丘の上珈琲(珈琲考房):ルワンダ バフコーヒー ニャルシザCWS

丘の上珈琲(珈琲考房)のルワンダ バフコーヒー ニャルシザCWSです。丘の上珈琲(珈琲考房)は北海道夕張郡にある自家焙煎珈琲店です。

ルワンダ バフコーヒー ニャルシザCWS

スポンサーリンク

ルワンダ

ルワンダは中部アフリカに位置するアフリカで最も人口密度の高い小さな内陸国です。西にコンゴ民主共和国、北にウガンダ、東にタンザニア、南にブルンジと国境を接しています。ルワンダは平均標高1600mの自然豊かな高原地帯にあります。「千の丘」と呼ばれるように、起伏に富んだ地形をしていています。

ルワンダは東西南北の4つの地域によって、地形・気候の特徴がそれぞれ異なります、東はナイル川、西はコンゴ川が流れているため、豊富な水資源を利用できます。火山に面する北部は肥沃な火山灰の土壌で、原生林が豊かな南部は有機土壌で、コーヒーは農薬をほとんど使用せず、自然栽培が行われています。ルワンダ バフコーヒーを生産するニヤルシザCWS(コーヒー・ウォッシング・ステーション、Coffee Washing Stationの略)はルワンダ南西部に位置しています。

ルワンダは内戦が続いていましたが、現在は治安が非常に良くなっています。また、「アフリカの奇跡」と呼ばれる未曾有の発展を遂げ、その発展にはコーヒー生産が大きな比重を占めています。ルワンダは他のアフリカ諸国と違い地下資源を持たないため、農業が主な産業となっています。そのなかでも、コーヒーは輸出第一位を占める最も重要な農作物です。ルワンダでは、コーヒーは20世紀初頭までは外貨を獲得できる唯一の生産物でした。

ルワンダコーヒーの歴史は、1904年にドイツ人宣教師たちによりルワンダに持ち込まれ、1930年の植民地時代に外貨獲得の政策として、各農家に70本のコーヒーの木の栽培を義務づけたことが始まりです。現在でも大規模なコーヒー農場はなく、50万にも上る小規模農家が各農家毎に約200本のコーヒーの木を栽培していいます。

スポンサーリンク

バフコーヒー ニヤルシザCWS

ルワンダ バフコーヒー、wataruspecialtyより

バフコーヒー(Buf Café)は、2003年にエピファニ・ムカシャカ(Epiphanie Mukashyaka)女史によって設立されたコーヒー会社です。エピファニ女史はルワンダ・スペシャルティコーヒーのファーストレディとも呼ばれている存在で、現在は息子のサミュエル・ムヒルワ(Samuel Muhirwa)氏と共に運営をしています。

バフコーヒー(Buf Café)の「バフ(Buf)」とは、CWSが位置する場所の以前の地名である「バフンドゥ(Bufundu)」から取られています。

エピファニ・ムカシャカ女史

エピファニ・ムカシャカ女史、Buf Coffee ホームページより

エピファニ女史は1959年生まれ、1994年のルワンダ虐殺で夫を失い、未亡人となりました。しかし、家族で経営していた小さなコーヒー農園を止めることはなく、自らのビジネスを再構築し、それを発展させ、地域コミュニティを作り上げました。

彼女は、ルワンダ開発銀行からの融資とアメリカ合衆国国際開発庁(United States Agency for International Development(USAID))の資金によるPEARLプロジェクトの支援を受けて、2003年にレメラ・ウォッシング・ステーション(Remera Washing Station)を設立し、バフコーヒーを始めました。

このPEARLプロジェクトは、ルワンダコーヒーの量から質への転換を図り、ルワンダ・スペシャルティコーヒーへの扉を開きました。

PEARLプロジェクトとその後継のSPREADというというプロジェクトは、1994年のルワンダ虐殺と1990年代のコーヒー危機の2つの災厄から、ルワンダコーヒーの小規模生産者を救うものとして非常に重要なものでした。

バフコーヒーは、レメラ(Remera)、ウムレジェ(Umurage)、ウブンウェ(Ubumwe)、ニヤルシザ(Nyarusiza)の4つのCWSを所有しています。

受賞歴

ルワンダは、2008年にアフリカ大陸で始めてカップ・オブ・エクセレンス(Cup of Excellence(CoE))の開催国になりました。

バフコーヒーは、2008年の初のカップ・オブ・エクセレンスで、レメラCWSのブルボン(Bourbón)のフリー・ウォッシュト(Fully Washed)が88.36点を獲得し第7位、ニヤルシザCWSのブルボンのフリー・ウォッシュトが86.98点を獲得し第11位、ニヤルシザCWSのブルボンのフリー・ウォッシュトが85.55点を獲得し第18位、ニヤルシザCWSのブルボンのフリー・ウォッシュトが84.50点を獲得し第23位に入賞しました。

2010年は、ニヤルシザCWSのブルボンのウェット・プロセス(Wet Process)が85.93点を獲得し第14位に入賞しました。

2011年は、ニヤルシザCWSのブルボンのドライ・プロセス(Dry Processing)が85.56点を獲得し第23位に入賞、ニヤルシザCWSのブルボンのドライ・プロセスが84.00点を獲得し第36位に入賞しました。

2012年は、レメラCWSのブルボンのウォッシュト(Washed)が88.58点を獲得し第7位、ニヤルシザCWSのブルボンのウォッシュトが86.39点を獲得し第19位に入賞しました。

2014年は、レメラCWSのブルボンのウォッシュトが85.74点を獲得し第24位に入賞しました。

ニヤルシザCWS

ニヤルシザCWS、Buf Coffee ホームページより

ニヤルシザCWS(Nyarusiza Coffee Washing Station)は、ルワンダ南西部、南ニャマガベ州(Nyamagabe District of Southern Province)カメゲリ(Kamegeri)地区に位置しています。

ニヤルシザCWSは、2005年にそのエピファニ女史によって設立されたコーヒー・ウォッシング・ステーションであり、カップ・オブ・エクセレンスで数多くの受賞歴を持っています

ニヤルシザCWSの標高は1,743m、生産農園の標高は1,800m-2,000mの地帯にあります。南ニャマガベ地区は高い標高がもたらす気温差により、コーヒーチェリーがゆっくりと熟成して高品質なコーヒーが生産できる環境となっています。

ルワンダ最大のキブ湖(Lake Kivu)やニュングウエ森林国立公園(Nyungwe National Park)がすぐ西にあり、肥沃な火山灰土壌、適度な降水量、年間を通じて温暖な気候、高い標高と高品質なコーヒー栽培に恵まれた自然環境です。 

生産農家は300本ほどのコーヒーノキを栽培する小規模農家がほとんどで、一部の土地を使用してトウモロコシや豆などの他の作物を栽培し、生計を立てています。

品種

ルワンダは肥沃な火山灰の土壌のため、栽培品種のほとんどはアラビカ種です。ニャガタレCWSでは、ブルボン(Bourbon)が栽培されています。

精製方法

精製方法はウォッシュト(Washed、湿式)です。

ウォッシュトは収穫したコーヒーチェリーをパルピング(pulping、果肉除去)し、発酵と水洗い後、パーチメント(Parchment)付きコーヒー豆を乾燥させ脱穀する方法です。ウォッシュトでは水洗いするためキレイな味わいに仕上がります。

ルワンダには大規模な農園はなく、ほとんどすべてが小規模の農園なので、小規模農園が集まってコーヒー・ウォッシング・ステーション(CWS)を組織しています。CWSの近隣農園で収穫されたコーヒーチェリーがウォッシング・ステーションという水洗場に持ち込まれ、パルピング(Pulping、果肉除去)、水洗されます。

ニヤルシザCWSの精製処理には、すべての過程でニュングウエ森林国立公園(Nyungwe National Park)からの豊富でキレイな水を使用されます。そのことで、コーヒーに豊かでクリーンな風味が生まれます。

パルピング後のパーチメントは一夜の間、約12-18時間発酵され、その後比重選別によって等級分けされます。その後、パーチメントを約24時間水に浸して水分含有量を安定させます。

水洗後、「アフリカン・ベッド(African Beds)」という網の目のような敷物を敷いたパティオで、コーヒーチェリーを天日乾燥させます。アフリカン・ベッドは通気性抜群で、コーヒーチェリーを均一に乾燥させることができます。

この乾燥工程において未熟豆や欠点豆が取り除かれます、ルワンダのほとんどのCWSと同様に、この工程を担当するのは女性です。

ミルクチョコレートのような甘い香りと甘味、青リンゴのようなフルーティーな酸味、豊かなコクとまろやかな口当たりコーヒーです。香り、甘味、コクが特徴的で、ビロードのような口当たりが特に素晴らしく、後味・余韻も魅力的です。

スポンサーリンク

丘の上珈琲(珈琲考房)のルワンダ バフコーヒー ニャルシザCWS

フルーツのような香りが漂うアフリカの至宝。

一部の生豆には嫌な香りや渋みがあり、ハンドピックが特に重要な豆です。

焙煎後、丁寧にハンドピックすることで、上品な香りと美味しさを楽しめます。

丘の上珈琲 ホームページより

焙煎

丘の上珈琲は、コーヒーを中煎りで焙煎しています。取り扱いのコーヒーはすべてハイローストからシティロースト程度で焙煎され、それぞれのコーヒーの特性に合わせて強めに焼いたり、弱めに焼いたりしているものと思われます。

バフコーヒーはシティーローストで煎ることで、爽やかな青りんごを思わせるクリーンな味わいが出ます。中煎りより少し強めにいることで、苦味がほんのり出ます。 

ルワンダ バフコーヒーは、比較的酸味が強めです。

青リンゴのような爽やかな甘い香りと酸味がとても優れています。ビロードのような口当たりが素晴らしい印象です。

<参考>

Buf Coffee<http://www.bufcoffee.com/>2019年10月18日アクセス.

「Buf: Nyaruziza - Rwanda」,MERCANTA<https://www.coffeehunter.com/the-coffee/buf-nyarusiza-kamegehi-kigoma-2/>2019年10月18日アクセス.

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事