレスやクローバーといった浸漬式の方法で抽出する場合、よりはっきりとココアとトフィーの風味を感じつつ、柔らかでなめらかなコクを楽しむことができます。」
シニア コーヒー クオリティ デベロップメント スペシャリスト
セルジオ アルバレス

スターバックスホームページより

欠豆、貝殻豆が若干あります。

ペルーコーヒーに特徴的なチョコレートやココアのような風味が特徴的です。口当たり柔らかくなめらかなコクがあり、バランスが取れた味わいです。スターバックスのコーヒーは深く煎る傾向にあるため、苦味が強めに感じられます。


[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

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