チモトコーヒー:ニカラグア リモンシリョ ジャバニカ

チモトコーヒーのニカラグア リモンシリョ ジャバニカです。チモトコーヒーはコーヒー卸のため、実店舗はありません。

ニカラグア リモンシリョ農園 ジャバニカ

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ニカラグア

ニカラグア(Nicaragua)は、中米の中央部に位置する共和制国家です。北はホンジュラス、南はコスタリカに接し、東はカリブ海、南西は太平洋に面しています。ニカラグアは中米最大の面積があり、西部には山岳地帯、東部にはジャングルが広がっています。ニカラグアの人口の約半分は低地に集中しており、国土の半分は未開発の熱帯雨林に覆われています。ニカラグアは全土が熱帯気候に属していますが、標高や地域によって大きく異なります。首都のマナグア(Managua)の平均気温は26℃前後です。11月-4月が乾季、5月-10月が雨季ですが、カリブ海岸の低地では雨季と乾季の区別がはっきりしない気候です。1年中高温多湿ですが、中でも4、5月が一番暑く、乾季の12月-1月が比較的過ごし易い時期です。

ニカラグアとパナマは、太平洋と大西洋を結ぶ輸送路として競争関係にありました。元々は19世紀半ば、ゴールドラッシュの時期にアメリカが、ニカラグアの南に位置する大きなニカラグア湖を通って大西洋と太平洋を結ぶニカラグア運河を建設するプランがありました。ニカラグアは川と湖の水路と乗合馬車による陸路をつなぎ合わせた輸送路が大量の人員と物資を輸送して成功を収めましたが、1855年にパナマ地峡鉄道が開通すると、このルートは衰退します。1914年にパナマ運河が開通し、パナマはその繁栄を迎えます。ニカラグアは中南米の中でハイチに次ぐ最貧国ですが、仮にニカラグアに運河ができていれば、現在のような貧困国ではなかったはずです。

アメリカのパナマ運河に対抗すべく、中国が再びニカラグア運河の建設を目指していました。その全長はパナマ運河の3倍以上の259kmにもなり、太平洋側からカリブ海に抜けるルートです。アメリカの影響下にあるパナマ運河を通らずに通航できれば、中国の得られるメリットは大きいわけです。2019年に完成予定でしたが、2018年2月に中止となったと報道がなされ、いまだに未成です。

ニカラグアとコーヒー

ニカラグアコーヒーの主な産地は、北部にホンジュラスと国境を接する北部のヌエバ・セコビア(Nueva Segovia)とヒノテガ(Jinotega)、その南に位置するマタガルバ(Matagalpa)です。リモンシリョ農園(Limoncillo)は、ニカラグアの中部に位置するマタガルパにあります。マタガルパはイサベリア山脈(スペイン語:Cordillera Isabelia)やダーレン山脈(スペイン語:Cordillera Dariense)が走っている標高の高い地域で、標高700m-1,200mの地域でコーヒーが生産されます。リモンリショ農園は平均よりやや標高が高めの850m-1,110mでコーヒーが生産されます。これは高品質なコーヒーを生産する他の農園と比べると低めの標高ですが、リモンシリョ農園のコーヒーの質の高さを鑑みれば、コーヒー豆の風味の素晴らしさは標高だけで決まるわけではないということの証です。

1850年頃、ニカラグアに持ち込まれたコーヒーは、ニカラグア湖北部あたりで栽培が始まっていたとされています。1888年ドイツの地質学者だったブルーノ・ミエリッヒ(Bruno Mierisch)氏が、地質調査と鉄道建設のサポートのためにマタガルパにやってきました。ニカラグア政府が彼の貢献を評価し、マタガルパの北の高地を彼に与えました。1900年代にブルーノ氏は、彼の息子のウィルフリド(Wilfrido)氏とともにコーヒー農園を始めました。これがミエリッヒ家のコーヒーの歴史の始まりです。

ミエリッヒ農園の所有農園

ミエリッヒ農園のロゴ、ミエリッヒ農園のホームページ

ニカラグア リモンシリョ農園(Fincas Limoncillo)はエルイン・ミエリッヒ氏(Erwin Mierisch)の農園です。ミエリッヒ氏はジャバニカ(Javanica)やイエロー・パカマラ(Yellow Pacamara)という品種を世界に送り出し、またファンキー(Funky)やペルラ・ネグラ(Perla Negra )という精製方法を考案するなど、ニカラグアを代表する世界的に有名なコーヒー生産者です。ミエリッヒ家は現在、国内外に11の農園を所有しています。以下がそのリストです。

ニカラグア マダガルパ

  • リモンシリョ
  • ロス・プラセレス(Los Placeres)
  • ラ・ウェイア(La Huella)
  • ママ・ミーナ(Mama Mina)
  • ススピロ(Suspiro)

ニカラグア ヒノテガ

  • ラス・デリシアス(Las Delicias)
  • サン・ホセ(San Jose)
  • ラ・エスコンディダ(La Escondeda)
  • ロス・アルトス(Los Altos)
  • ミラグロス(Milagros)

ホンジュラス

  • セロ・アズール(Cerro Azul)

リモンシリョ農園

リモンシリョ農園の滝、ミエリッヒ農園 ホームページより

リモンシリョ農園は、ニカラグアのマタガルパ県(Matagalpa)ラ・ダリア(La Dalia)に位置する農園です。2008年のCoE(Cup of Excellence、カップ・オブ・エクセレンス)で第2位の受賞歴もある、ミエリッヒ家が所有する農園の中でも代表的なコーヒー農園です。

リモンシリョ農園は「小さなレモン」を意味し、1930年にミエリッヒの祖父が購入したミエリッヒ家の所有農園では2番目に古い農園です(一番古い農園はロス・プラセレス)。

環境

リモンシリョ農園は、自然豊富な山奥の山林に位置し、木々、竹林、滝が庭園のように美しく管理されています。 リモンシリョ農園には、この農園のシンボルとも言える滝があり、水資源が豊富ですが、精製処理には出来るだけ水を使用せず、水資源を汚染しない方法でコーヒーが栽培されています。農園はレインフォレスト・アライアンス(Rainforest Alliance、略称RA)認証やUTZ認証を獲得しています。 

コーヒーの栽培面積は171マンサーナ(manzana)=約120ヘクタール("manzana"はコスタリカやニカラグアなど一部の国で用いられる面積の単位)、自然保護区域は77マンサーナ=約54ヘクタールです。標高は850m-1,100m、日中の気温は最高気温25℃、最低気温17℃です。収穫時期は12月から1月です

子供のケア

ミエリッヒ農園では、すべての農園に託児所サービスを提供し、児童労働は禁止されています。収穫期間は子供に無料で食事が提供されます。

品種

ジャバニカ種、ミエリッヒ農園 ホームページより

品種はジャバニカ種(Javanica)です。ジャバニカ種はエチオピア・ロングベリー起源のコーヒー品種で、マタガルパ地域の一握りの生産者しか栽培していない非常に稀少な品種です。オランダの植民地下にあったインドネシアのジャワ島に持ち込まれたアラビカ種は、ジャワ島に根付き、ジャバ種(Java)と呼ばれるようになりました。そのジャワ島からカメルーンを経て中米に伝えられたジャバ種が、ジャバニカ種と呼ばれるようになったと言われています。ミエリッヒ家では、ニカラグアCoE2017でラス・デリシアス農園のウォッシュト精製のジャバニカ種が第4位に輝きました。

エチオピアの野生種由来の品種には、このジャバニカ種の他に、ゲイシャ(Geisha)やUSDA 762がありますが、種類は多くありません。

ミエリッヒ家のジャバニカはウォッシュト、パルプト・ナチュラル(ハニー)、フルナチュラルで精製されますが、今回のコーヒー豆はウォッシュト精製です。

リモンシリョ農園では、1990年代まではティピカ(Typica)が唯一の栽培品種でしたが、その後気候変動、不安定な市場価格、コーヒーさび病菌の流行などの理由により、多様な品種を栽培し始めます。

リモンシリョ農園の栽培品種はジャバ(Java)、レッド・パカマラ(Red Pacamara)、イエロー・パカマラ(Yellow Pacamara,)、エチオサル(Ethiosar)、レッド・カツアイ (Red Catuai)、レッド・ブルボン(Red Bourbon)を栽培しています。

精製方法

ウォッシュト精製、ミエリッヒ農園 ホームページより

精製方法はウォッシュト(Washed、湿式)です。コーヒーチェリーはピッキングの後、すぐに果肉を取り除き、発酵槽に入れられ、温度条件にもよりますが、ピッキングから約24〜36時間で水洗工程に入ります。

水洗によってムシレージ(Mucilage、粘液質のこと、一般的にはミューシレージとも)を取り除いた後、ドン・エステバンに送られ、ドライ・ミルに入ります。

そこで各ロットは約3インチの厚さの層で広げられ、均一に乾燥させるため、1日4回コーヒーを移動させます。 乾燥工程はゆっくりと行われ、天候にもよりますが、乾燥工程は通常10〜12日かかります。

リモンシリョ農園ではウォッシュトの他に、パルプト・ナチュラル(Pulped Natural)、フル・ナチュラル( Full Natural)の精製方法があります。

ニカラグア リモンシリョ ジャバニカはみかんのようなフレーバーと甘味、酸味は控えめで、舌先が痺れるような若干スパイシーな口当たりが特徴です。爽やかさとスパイシーさを兼ね備えた、他にはない味わいのコーヒーです。

チモトコーヒーのニカラグア リモンシリョ ジャバニカ

コーヒーがこの国に入ってきたのは1800年代中ごろ。1980年頃の内乱の為に減産したがその後回復湿式コーヒーは全体的に大粒で緑灰色。ニカラグア産のコーヒーは火山灰質土壌で非常に肥沃なため、高品質な酸味を伴うコーヒーになる。

チモトコーヒー 商品説明より

コーヒーの淹れ方が付いてきます。

焙煎

焙煎:シティロースト(8段階中5番目)

中深煎りです。2ハゼ(ピチピチという音)が始まったぐらいの焙煎度です 。日本人が好む焙煎度合いです。別名ジャーマンローストともいいます。

酸味と苦味がともに突出せず、バランスよく飲める焙煎度です。

欠点豆なく、大粒のキレイな豆です。

みかんのようなフレーバーと甘味、酸味は控えめで、舌先が痺れるような若干スパイシーな口当たりが印象的です。後味は残らず、クリーンな味わいです。他にはないユニークな味わいです。

<参考>

「Fincas MIERISCH」<http://fincasmierisch.com/>2019年8月14日アクセス.

「Nicaragua Finca Limoncillo Red Bourbon Anaerobic Honey」,Bodhi Leaf Coffee Traders<https://www.bodhileafcoffee.com/products/nicaragua-finca-limoncillo-red-bourbon-honey>2019年8月14日アクセス.

「ニカラグア リモンシリョ農園、他 レポート」,SPECIALTY COFFEE WATARU<https://www.specialty-coffee.jp/wp/archives/5440>2019年8月14日アクセス.

「ニカラグア ジャバニカ ウォッシュト エル・リモンシリョ農園」,焙煎香房シマノ<https://www.baisenkoubou-shimano.com/menu0204.html>2019年8月14日アクセス.




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